原初のひとしずく
ささやきのように生まれ
岩肌の乳房
地衣類の産着
山あいを渡る風も目覚めさせないように
産毛を揺らす
静かな吐息
うつらうつら
千々のひかりにあやされながら
死への ....
ふわふわ
漂い
ゆっくり落ちる
金の花びら
わたしは貴女を知らなかった

[磯の香 、 零れる光滴 、 白波の残響]

あの青い青い宇宙の大海原
貴女は幾人もの従者を連れ
喉を震わ ....
かなかなとなくそのひぐらしをそれいじょうひらかないとあきらめれてるのならあきられてるのとおなしことかなかなとなくあのひぐらしはあきをつげるむしにしたてられたかなかなとなくそのひぐらしはあきいがいのきせ .... 恋に予習は無意味だ
同様に復習も役に立たない
なぜ前に傷ついたことを
傷つけたことを繰り返すのだろう

いままでの恋から学んだことが
何ひとつ教科書にならないことは
人が歴史から何も学ば ....
時計見て仕事に向かう人の波十分早く起きること出来ず

眠れない夜は決まって悩み事グルグル回り答えが出ない

水溜まり避けながら歩く田舎道梅雨は明けても雨降り続く

窓の外白い砂浜広がって思 ....
朝はごはん
でもときどきパンが食べたくなる
フライパンで焼くパン
1枚出来上がり
マーガリンを塗って
アツアツ立ち食い
そうしているうちに
もう1枚出来上がり
アチチとアチチ
フンワ ....
何年か前
私の周囲で立て続けに
24人が亡くなった

ヒ素中毒や
タリウム中毒、漂白剤注射
死因はそれぞれ違う

ただ、みんな
私の愛しい人だった!

私は私と私の中にいる
私 ....
そうですファーザー僕の罪です
僕の空想の中にしかない緑の地で
彼を罰したのは僕です
絹糸のようになめらかな美しい川の流れ
を燃やしました
とてもよく燃えました

腕に黄色いスミレ紫のスミ ....
そうや、おらんかったね

自分以外の人がいる居間は暖かかった
冷えたこたつの中で丸く、眠るその影に小さく蹴りを入れても
明日もそうだろうね、言い訳することもないよ

灯油を乗せた車の音楽が ....
奇妙な絵だった。

空には赤い月
青いグラディエーションの夜空に星はない。
地平線は白く
大きな駱駝が1頭
太い大きな足は象のようだ。
蹄はなく
指が三本
駱駝の顔は大きい。

 ....
ある日 妻が疲れていたので私が食器を洗った しかし
次の日 録画をして週末にまとめて見るのを控えて
欲しい と言われた 妻にはそんな時間ないとのこと
しかし アメトーークだけは譲れないーー
テ ....
{ルビ夕星=ゆうずつ}のけなげも知らず東京の空に物言うよそ者を撃つ


片道の切符求めて上野からママにスマホを観ている桜樹


災害時かならず守る{ルビ父母=ちちはは}の若い一枚みじめな矜 ....
私は知り合いの画廊のオーナーに
そのわけを聞かされた 以前は 予定が立たないほどだった画廊
彼と会うのはもう十年ぶりぐらいだ
一年以上先になる 展示の予約のされていた
そんな時代もあった  ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
意図は回りを濡らしてしまう
意味へと上手く収まり切れず

ことばは未満の盃
発しては 少しだけ 欺かれ

揺るがないものを前に
自らの揺らぎに幻惑されるのか

受けとめては傾ける 刹 ....
今はもう、溢れて
零れるだけのボトルは、意味を見失い
積み重ねられた日記帳は
終焉の時まで
ただ、埃をかぶるだけ

西の窓にさす夕焼けが淡く滲みだし
新月の海を羅針盤無しで航海する、無謀 ....
いつだって
箱の底に
残っている
ひとつ

とろける、喉に絡みつく、朝焼けの甘やかな、桃色
足掻くように過ごす、ふつうのひとができることをわたしはできない、晴れる昼、淡い水色
-雨の日は ....
セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
「昔、保土ヶ谷と東戸塚の間に
牛小屋があって
横須賀線の車窓から見えたんですよ
住宅地に囲まれた
駐車場ぐらいのスペースでね・・・
えっ、放牧?
放牧なんてとんでもない!
放したら最後
 ....
黄金の名器で在るかの如くに
煌びやかだけを
見せびらかしてる

