クッションを抱いて
その中に閉じ込めた温もりが
冷めてゆく前に体を丸めた
まだ触れていない場所があったな
まだ聞いていない言葉があったな
もっと時間があると思ってたのに
駐車場は探さなくて ....
亡骸の幻影を抱いて
流木の間を
記憶を縫い取るように歩く

靴底を受け止める
砂浜の感触は優しく
けれど
優しさというのは
時折
無関心と同じで

巡回機のようなカモメたち
薄 ....
柔らかな薄桃色の掛布団
夕暮れの雲に覆われた空
真っ白なシーツをふわりとまとう敷布団
おやすみなさい
積み上げられた徒労を包み
疲れた笑いを
しずかにほどいて
瞼を透かす朝のことなど
 ....
見知らぬ駅に降り立つ夢、駅の名も、電信柱に括りつけられたスピーカーから流れているローカルラジオの内容も、その時電話していた相手の名前も、その内容も、駅側のモニュメントのところで出会った年配の男のこ .... ゴルフ好きの先輩に連れられゴルフ場手取り足取り指導が入る

飼い猫は私以外に懐かない大好きなもの見せても逃げる

コロコロと天候変わり落ち着かず雷も鳴り賑やかな日

マシュマロを三つ食べれ ....
信ちゃんはね。本当は信子と言ったんだ。
でもね、お世辞にも可愛くなかったし、美人でもなかったな。
ただ庶民的で気どらない親しみやすい女子だった。
信ちゃんはね、俺みたいな男にも気軽に話しかけてく ....
墓参り高台にあり景色いいご先祖様に近づいた気分

散歩して季節の良さを体感する頬を伝った風のメッセージ

以前から街で有名なたこ焼き屋食べ歩きして生み出した味

牡蠣筏広島湾に浮いている大 ....
辟易してしまう
理性的な頭でいられる
自分の中で粉散する
超越的態度を
現象に
そうだ
不条理な現象を
他人事として
語る自分のそれは
天才的正論を舌して
悦に没我して ....
お母さんは壊れています
だから私も壊れています
それは決して運命などではなく
残酷で客観的な確率の結果です

私が小さな赤ん坊だった頃から
お母さんは自分の狂気だけを愛した
空腹に泣き叫 ....
空間に貼り付いた言葉
人差し指ひとつで文字は消える
腸内視鏡/素描

それが私の詩

仮に詩人というカタチが図表に存在するならば
喜んでわたしは詩人を受け入れよう
何故ならば詩人と ....
改札口から人が出てくる
そんなこと言って
出てくるのが人である
時々そんなことがる
自分の部屋が改札口に直結している人は便利な反面
人の出入が多くて大変だし、退屈もするし
僕はそんな時
 ....
坂の下は霊魂の溜まり場だった
降りて行ってはいけない と彼女に言われた
彼女は二十四の歳に逝ったままの若さだった
その代わりにある家を見て欲しいと言う
二階に八畳間が二つ在るのだけれど何か変な ....
人は変わります
見えるものも
見えないものも変わってしまいます

時間の経過に
歳月に

貴方のお気持ちは嬉しいです
貴方の言葉は心地よくあたしの胸に響きました

貴方が一途にあた ....
ことばがぜんぶ死んで
人類が残ってしまった
だからぼくはきみを
ただ見つめることにした
白目に走る すこしだけ赤い血管
その茶色いひとみのなかの虹

ぼくたちは退化して
足がなくなって ....
固まった雪の中の
アスファルトは、なぜか、あたたかくて

歩道に車を乗りあげ
樹氷を断ち割ったあとの、氷雪を、踏み固め

青空を信じて、いく
白雪を撫でて、いく

世界を変える青 ....
 
