冬が好きだ
大好きだ
雪に歓べる東京だからかもしれない
それにもぐっていられる
隠れていられる
その他大勢のはずだと
きちんとしなさいうぬぼれるなと
もしかしたら
の恐ろしさの数数から ....
{ルビ理由=わけ}もなくかなしい時がある
理由はあっても 不明なのだ

本当は 
居場所の見当はついている

古い古い付き合いの 理由を
引っ張って来て 座らせて

またも千日手を繰 ....
夜、蛇口からボトボトと鉄板をたたく音がして 怖くて締める
私の内で溢れ出る苛立ちや不安、
皿を洗った後の 油や洗剤を含んだ水は
どこまで汚され どこに流れて行ったのだろう

じゃがいもの皮は ....
荒れ狂っている
闇が光のなか
光が闇のなか
灼熱の上昇
灼熱の下降
闇が光のなか
光が闇のなか
荒れ狂っている

燃え盛る壊ノ力、、受け容れ飛び込む己、、
せめぎ合い切り刻まれては ....
人は答えを求める
それも正しい答えを

でもその正しいと思える答えは
自分にとって都合のよい答え
自分が正しいと信じられる答え

答える側はそんなこと知っちゃいない
人は問われると望ま ....
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか

青、蒼、碧

陽光余りに眩しいこの真昼

俺の ....
さっちゃん
その絵のお空 きれいね
うん
見えるとおりにクレヨンぬったの
心を持った先生だった
さっちゃんのその画用紙は
全部が青色だけで塗りつぶされていた

   #

園庭の、 ....
さっちゃん
その絵のお空 きれいね
うん
見えるとおりにクレヨンぬったの
さっちゃんのその画用紙は
全部が青色だけで塗りつぶされていた
血は痛みのすべてじゃない
涙は悲しみのすべてじゃない
笑顔は喜びのすべてじゃない
言葉は約束のすべてじゃない
憎悪は戦争のすべてじゃない

そして
恋は愛のすべてじゃない


けれ ....
土佐の海辺の村で
毎日毎夜薄暗い電灯の
野外畳の上にでんと座り
鍋に茹でられた貝という貝
爪楊枝でほじくり出して
それぞれに違う味覚
食い喰らい喰らい食い
瞑黙ひたすらに
味わい味わい ....
片付けられない部屋に
終われない言葉が散らかって
絶句。
「。」とは、簡単に収納されてしまう私の居場所 
膝を抱えて座り込めば 隙間から立ちのぼる私の苛立ち
そこからはみ出でくる消化できない ....
あまり時間もない
休みだった 日曜のその日の夕方
毎朝マックでコーヒーを飲む時間を思い出していた
とても静かだった 店の中を


朝 年末の疲れた店で
誰もがわずかな自分の時間に没頭する ....
おだやかになるべくあたたかいきもちで
いきてゆけますように

そんなことを誰にでも発信し続けている
エゴのしずくをふりまいて

誰でもいいわけじゃないけど
誰かに言われてはっとするこ ....
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881730271/episodes/1177354054882208003 言葉はいらない。死はもっといらない。
哲学的に木々が風に揺れている。
僕は確かさを追いかける。それは楽しい哲学だ。
うちの猫はなにやら哲学しているような風格があり、きれいに世界を持ってる。
必 ....
あるテロリストが
 《ある勇敢な兵士が》

自爆テロで
 《ジハードで》

死んだ
 《殉教した》

無辜の人々を道ずれにし
 《異教徒や教えを捨てた者たちを倒し》

狂信者は ....
透明な水槽の底
沈んで横たわる
短くなった鉛筆たち

もう手に持てないほど
小さくなってしまったから
持ち主たちが
ここに放したのだ

その体を貫く芯が
ほんのわずかになったのは
 ....
喧嘩はマイナスばかりではない
より良くしたいと同じものを見つめるために努力している
この世界が自分の認識で作られたもので、自分以外だれも居ないのではという、子供の頃の孤独と戦っている
そしてそこ ....
魂が彼女の肉体を超えているのに
なぜ人は彼女の囲いばかり 目にして嗤うのか
動かない右手に握り拳を置いて 左手で書いた文字より黒いのは
右手がやすやすと動く人たちの、コトバ

