焦げつくほどの灼熱の道
このまま歩いて行けるだろうか
じりじりと焼かれ続け
息絶えてしまうのではなかろうか
あぁ、それでも
....
今夜もまた私の血液を机上の黒い薔薇に注ぐ。
私は時々赤を見るのが無性に嫌になる。
他人の鮮血も、この机上の赤い薔薇も。
だから私はそういう時、この薔薇の赤い花弁を自分の濁った血液で汚すのだ。 ....
夜に図鑑にない華を
枕元にアタシの側に
横たえておくね
シックなスモーキー
衣装と心はぶれない
一次元から生まれた
精鋭の英
華冠を編む様な乙女
シックでスモーキー
存在の賜 ....
こんな低い投票率で選ばれた政治家に
理想と意地だけで仕事されてたまるか
希望を提示できない政治が悪いのか
どうせ変わらない世の中が悪いのか
悪いのか
悪いのか
変わりたくないのか
変われ ....
忘れもん、いっぱいしてきたなぁ
でも、どうせやったら
この涙もどっかで忘れてきたかったなぁ
僕は一人では立てない
見えない杖があり
支えられている
絆は 時に
ロープとなって
絶望の海から
僕を 引き揚げ
時に 鎖となって
生贄の十字架に
僕を ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった
死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
黄昏を 背に立つ君の 翻る 淡いスカート 目に焼き付いて
期待して ただひたすらに 歩いてた 歩いてったんだ 星の空へと
苛立ちと 火照りをさます みずいろの 頭に響く その名もヤ ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
....
プロペラから
風が生まれる
その中心を
つかんで
風を止められるかどうか
幼いきょうだいが
度胸だめしをしている
扇風機の首振りボタンで
風を分けあって
涼と熱を共有していた
....
この頃 奴のことを思い出す
十代
という壊れそうなほどの
脆くできた日々を共にした奴のこと
わたしが幸せになったから
「君もそろそろ愛すべき人を
手に入れたかい?」
そう思うの ....
生きていてよかったとぬか喜びをするときはあるよね
それでがっかりして
自暴自棄になるんだ
でもね
かみさまはみてござるって言ってね
やっぱり
生きててよかったって
また ....
あなたの心が雨ならば
花柄傘を差せばいい
花柄傘が無いならば
お部屋で写真の花をみる
お部屋に写真が無いならば
お部屋で鏡をみればいい
あなたのお顔が映ったら
お口の両端あげてみて
ほ ....
言葉には棘がある?
だから履いたら足が痛む
言葉には角がある?
だから当たれば胸が痛む
言葉には温もりがある?
だから抱けば涙が流れる
支えられて
傷つけられて
癒されて
....
これは 泡なんですよ
基本的に 空気ですから
その中へ 飛び込むって事は パラシュートの浮き輪無しで飛行機から地面へ飛び降りる様な事だったとは気がつきませんでした
浮いて来ませんよ
上 ....
転校生のせなかをおした水曜日、わたしが階段をふみはずすのは決まって水曜日、わたしたちきっとA子になる、被害者A子なのか加害者A子なのかは誰も知らない、未来だってまだこしらえてないってのに
上履き ....
ねたかなあ
ねたら
いい気になって
とくい顔になって
らくになってくれたら
いいなあ
あなたを想ってした
あなたの名を
たくさん呼んで
からだ ....
ギター弾き作曲します唄います女心は掴めないです
星からおちた小さな人が 走る
走れることが ただ 嬉しくて
他の子たちが小さな人を 追いかける
笑いながら走っているから 追いかけたくて
星だったころだって 走っていた
回れ ....
どんっ ど ど どん ぱっ ぱら ぱらぱらっ
どんっ ぱらぱら
時計の針は 七時半
「そろそろ、はじまるころだものね」
どぉん どど どっ ばばばっ ど ....
ほら、たべものがよかったのかなわたし、おいしくできてるからわたし、ほら、軟骨はつやつやとしてみずみずしく、膝はつやつやとして夜に半月映るし、ほら、かわいい服とかかわいい靴とか、化粧品たち、小物たち、 ....
35000フィートの
高さで
時速580マイルの
速さで
華氏ー45度の
冷たさで
まっすぐ伸びていく
今日の航跡を
昨日の
何処かから転がり出て
一昨日の
坂道に置き去 ....
知らないうちに 誰かがかけた メガネ メガネ オイラのメガネ
偏向機能と色着きの 本当の見えない このメガネ
かわいいあのこがブスに見え 苦いお菓子が甘く見え
大事な事がつまらなく ....
光と影が交差した
あの日、
蝉が死んだ
探し求めた、あの日から
どこへ行ったのか
....
君と棲んだアパートを壊す重機の名前がわからない
愛は心臓ではありません
ひと刺しくらいで死にません
悶え苦しみ血を流し
こと切れるまで幾日も
血が乾くまでに幾月も
断末魔のその姿
もとに戻るには幾年も
愛は蛙じゃありません
....
暑すぎてを理由に降りてこないから
自力で一人で試みるよ
でも本当はいつも そばにいる
ほら できるじゃないかと そばにいる
暑すぎて心配する 規模の違う宇宙の問題
人間に ....
風が吹けば
裏返り 寝返る
白と黒
どちらも表で
どちらも裏で
裏の中に表が潜み
はっきりさせないことが
生きる術
だというけれど
白 黒 × ○
二者択一を迫られる
意思 ....
【ロゼット風】
両手両足は よく動く パペットマペットをつけたみたいに
たんぽぽの根は 大地に動く
たんぽぽの種は 空に動く
いまは 雨で どこにもたどりつけないよう ....
130717
無神論者はもちろんなんとも思わないよね
神様がいなけりゃ怖いものないと思っているんだもの
神は強い魂が生み出したものと ....
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