女豹のポーズがトドにしか見えない ぬるい日にさようならした
五月の晴れの日に地球の上にいて
太陽は赤でないけど日差しは赤のようだ
目に見えないものはみんなの中で
限らない
わたしの通りと限らない

銀河でチョ ....
{画像=140517224248.jpg}


その人の手は
ほっそりとして
冷たい手だった


いや冷やかな手だった


上手く想いが伝わらないが
こちらの熱を冷ましてくれ ....
晴れわたった休日の朝に
僕にとっては
世界で一番優しいのは
君だけだよと
伝えたのだけれど
宇宙で一番優しいはずだと
言ってくれた年上の彼女に
僕がもし火星人と
浮気をしたらどうする? ....
               140518   
大麦の採り入れはまだか
田植え機がせせら笑いながら
農道を走ってゆく
遠望する俄か青年は
運転する男の顔が判別できない
それほど遠方の出来 ....
ひらりひらりと人をかわして
くるりくるりと回転する
手のひらは上向きに指を揃えて
相手の胃の辺りめがけしなやかに差し出す

笑顔をぺたりと貼り付けて
別にダンスを踊っているわけじゃないけれ ....
葉桜を揺らす風
自然に毛虫は落ちて
あたしの腕に赤い斑点を作る
毛虫は落ちる,自然に

薄暗い図書室の奥
自然科学の歴史書が
埃に埋もれて死にかけている

母の胎内であたしは
 ....
雨音の向こう側に
ジェット機の爆音が
ごうごうと通過するのが聞える

わかりやすい
聞こえのいい
情に訴える言葉の裏に
狡猾に織り込まれた思惑が透ける

雨の向こうに
鳴り響く轟音 ....
土が乾き過ぎていて
少しくらい水を撒いても
表土にはじかれ
低い方へと流れていった

心が渇き過ぎていて
言葉ははじかれ
疑いと
拒絶の方へ流されていく

二度と打ち解けることは
 ....
決まった道を 決まったように帰る
いなくてもいい自分
ならば 通らなくてもいい道

同じドアを今日も開ける
帰らなくてもいい家
ならば 置き去りの孤独

明日は何かいいことがあると ....
すべる 若葉の上を
果てしのない空の歴程を越え
円い揺りかごに大地を包む

はねる ピアノのように
ひび割れた思想の冷たい黙示の上を
目覚めの兆しを死者の鼻先で踊る

はじける 終わり ....
静寂の中唐突にドアのチャイム
途端に息を殺す私
いないことになりたくて

配達人さんごめんなさい
留守だと思えば許せるでしょう
許して

私いるけど
ほら眠りこけて気づかないの
だ ....
ぼた餅の重さで棚が落ちた 今は 遠距離殺人の出来る時代
子供だってボタンひとつで殺せるんだ
ゲームのように    

あなたは国のために命を捨てる覚悟はあるか

あなたは人を殺す
あなたは町を破壊する
あなたは ....
引っ越した日から
時々庭に来ていることに
気づいていた

人になついているのかしら
窓から眺めながら
そんなふうに思った
出ていけば
きっと逃げるのだろうな

ある日、庭で草取りを ....
弟が死んた時、俺はにやっとしてしまった
仕事も休めるし
ずっと苦しんでいるよりは死んだほうがいいだろう思った
当時子供がまだ赤ちゃんで俺はきつい土工の仕事をこなしていた。

京都でアル中にな ....
言葉と言葉を繋いで紙の上
裏返しにしたらもうあなたはいない
見えないところで
優しさといのちを繋いで
載せる人差し指は悲しく踊る
詩に説明はいらないとは
誰かが言った言葉だが
ここにある ....
月はくだけて 花火のようだ
瓶詰の感動を 2ダース買う
予定のない日 自動車を運転して 精神科へ
背の低い医者に ばかでかい椅子のうえから
大丈夫ですよ と言ってもらうために

大丈夫 ....
耳元で囁く日常
猫がじっと目を凝らして
僕の眼をのぞき込む
だらだら歩いていた日常が
突然両手を上げて走りだす。
平穏に不満を述べている日常が走りだす。
大声を上げて