白いレースのカーテンが
似合うような
部屋の奥で

リリリン♪と
オンプマークまで
つけたがる
クセ

氷 ....
まだ無名の星に
光が差しはじめた頃
静寂な空気の語りと
無重力の宇宙の波動は
無音を破ろうとして
互いに感覚の符号を送り続け
やがて瑠璃色となった惑星に
言葉を招き入れた
人間たちは歓 ....
毛虫の襟巻をした男が蝸牛の殻に腰をかけている
鼻にツンとくる冷気
上着の内ポケットを弄って
煙草――かと思えば
むかし別れた恋人の
薬指の骨ひとつ
飴色の思い出を
こころなしやさしく
 ....
子供が毛布ではなくシーツをかぶって昼寝した
白目もむいて寝てらぁ
首が座った赤ちゃんも万歳してねんねした
私の時間がやってきた
ネタもなくパソコンの前へ
寒い冬にオアシス化した次季の空
遮 ....
糖蜜工場が爆発したことによって
甘い蜜たちが
静かに街を流れ出しました
その粘度たるや
もう人の手にはおえない類のものです
アスファルトの上の蜜はそのまま冷えて固いかさぶたとなり
土の上の ....
あなたの静かな骨の上を一本の真新しい国道が通る
あなたの大きな悲惨の中を一つの真新しい意味が走る

眠るあなたの骨が今こうして車輪の下で砕かれていく

ぼくはその音を聞いているのだ
きみに ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ....
ゆめで会いにくるくまたちがほんとに好き
ないものをもっていて
あるものは置いてくるから

蝶蝶りるりる鳴いて、
ここはまだゆめなのだとおもったとき
わたしの足はまだらでした
嘘とほん ....
かつて風船には二種類あった

空気より軽いガス製と
人間の息製と

人間由来の僕らは
空を飛べないはずだった

小さな手ではじかれて
ほんの少し空を飛んだ気分になって
じべたに落ち ....
座れと言われたら
立ち上がりなさい
殺せと言われたら
トリガーから指を離しなさい
撃てと言われたら
銃口を空に向けて撃ちなさい
くれぐれも空飛ぶ鳥に当たらないように

守ってと言われた ....
かなしみの
青が降る
透明、
ただ透明に
なっていく
己の体
幾億もの幾兆もの者達通った道
途、未知、溢れ
枯れ果て、移行する
闇の光の奥の
ふるふる震え揺れ
時の間隙縫い
開 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小川- ただのみ ...自由詩16*17-2-8
金の花びら- ひだかた ...自由詩12*17-2-8
ひらたくひらくひらかないかなを/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩1+*17-2-7
空回り- HAL自由詩2*17-2-7
田舎道- 夏川ゆう短歌217-2-7
朝ときどきパン- 灰泥軽茶自由詩717-2-6
私以外の私- 花形新次自由詩417-2-6
記録者- ふるる自由詩6*17-2-6
+2℃- 青の群れ自由詩617-2-6
月の砂漠- ……とあ ...自由詩5*17-2-6
イクメンには今も届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩817-2-6
「蒼い旗」_五首_2017.02.06- もっぷ短歌317-2-6
土曜日の銀座を- 番田 自由詩117-2-5
いたる- もっぷ自由詩1117-2-5
返盃- ただのみ ...自由詩18*17-2-5
逆再生- 小林螢太自由詩14*17-2-4
パンドラ- 田中修子自由詩12*17-2-3
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
保土ヶ谷姉妹- 花形新次自由詩3*17-2-2
フリーダイヤル- 藤鈴呼自由詩1*17-2-1
黙らぬはずの沈黙- 末松 努自由詩10*17-2-1
吟遊詩人- ただのみ ...自由詩10*17-2-1
10分- 朝焼彩茜 ...自由詩617-2-1
糖蜜の街- そらの珊 ...自由詩22*17-2-1
海辺にて- zitensha自由詩1217-1-31
早春の詩集- 小林螢太自由詩15*17-1-26
りるりる- はるな自由詩717-1-23
風船革命- そらの珊 ...自由詩19*17-1-23
言われたら- HAL自由詩8*17-1-23
ハレル- ひだかた ...自由詩15*17-1-22

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