休日に自転車で走り出す
どこに行くというわけでもなく だけど 
景色の向こうへと私を連れていかせようとする
その意識だけが 私の体を走りださせていた


私は友人の結婚式を欠席するかも ....
        160626

アホウドリの羽根を求めて太平洋の諸島を巡る
次々と発見された、人を知らぬ海鳥たちは
簡単に捕らえられ棍棒で殴り殺され羽を毟られ
卵や肉は ....
梅雨空雲間がふと切れて
星が見えると君は云う
私の空には星二つ
心で見ている星二つ

優しい雨音 きつい音
その日の気分 自分次第
雨にも空にも罪はなく
風にも町にも罪はない

優 ....
優しさに包まれると

他人にも 自分にも優しくなれる

他人を裁かず 自分も裁かない

そんな優しい連れがいるから

私は救われている 癒されている

優しさ 甘さに どっぷり浸か ....
私の世界に色が付く

海の黒 空の赤 空気の朱

山の白 風の紫 街の黄

みんな変な色 

異端な色に染まってしまった

太陽は凍り付き 月は溶ける

私の世界が変な色に染ま ....
自己流ダイエット談義に
花を咲かせるおばちゃん連中に
正真正銘東京大学医学部教授で
肥満研究の世界的権威が混じっていたら
おばちゃん連中が得意気に
「あたし、リンゴを毎食食べてんの
あれ、 ....
十八歳はまだ子供だが
大人が思っているよりは遥かに大人だ

たぶん
若者が政治に関心を持つのは良いことだろう
だが若者を自分の陣営に引き込むための諸々の画策は
わずかばかりの党員予備軍を生 ....
足音は足跡から乖離する
帯びた意味を秘めたまま
けむりのように漠然と白い
地球を見上げる朝に
ちぎられた円環のビーズ
偶然が描いたあなたの星座を
子猫がシャッフルする
無邪気さと予感の熱 ....
 今宵森の中の静かなアトリエでチェロを弾く君。
 君は自分の色彩を確かめながら求めているのだ。
 私は君の唯一の客。
 私も君のチェロの音色を聴きながら自分の色彩を求めている。
 私のヴィ ....
醜悪な鬼が追って来る
神社の境内の暗闇で
醜悪な鬼が眼前に居る

灰色石畳にその巨大な体躯を乗せ
そうして鬼は深まる闇に、
無言でギトギト輝きながら
思わず俯いた私に、
強烈な異臭を放 ....
たぶん森がいけない
いやいや森はいけなくない

林を示すような詩ならよいのかな

よもや木をみる曜日にかけばいいのかも

されば、

ぎりぎり
詩をかいて
みた

 ....
気休めな水に放てば金魚らはひと夏きりの命を泳ぐ

六月に不似合いなほど晴れていて昨日の雨がわたしを映す

透明な花瓶の中で紫陽花の茎の模様が屈折してる

雨か汗滴り落ちて黒く染み黒いTシャ ....
あなたの小指に糸を巻きつけました
赤い色をした糸を
風にふるえて揺れている
その糸の先にわたしの小指


(ねえ きれいでしょう この世界は
 心でしか見えないものがある)


ど ....
ふたりがまだ二ひきのりゅうだったとき
世界は平らで 雨がふっていた
眠るように飛びながら
からだはちょうど からだの重さだった

いまになって思いだすと
まぶたでは雨降りなのに
 ....
          160624


禁止法
近視方
近司法
金糸宝
錦糸縫
菌糸法
筋刺法
斤四方
均師報
なかなか
漢字変換できないから
今年の住民税は ....
死を真近にして、
書き留める詩の言葉

魂の核、響きの聴取
自我の内なる霊性溢れる
普く人から 一滴また一滴。
力の限りに走っているのに
ふんわりとスローモーション
もうすぐこの世の中が
終わってしまうのだろうか
一滴の雨が頬を伝う
生える緑の匂いが鼻を突く
右足が地に着くと
ずしりと沈み
ボタ ....
終わらぬ夜に氷を浮かべ
ウイスキーを探る指先が
膜の上を滑るようになぞり
飲み干してしまう液体の色

薄暗い照明のせいで
味は苦かったとしか言えずに
転げ回る夏の大車輪が
 ....
今も昔も旅人は
長い橋を渡るだろう

――{ルビ何処=いずこ}から何処へ?