月夜にしか会わないこと

愛してるとは言わないこと


そして、キスすること


 
君のほっぺた、むにむに、君の太もも、むにむに。
君のむにむに、君だけのむにむに、唯一無二無二。
25

さよならさえも言えない
あの人は
何と戦っていると言うんだろう

その瞳に映る空には

が見えない



26

どこまでも続きそうなきれいな道路を走る
ど ....
君の顔が懐かしくなる
静謐な冬の午後三時
僕は最寄りのコンビニで
アイスコーヒーを飲んでいる

誰も居ないイートインに
西陽が優しく射し込んで
無数の影が踊っている
自分の影もその内に ....
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
戸外にいる気分を味わいたくって、
セブンイレブンから缶コーヒーを買ってきた。
ああ、街中には僕たちが一息つけるところなんでもうわずかしかない。
(そうでない人たちもいるのだろう)

君は君自 ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは久々の晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
私が大嫌いなお正月を

母がどんなに楽しみにしていたか

考えると涙が出てくる

少しボケたせいか

鯛のお頭が二つ買ってあった
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
進行速度の遅い
乱気流は鈴鹿山脈を越え
大阪平野にフェーン現象を招き
一月の最高気温レコードとなった
毘盧遮那仏よ
立ち出でよ
吐息一風
悪政を焼き払え



 ....
どれだけ着込んでも
どれだけ暖房を強くしても
寒さを凌ぐ方法をぼくはまだ知らない

寒いのは冬だからじゃない
寒いのは一人だからじゃない
氷点下を感じているのは
身体ではなくぼくの心
 ....
  波間で
  花びらを
  持とうとする
  すごい 忘却の速さで


  水のように
  貴方の部屋にいた
  そのことのすべてを
  分かろうとするけれど
  とても ....
パンはもうすぐ焼けると思う
夜が来たり
雨が降ったりする
人間の気持ちを傷つけたくて仕方がないときがあり
着替えて
街を廻る

そんなふうに
蓋をして
砂みたいになっていく
 ....
悲しみを癒してくれるのは
時の流れなのかもしれない

悲しみを救ってくれるのは
寄り添ってくれる愛なのかもしれない

しかし
ぼくらはただ知らないだけなのかもしれない
もしかしたら
 ....
 
 
木立ちを抜けていくのが
私たちの木立ち
だからすっかり抜けてしまうと
教室がある
先生は、と先生が言うと
先生は、と復唱する私たち
やがて始業のチャイムが鳴り
つまりそれは
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
goodbye_days- ミナト ...自由詩6*20-2-21
今夜、この砂浜に座って- ホロウ・ ...自由詩7*20-2-20
空を突き刺す魔女の箒のような裸の並木- Lucy自由詩8*20-2-19
ないものがあらゆるものを塗り潰す- ホロウ・ ...自由詩2*20-2-18
マシュマロ- 夏川ゆう短歌120-2-18
信ちゃん- こたきひ ...自由詩220-2-17
牡蠣筏- 夏川ゆう短歌220-2-11
超越論的マスク- ナンモナ ...自由詩4*20-2-10
お母さんは壊れています- もとこ自由詩9+*20-2-9
私の詩- アラガイ ...自由詩10*20-2-7
改札口- たもつ自由詩2*20-2-6
境界- ひだかた ...自由詩720-2-6
忘却- こたきひ ...自由詩120-2-6
すべてのおわりに- うみ自由詩7*20-2-6
ただ風の、吹く- 秋葉竹自由詩420-2-5
三つの約束- 殿上 童自由詩7*20-2-2
むにむに- クーヘン自由詩8*20-2-2
Physics_Note_3- AB(な ...自由詩720-2-2
傾斜(改訂)- ひだかた ...自由詩920-2-1
てくてく- クーヘン自由詩8*20-2-1
無題- 朧月夜自由詩6*20-1-30
呑まれる- ひだかた ...自由詩820-1-29
- ガト自由詩7*20-1-29
昭和二十年、或る夏の夕餉- 服部 剛自由詩1020-1-28
希求- ナンモナ ...自由詩3*20-1-28
氷点下- HAL自由詩9*20-1-27
波間へ- 草野春心自由詩1020-1-26
光りはじめる- はるな自由詩15+20-1-25
不可知- HAL自由詩8*20-1-24
教室- たもつ自由詩920-1-21

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