自由と ....
障がい者が殺された

19人も殺された

殺人の理由がひどい

そんな理由なら

世界は俺をいらない


それでも泣きながら

歯でも食いしばりながら

誰かのために生き ....
暗めの楽譜を渡されると
気絶する私は
塾で高熱を発したので
テレビの字幕を眺めながら
画面のサイズを変更した
釘を打ち込むと
氷は容易に破片と化す
旗を高々と掲げるクック船長は
服を部 ....
十二月、空はひくい。
落ち葉の季節も過ぎた。
竹箒を立てたようなケヤキの並木がつづく国道。
鳥の巣が傾いたまま、
ケヤキの梢にひっかかっている。
いつ落ちてもふしぎではない、そんな気がする。 ....
この前まで鉛筆をもっていたひとが
木の匣にはいる
燃やされてちいさくしろくなって
木箱にはいる
鉛筆で書いた文章が
もう そのひとだ
そのひとを見ると
鉛筆をもてない
あのひとのこ ....
愛娘が毎朝八時に起こしに来る
歪み捩れた時空の層を超えるのは
なかなか大変だそうだ

[合鍵を作ってやろうか?ちゃんと電車に乗って来いよ]
おはようのキスをしながら僕は言う
[そんなことし ....
天花粉の丸い小箱にはいっていたのは
祖母や母が立ち切狭で廃品回収に出す前に
切り取った釦
鼈甲仕立ての高価なものもあれば
校章入りの錆びた金釦や
普段使いのプラスチック釦
そし ....
空を黄土色に染めたと思ったら
一度だけ雷鳴を響かせて
通り過ぎた冬の雨

なんて足の速い雷神様だと感心しながら
窓を開けてベランダに出てみる

後姿を見ようと身を乗り出したら
忘れ衣の ....
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ

ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない

ネコが跳 ....
弁慶が大口開けて鍋の中
曇天月隠す湯気あんこうの鍋
煮凝りやぷるんとする皿皮の裏
舌鼓おやじに高笑いでも無く福笑い

角の老舗の佇まい
ガラス戸を開けると顔を出す
ぬっと顔出す親父の顔は ....
酔い覚めの秋の夜道で、編集者のおじさんに
「義父のケアとダウン症児の息子を育み
 嫁さんの負担を減らす為仕事を辞めます」
と言うや否や「偉い!」と握る手の…暖かみ  
幼稚園の頃の先生の御主人の告別式で
献花の百合をそっと置き、一礼した後
頭を上げる――(剛君、ありがとう)
眼鏡越しに充血した瞳は、無音で叫ぶ  
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
2017.01.21「冬が好きだ」- もっぷ自由詩317-1-21
かなしい- ただのみ ...自由詩18*17-1-21
夜の水- 為平 澪自由詩1+*17-1-20
壊ノ力〇宇ノ声- ひだかた ...自由詩11*17-1-19
答え- HAL自由詩5*17-1-18
病巣- ひだかた ...自由詩12*17-1-16
さっちゃんの空- もっぷ自由詩317-1-4
さっちゃんの空_ver.0- もっぷ自由詩217-1-4
すべてだ- HAL自由詩4*16-12-19
底の記憶- ひだかた ...自由詩19*16-12-19
汚名/恋人の変換- 為平 澪自由詩716-12-18
百円玉と90年代- 番田 自由詩316-12-18
しずく- 唐草フウ自由詩4*16-12-17
大聖- maitreyadasa自由詩2*16-12-15
いらない筈のもの- 水宮うみ自由詩3*16-12-14
瞬く間に- ただのみ ...自由詩13*16-12-14
幸せな光景- そらの珊 ...自由詩19*16-12-14
冬の朝- 狩心自由詩116-12-14
左手からオアシス_- 為平 澪自由詩8*16-12-13
世界は俺を- 吉岡ペペ ...自由詩816-12-13
私とクック船長- 間村長自由詩1116-12-11
ことばを灯す- たま自由詩22*16-12-11
鉛筆- 白島真自由詩23*16-12-10
最近は- ひだかた ...自由詩14*16-12-9
- 為平 澪自由詩10*16-12-9
通り雨- ガト自由詩11*16-12-9
night_tonight- ひさし自由詩11*16-12-8
あんこう鍋- ……とあ ...自由詩7*16-12-8
十月二十七日(木)_夜- 服部 剛自由詩216-12-8
十月二十七日(木)_午前- 服部 剛自由詩216-12-8

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