傘に弾ける豪雨に身を屈める日も
雪の坂をずぼり…ずぼり…上る日も
灼熱の{ルビ陽炎=かげろう}ゆらめく夏の日 ....
凍結した大地、
彷徨する雄の白熊

雌の匂いを頼りに、
年に一度の交尾を求め

蒼白い氷山の突端、
雌雄は獰猛に唸り

出逢い対峙する、
選択の余地はない

生き残って来た意志 ....
ハーネスを付けた老犬が
散歩している
ヨタヨタと…

仔犬の頃から
遊びあった犬
散歩中に私を見つけると
尻尾を回し飛びついてきたのだが

「マリリン」呼んでみる
近寄ってこない
 ....
無理だと思うよ
妖精が云う
あなたは人間だから
でもわたし
もうすっかりあきらめているから
それならなぜ
妖精が云う
あきらめているとできることが
それはなに
期待をしないこと

 ....
わたしの愛しいお月さま
 借り物の光で身を装いながら
 あなたは女王のように天を渡って往く

わたしの愛しいお月さま
 ちょっと見わからないが肌は荒れ
 あっちもこっちも傷だらけ

わ ....
その男
生まれたときは貧相で、猿にも似た面立ちで
決して可愛い泣き方もせず、

その男
幼児となって生意気に
おさがりは嫌だと駄々をこね

その男
友も作らず師も知らず
世話を ....
無風に花瓶、押し倒れ
転がる転がる、少女の手許

受け止める幼手、花瓶は砕け
甲高い笑い声、さも当然に

さも当然に、笑い声響くなか
花瓶は完璧に粉々に、亀裂走る円卓

少女は意識し ....
平熱の日々には
ひとの軸が熟していく
高熱のうめきも低熱の苦しみも
何もないので表面はなだらかであるが
ひとの上へと落ちてきたものは
どこまでも着実に収蔵され
ひとを通過する静かな ....
意識 開かれていく
音の響き自在な界に
眠りの底 オオゥオオゥ
覚醒の内 ォォイ ォォイ
子音は母音に溶解し
回遊するシの言葉ガ
音像の絶えざる変形に
至福の在る形態、歌い創る

( ....
きのう
知ったの
恋愛は
条件付きの愛なんだって

どうもおかしいと思っていたの
どんなことでもゆるして
なにをしても見捨てないで
そう、
なんで母親みたいになっちゃうんだろうって
 ....
新しい詩を詠む

生まれたてほやほやの

一日一生

何時も今日が最期だから

新しい詩を詠む

生まれたばかりの新鮮な

潤い輝く魂の詩を詠む
終着駅までのすべての往路が足し算の暦なのだと
信じきっていたころも確かにあったことを思い出す
アネモネの蕾をみて安堵したように降りはじめる雪がある
ことはまだ知らなかった
降りつつ、積もる雪で ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
枯れたパセリと- 番田 自由詩716-6-26
阿呆鳥- あおば自由詩3*16-6-26
梅雨空雲間がふと切れて- もっぷ自由詩416-6-26
愛のイメージ- 星丘涙自由詩3*16-6-26
心の叫び- 星丘涙自由詩4*16-6-26
ダイエット談義- 花形新次自由詩216-6-26
政治と若者についての放言- ただのみ ...自由詩9*16-6-25
服毒説- ただのみ ...自由詩10*16-6-25
小品~三重奏- ヒヤシン ...自由詩3*16-6-25
本性(改訂)- ひだかた ...自由詩316-6-24
禁詩法- 阿ト理恵自由詩2*16-6-24
青いプールの昨日のさざ波- そらの珊 ...短歌12*16-6-24
赤い糸を君に- 石瀬琳々自由詩10*16-6-24
りゅうだったとき- はるな自由詩316-6-24
禁詩法- あおば自由詩6*16-6-24
思考シ.07- ひだかた ...自由詩416-6-23
静止するとき- 坂本瞳子自由詩6*16-6-23
- ミナト ...自由詩416-6-23
旅人の橋- 服部 剛自由詩416-6-23
原初他者恐怖(改訂)- ひだかた ...自由詩116-6-23
犬眠る、そして_ー歳を取るとはこういうことか23- イナエ自由詩15*16-6-23
未明のサンクチュアリ- もっぷ自由詩316-6-23
微笑- ただのみ ...自由詩13*16-6-22
その男_どの男- ……とあ ...自由詩716-6-22
必然- ひだかた ...自由詩3*16-6-21
平熱- 葉leaf自由詩916-6-21
思考シ.06- ひだかた ...自由詩216-6-20
条件付きの愛- はなもと ...自由詩2*16-6-20
新しい詩- 星丘涙自由詩2*16-6-20
おむすび- もっぷ自由詩816-6-20

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