なにごとにもかなしみばかりの日日のなか夏空の雲まばゆいばかり
見えなかった
どうしてだろう
愚痴をこぼし
不平不満ばかり並べていた日々
さえぎられていた視界に
何を見ていたのだろう
誰と比べていたのだろう
私は祝福の中を ....
わたくし、Eテレ2355で有名な考えるセイウチでございます。今日もプールでポーズとりながら回ってると、お客様が「きゃあ、見てぇ、セイウチのくせに哲学してるよ」って指さして笑うんですよ。まあ、もう慣 ....
夜空に貼られては剥がされる黒よペーパームーンにうさぎはいないよ
しているあいだにしているあいだけがぼんやりうかぶ空、春の一分
出かけたかったんだマーブルに忘れものを混ぜた虹の伏線
....
ぼくらが詰まるのは
おもにモノやヒトだ
モノやヒトと過ごす時間を大切にすれば
モノやヒトとの距離を適切にすれば
つまり愛することが身近であれば
相手あってのぼくらなら ....
闘病のつらさをあなたに決められてあなたをきらいになるに足りてる
ひと息ついて
何を飲もうかな と思った時に
いつもの紅茶のティーバッグが手を挙げた
だから紅茶にした
そういうふうに私は
一人暮らしをやりくりしている
風を聴く日は多く
大きな声では言え ....
キャベツ千切りサクサクサクサク鳴りませら
したら意識、
奥まってゆく、 だんだんと
深まってゆく、 ゆっくりと
開いてゆく闇、 漆黒の
隙間隙間に優しい顔顔顔光り輝く
から
いっそも一度 ....
詩人の魂は宙を漂う
世界の響きを繊細に読み取り
心の琴線の僅かな震えを感じ取る
言の葉の海に身も心も投じ
狂おしく悶え苦しむ
時に歓喜の旋律を奏で
時に絶望の闇の淵 ....
寒空の下で
冬を謳いたくなる
大寒を 目前にして
落としてしまった思い出を
必死で 探すみたいに
防寒具は 必須
ちょっと ギャザーが入ったヤツが
オツです
キュッと ....
どこかの駅で
列車や言葉や人影など
待っていた
観念的な雪を肩に
積もっていくにまかせ
けれど沈む日の悲しさだけは
わたしたちを灼いてい ....
水子たちの
うつろな口から
明日が よだれのようにこぼれた
舗装された道をわたしたちがあるく
霧もないが月もない夜
大声で笑いながらあるく
ここは観光地だったけれど行列してまで食べたいものなどなくて
カラオケ喫茶みたいなところに入りオムライスを注文した
オムライスには外れがない
その代わり当たりもない
店のなかはペ ....
死刑廃止論者は
国家権力が仇討ちするのに
反対なのであって
殺人自体に反対な訳ではない
そうでなければ
殺人犯の片棒を担ぐはずがない
従って、民間人が
被害者に代わって
殺人犯を殺れば ....
影を踏んでみる
ドキリとする
世界が止まる
数えてみる
いち・に・さん
空を見上げる
太陽が輝く
白い雲が流れゆく
山の向こうへ
いち・に・さん
地平線に視線を落と ....
オバマ・グーグルってみんな知ってるのだろうかとおもい、
でツイッター検索するとだいぶ人気のある詩集だということがわかった
入手困難な様子がいくつもつぶやかれている
ちょっと読んでこれは買いだ!み ....
世界のどこかで
猫が丸まって眠っている
その背中を撫でてみたとき
自分が誰かわかる気がする
どうしてあんなに
夕焼けが燃えていただろう
どうしてあのとき
泣いたりはしなかったろう
レモ ....
険しい谷の崖っ淵
眼下にはうねる濁流
芸術家は
おもむろに背中から翼を生やし
かろやかに上昇気流に乗り
向こう側の崖に
降り立って見せました
芸術家は皆の喝采を浴び
伝説になり ....
訳の分からない事件は
取り敢えず
イスラム過激派の仕業だと
言っておけば済むので
楽だなと思う
だからと言って
地下鉄サリン事件も
そうだったなんて
言い出しやがったら
俺が許さ ....
電車を待っているとき、ホームはなんとなく静かだった。スーツ姿のサラリーマンはいなかったが、おじさんや女性など、何か似たような顔の人も多い。私は人種はそこまで多くはないので、知り合いと見間違える人も ....
そこで 街に住む誰かが描いた絵や
立体作品を見ていると
人気のない通りの何処かから
バンドの演奏が ぼんやりと 聞こえてきたりした
海に面した通りに スーパーマーケット そし ....
死んだはずの妻が、腐敗した体をひきずって襲ってくる!
暗黒の密室地下を舞台にしたゾンビストーリー!
・・・古事記。
カミングスーン明和電機の社長が奈良でのワークショップ
を終えてつぶや ....
太陽の匂いが漂うんです
懐かしいあの土手沿いの道の一画に
両手から
はみだしてしまう大きさの
おおきな亀裂のあるトマト
とうさんが ....
その町に着くとAと俺は新築の高層アパートの7階に部屋を借りて住みはじめた。8月。青い空にはツイストロールの形をした雲がいくつも浮かんでいた。共同生活はうまくいかなかった。食事や音楽の好みの違い、お互い ....
次世代のために
誰かがしなければならないから
そうやって
きずだらけのわたしを見ないふり
すんなよ
わたし、うまれなくてよかったんだよ
わたしのおかあさんおとうさん
だれかのおかあさ ....
以前説明した宇宙のはじまりには、2つの仮説があり、その1つが
有名なホーキングの無境界仮説ですが、そこで流れる時間が、
なんと虚数時間なのです。
虚数単位をiとし、i²=-1即ち、2乗すると ....
引き出しの奥のカメラに氷河期の白い記憶を閉じ込めたまま
唯一の命を抱えプラズマのウサギと共に言葉を泳ぐ
空っぽな夜にはひとに知られずに空へ静かな青を吐露する
(永劫)が送 ....
首を幾度か右に左に旋回させて通電を試みるも、精神はどこか奥深くへ潜り込んでいた、日付変更線を少し過ぎたあたり、床に突き立った一本の小枝だった、これはなにかの目印だろうか、それともどこかから投げ出さ ....
言の葉を意味も無く
黙々と繋いでゆく作業は辛い
肩を落とし
改札口を出るとほどなく家は近い
商店街を彷徨いながら
肉屋の前に佇み
揚げられるかたまりを眺めた
一個100円のコロッケを ....
160717
ゾンビにはなりたくない
奴隷生活はご免だ
やめてくれ~
いくら悲鳴を上げても
ご主人様はジャズ聞きながら
投資物件を探している
騙されるなよと言いたいけど ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458