テレビの事件が ....
昨晩の月は絵に描いたような朧月だった。
まるで大きなオブラートに包まれたように
柔らかで幻想をまとった月だった。

粉薬にオブラート。
昔、ありましたよね? 紙の箱に入ったうすい半透明の、 ....
美しい曲が流れ引き寄せた

私の脳裡を回り取り囲んだ

曲が流れ込んでいる束の間

美しい旋律に乗り緩やかに

流され安らかに酔いしれた



流されるままに癒される心

 ....
怠惰の中に微かな決意
このままでは終わらないと

ではいつ
いつ立ち上がるのか
回り始めるのか

思考を止めた機械の歯車は
待っている
最初のごくわずかな回転の
きっかけの合図を
 ....
あなたの黒い長い髪がうたうたび
わたしの胸はいちいちこまかく傷つきました

海岸のガラスみたいになめらかにちいさくなっていくわたしを
拾いあげて陽に透かして
その美しい呼吸を一瞬でも止め ....
重力ではなく
ゼンマイの応力でもなく
電気でもクオーツでもない
泡がハジケル時計
誰とも共有しない
自分だけの時間軸
たどり着くことなど
どうでもいいから
ゆっくり
静かに
体内時計に染み込む
泡の
 ....
昨夜の雨で オレンジ色のポピーのドレスがシトンッと落ちていた
残念の刹那 日常に戻されるポピーに泣く人も数えられるほど存在か・・・

人間って 心って 花を見て何を思う
ポピーが裸になっただけ ....
札幌生まれの
スイートピーですよ
お花屋さんの店先で
淡いピンクに目を奪われて
立ち止まった私に
スイートピーのように優しげな
お嬢さんが呼び掛けるので

ひとつくださいと言い
あり ....
よく晴れた朝のテラスで 鳥達のさえずりを聴く。
少ない睡眠でみる暗い夢が表の世界に放出される。
私は庭に咲く菜の花に囲まれて
今ここに在ること そのことに深く感謝する。

全ては思い過ご ....
 凪いだ水面のしずかさで
 花のように老いてゆく
 女がいる


 さくら
 と よばれた
 ひとりの女は
 ひとりの男の
 妹で


 おまえのよろこぶような
 ....
 あの日は
 特別ではない日
 アニバーサルではない
 だれもが気にもとめない
 ただやりすごしてゆくだけの日
 デモ
 だれも触れない
 端折られた日なんてあるだろうか
 端 ....
誕生日に
どこへも行かなかった
髪をくしけずらなかった
うねるにまかせた
口紅をぬらなかった
洗いざらしにしておいた
たいていの人がしみだと呼ぶ
頬にちらした点々を数えた
  (およし ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
女豹のポーズがトドにしか見えない- 北大路京 ...自由詩614-5-18
五月にこんにちは- かの自由詩3*14-5-18
白い手の感触_/_憧れ- beebee自由詩23*14-5-18
もうひとつの日傘のチェリー- りゅうの ...自由詩8*14-5-18
- あおば自由詩6*14-5-18
渋谷のティッシュ配り- ららばい自由詩5*14-5-17
自然- 藤原絵理 ...自由詩514-5-17
雨の向こうに- Lucy自由詩14*14-5-17
リラ冷えの街に恵みの雨が降る- Lucy自由詩16*14-5-17
一人の帰り道- クナリ自由詩15*14-5-17
_雨- ただのみ ...自由詩22*14-5-17
留守の番- 森川美咲自由詩6*14-5-17
ぼた餅の重さで棚が落ちた- 北大路京 ...自由詩10*14-5-17
覚悟- イナエ自由詩7*14-5-16
セキレイ- Lucy自由詩12*14-5-16
弟の死- 馬野ミキ自由詩614-5-16
詩的なあなた- 乱太郎自由詩24*14-5-16
21世紀- はるな自由詩314-5-16
非日常- ……とあ ...自由詩15*14-5-16
夜更けの紙相撲_五月の羽- そらの珊 ...散文(批評 ...13*14-5-16
ほんの少し・・・- tamami自由詩8+14-5-16
再起まで- 森川美咲自由詩5*14-5-16
海岸- はるな自由詩914-5-16
ゆっくり静かにハジケル時間- ichirou携帯写真+ ...7*14-5-15
ポピーが裸になっただけのこと- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-5-15
スイートピー- Lucy自由詩14*14-5-15
純心- ヒヤシン ...自由詩18*14-5-15
さくらの笑み- 石川敬大自由詩1114-5-15
わすれられない日- 石川敬大自由詩514-5-15
そばかす- そらの珊 ...自由詩20*14-5-15

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