ノックしてドアを開けると

安堵した君の顔が
見えた

どうだった手術?
家にいるときより晴れ晴れして

当たり前だよ
ずっと痛みを我慢してたんだからさ
そこのテーブルに歯、あるよ ....
綺麗なきみどりいろした
耳たぶは
そらまめだった

ある日
ひょっこり芽が出てきて
日が経つにつれ
どんどん伸びて

耳の奥へ
耳の奥へ

ずうっと伸びていって
まわりの音が ....
髪を染めて
ビートルズみたいだね
から
ジョンレノンみたいだね
と言われ
俺が生まれる9年前に
銃殺された彼を
知るはずもないこと
を忘れた
つまり
ジョンレノンは今もここにいる
 ....
日本という国に何があったのかを考えるほどに虚しい気分になる。この国に生まれ育ったことは幸せなできごとなのだろうかと、深刻に考え込んでしまう。それは寂しいことだ。だけどそれは、誰もが考えるべき問題だ .... 大人になるのを拒みながら

大人になるのをただ見ていた

昔からそう決まっているからだ。




そんな私も大人になれるのか

わかりませんないやはや。



た ....
ありがちな平日の午後、
ありがちな喫茶店で、
ありがちなエスプレッソ。
ありがちな夢想をしていたら、
カルロス・トシキを見かけた

窓の外
あいかわらずからだは細かく揺れていた
お ....
時代遅れの煙吐き

カートン程の 眼細胞も死に至る

生まれ変わる程の 大げさな駆け引きを

この時代とする

すっとんきょんな打刻に 己を通すのも

頭を割っても なお 悪い
 ....
肩に掛かるキミの髪をかきあげて
白いうなじにくちづける
甘い女の匂いがした
潤んだ瞳で切なげにボクを誘う
やがてその身をまかせ
ボクはその肌で儚い夢をみるのだろう
たとえ許されない恋でも
 ....
心きゅうきゅう
キュウキュウ鳴いて
きゅうきゅう詰め

頭くるくる
クルクルめぐり
来る狂う気配

体きりきり
ギリギリいっぱい
きりきり舞い

魂しんしん
心身の
深 ....
お風呂の電球が切れたので
薄暗い中お風呂に入る
いつもより念入りに
身体を洗い
身体を流す

匂いが鮮明だ
シャボンの匂いをくんくんする
お湯に浸かりまるまると

どこか遠くの知ら ....
死んだのだということだけが確かだった。自分のことなど理解できない。それは、寂しかった。だけどそれは、確かなのだろう。簡単なことなのかもしれなかった。何故なのだろうと思う。自分のことがよくわからない .... ガラスの器作戦に供された天使の肉体は今や魂の移植を待つばかり。
のたくる電線
忌まわしくも膚にへばりつく電極
それらを仄かにてらす
青い交流電灯の光が
にじんだ虹彩に反射する。
風呂の中でよんだ
詩集がすべてを語ってしまったので
今日の私を

ごしごし洗い流しました
もういらない

風呂まで汚れてる
気がした 分身で

水がうまれ
水になったように

 ....
濡れ髪と匂い立つ夜に猫の恋

沈丁の香にしのんで肌を舐め

海明にうかべる白い朝と夢
もぐわいという
いきものがいて
みずを
かけると
ふえて
その
ふえかたが
せなかから
まるい
けだまを
だして
ふえる

もぐわいという
いきものがいて
みずを
かけ ....
 
 
今年も兄からお中元が届いた
かわいそうな兄
控除の申請をしている間に
モールス信号の打ち方を
すっかり忘れてしまった
昨年いただいた
魚介を模した玩具に躓いて
午後は三時五十 ....
わたしのため息は春風のとなりにまとわりついてあなた以外のすべてを吹き流してゆく
レゴブロック型の花びらが舞うようにやわらかく
ねっとりとした溶けかけのわたあめみたいに
脊柱から伸びている赤と ....
旅から旅のセールスマンだったカフカも



















