ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し


ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く


背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ....
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満


ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない


深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す


 ....
そのやわらき
てをにぎり
あいしていますと
つげるとき

くろうして
そだてたはなの
いちりんの
かべんなんぞに
なみだする

きのうは
いきていたはずの
つめたくなった
 ....
足。た?
明く。た?
悪。た?
夕暮れの空は
少し甘めのコーディアル
濁り踏み荒らされた雪解けの道に
照り返し

闇雲な胸騒ぎも
無知な喧噪も
先鋭化した矛盾の
せっかくの露呈も

ほんのり澄んだ彩で
やさしく ....
どろうみから
 タって 
   ミせて
      あなたはあなたを
ミて
  イたり
     ニたり
        《シ》ナいから
        《シ》して《シ》舞う
カのふ ....
元気とは愛するひとに心配をかけない合言葉のようなもの

春霞の朝の街道に生き物たちの匂いがする

うまくいかないことばかりだけど反省する暇なんてなかった

信じ込んでくちびるを噛んで胸をつ ....
小さな火種はやがて
大きく育っておもいのほか
はげしく燃えるものだから
たじろぎ
あとずさりしたボクを
キミはすこし笑った

よく燃えるね
木と紙でできた家だからね
それに……
怒 ....
ダンスはここから遠い場所でつくられた
彩色された記憶 プラスチックの
開かれない窓、錠のない鍵
閉ざされながら きみょうにあかるい
箱のなかの部屋

物語を
つくる というよりも 願 ....
夜がすっかり明けて
なにもかも
とりかえしがつかなくなってから
あちらからもこちらからも心優しい人々が
花を抱えてやってきた
涙を流し祈りをささげた

いつもそうだ
愛されていた人が
 ....




外が言う聖域なき改革に
少し笑ってから
だれにも教えるつもりのない
ひとつのメールアドレスを
登録して機能させる
(そこはサイバーエリア)
(そこは賃貸住宅) ....
     夕餉が終わると皿を洗い
     油や醤油で汚れた台所を
     布巾でぬぐう
     鍋も皿ももとの位置に戻し
     静けさと落ち着きを取り戻す
     風呂を ....
母になれないこのままで
あなたに名前を名付けたい
あなたは黒い目玉を輝かせ
きょとんと笑ってくれるでしょうか

母のになれないこのままで
あなたを産んだといってみたい
海のな ....
蛇口が
みずうみにつながっているように
蜜柑は
五月の空へつながっている
かぐわしい白い花
まぶしい光に
雨だれに
ゆっくりと過ぎてゆく雲に

蜜柑をむくと
その皮は
しっとりと ....
北風と太陽のけんかに巻き込まれてしまった男のはなし

自分さがしの旅に出て大人になって白鳥だったと気づくおはなし

恋という病に罹ったばっかりに海の泡になるしかなかった

有り金を竜宮城で ....
3月に入る前のふぶき
一晩が明けてブルーの大空に変った
卒業生が丸めた証書を持って談笑しながら通り過ぎる
きょうのひを刻みこむことを照れかくすようにして


たしかめ合うには
言葉も ....
人として生まれた生き物は
生涯人を捨てることはでき無い
  どのように生きようとも 
  どのように考えようとも
魯山人みたいなメガネ曇らせてハフハフと喰う煮干しラーメン ホールデン・コールフィールドは
大人の世界のすべてをフォニーと呼んだ

それは間違いなく
ぼくらすべてに向けられた言葉のはずなんだ

そしてまた
遠い日にぼくらもそう言っていたんじゃなか ....
お誕生日はよく晴れた。いつものように洗濯機をまわして床をみがいたあと、夫がベビー・カーを押してくれたので公園まで娘と手をつないでいることができた。
午後は眼鏡を新調したあとでお鮨をたべにいった。安い ....
三月三日【雛祭】を、決行いたします。
現代詩フォーラムの雛祭りは、一日くらいは 
誰もが 読者の方の反応がある日があっても
良いのじゃあなかろうかという発想で企画しました。