 ....
こと切れる最期の瞬間まで
彼はひとりの少年だった

とっつきにくさは彼の持ち味だったし
時代を憂いても
希望を捨て去ることはなかった




そんな彼との接点
あったのかな
 ....
ベトナムに旅行するひとの
どの位のひとたちが

ホーチミン市がかつては
サイゴンと呼ばれた街であったことを
知ってるひとがいるんだろうか

中島みゆきクンが歌った様に
確かに時代は変わ ....
ゆうき
って君を呼ぶとき

ゆう
って君に呼ばれるとき

呼ばれたことは
まだ
数えるほどしかないけど

君と名前を呼びあうときが
いちばん
幸せ

君を近くに感じ ....
昔、屠殺場に送られる牛を
トラックに積む前の牛舎で眺めていたとき

その牛は
あと何時間後かに死に
バラバラにされて
肉塊を急速冷凍され
お店に並び
食卓に並ぶというのに

交尾を ....
もみあげの
はしっこをつまんで
ちょりちょりならす

くしょんと晴れる
寒いんだか暖かいんだか
どっちなんだか

そろそろひょっこり
蕾がふっくら
はにかみはにかみ

耳たぶを ....
ま暗い部屋に時計の音がする

そのどれもが違う音だ

人生のあちこちから音がしている

間に合わないかも知れないけれど

ひとに尽くして生きてゆこう

もっと役に立てるはずだから
 ....
火を点けられると
わたしは蕩ける

点けられなければ
凛としていられるのに

そうあなたの
手や指や舌やもうひとりのあなたに

わたしは美しい死のように
柔らかく蕩ける

喘ぎ ....
許されるような気がしていたのは
僕たちだけだった
足音の聞こえるものと
聞こえなかったものがいて
僕たちはたぶん後者だった


足音が聞こえるだろうか君には
夜のうえを歩き
昼の風を ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴

私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
七歳のみーちゃんが
やっと乗れるようになった
練習した甲斐があったね

ぼくは思うんだが
中高年の足腰の衰え防止に
一輪車はいいんじゃないか

イオンの売り場へ行って
人目を気に ....
男であること
なよなよした言葉で
変装してみせる
中性の安全地帯がビーカーの液で黄色に変わり
青いリトマス紙に
夜な夜な試験にかけられる
女であったなら
明日の仕事勤めなんか考える必 ....
痛みに耐えて目を閉じている

今日で臥して四日目になる

病室にはひかりがしみている

トイレに行くのも辛いから

あまり食事もとらないでいる


ひかりのなかにいる

風が ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13700)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
病室にて- 森の猫自由詩13*12-3-29
そらまめ- 灰泥軽茶自由詩8*12-3-29
ジョンレノンになってから- 中川達矢自由詩8*12-3-28
スメルス・ライク・ティーン・スピッツ- 番田 自由詩212-3-28
ジャポニカ- 自由詩312-3-27
カルロス・トシキ- はだいろ自由詩312-3-27
時代遅れのパラシューター- 朝焼彩茜 ...自由詩4*12-3-27
【_エロスとタナトス_】- 泡沫恋歌自由詩9*12-3-27
意味深深- シホ.N自由詩612-3-27
お風呂の電球- 灰泥軽茶自由詩10*12-3-27
セザンヌについてのいくつか- 番田 自由詩212-3-27
完全なる魂の蔵- 高原漣自由詩1*12-3-27
詩人と入浴- 朧月自由詩912-3-27
- はるな俳句312-3-27
グリミアス,グリモイアス- 6自由詩312-3-26
age33- たもつ自由詩312-3-26
サクラチルアウト- 否々自由詩112-3-26
カフカのビジネスホテル- TAT自由詩412-3-26
Fish_&_Chips(時代少年)- 恋月 ぴ ...自由詩30*12-3-26
時代- HAL自由詩112-3-26
名前を呼びあう- ジュリエ ...自由詩412-3-26
頂きます- 一 二自由詩1012-3-26
耳毛ふさふさ- 灰泥軽茶自由詩10*12-3-26
時計の音- 吉岡ペペ ...自由詩4*12-3-26
美しい死- HAL自由詩412-3-26
ゆるし- 因子自由詩212-3-25
脈絡- salco自由詩28*12-3-25
一輪車- 壮佑自由詩13*12-3-25
女装- 乱太郎自由詩1512-3-25
春のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩5*12-3-25

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