三月三日に投稿 ....
昨日、コゲラさんに出会う。木を、こんこんしてらした 街からすこし離れて浮かんだような
この小さな白い部屋を
うすむらさきの夕暮れが染めて
そして還ってきたあなたが居る
私の知ることのできない
どんな世界を いくつ巡ってきたの
それをあなたが ....
海の背中にゆらゆらと

揺られた事も

ありました

砂浜で

長い睫毛の瞬きに

よく似た波の

崩れ落ち

退き波を眺めて私

遠ざかる

 ....
手塚治虫が死んだ歳まであと十四年だ

一日十八時間起きてるとして

十八時間×三百六十五日×十四年

まだ九万二千時間もあるじゃあないか


これからの人生でいちばん大切なこととは
 ....
   おやすみとクロネコの頭なでながら光らぬスマホ強制終了

   疲れたねと話す相手は猫ばかり、そのうちニャーと泣いてみるかも

   ごろごろとすり寄っては喉鳴らし猫かぶりをする腹 ....
女王様それは鞭とは違います鎖鎌ですギャアアアアアア 天国はまいにちまいにちたのしくて善人ばかりのおそろしい国

使い捨てやいばばかりがふえていく捨て方だれかおしえてください

犬の背のオーストラリア大陸が明日も平和でありますように

明け方 ....
久しぶりに友人に会い
飯を食い
歌を歌い ビックエコーを出ると 
それから 入った 飲み屋では 歌わずに
酒を歌っていることを考えながら飲んでいた


昔話のようなことを話しながら  ....
たくさんのてのひらが、
胸のうちをなでてくる。
私はその愛撫のあたたかさに、
目がくらみ、
行くべき路を忘れてしまう。
たくさんのてが、
雨を耳にあびせた。
たくさんのてが、
子どもた ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かおるのおと「楽になれるお薬」5首- もっぷ短歌2*16-3-8
かおるのおと「みあげると空は」6首- もっぷ短歌316-3-8
憧れ- ドクダミ ...自由詩116-3-8
あした- ドクダミ ...自由詩116-3-7
ティータイム- Lucy自由詩14*16-3-7
どろうみ- ただのみ ...自由詩12*16-3-5
春霞の朝- 吉岡ペペ ...自由詩516-3-5
春の焼失- そらの珊 ...自由詩1316-3-4
あかるい部屋、暗い部屋- はるな自由詩216-3-4
少年の夜- Lucy自由詩14+*16-3-3
@mail_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩10+*16-3-3
漂白のとき- 石田とわ自由詩12+*16-3-3
母になれないこのままで- 為平 澪自由詩816-3-2
蜜柑をむく女- そらの珊 ...自由詩21*16-3-2
童話で短歌- そらの珊 ...短歌4*16-3-2
奪われぬ春- 唐草フウ自由詩6*16-3-1
ヒト・ひと・人- イナエ自由詩6*16-3-1
魯山人みたいなメガネ曇らせてハフハフと喰う煮干しラーメン- 北大路京 ...短歌416-2-29
彼は言った。そしてぼくらもまた- HAL自由詩3*16-2-29
ちいさいのこと- はるな散文(批評 ...616-2-29
★三月三日_雛のお祭企画のお知らせ。★- るるりら自由詩416-2-29
はじめまして- るるりら自由詩7*16-2-29
帰_還- 塔野夏子自由詩4*16-2-29
遠い- ドクダミ ...自由詩216-2-29
手塚治虫まで- 吉岡ペペ ...自由詩1016-2-28
猫日和- 石田とわ短歌4*16-2-28
女王様それは鞭とは違います鎖鎌ですギャアアアアアア- 北大路京 ...短歌316-2-28
世界の果てであやとりを- そらの珊 ...短歌1216-2-28
サザンを歌ったサンデーに- 番田 自由詩116-2-28
喝采- あおい満 ...自由詩12*16-2-28

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