雨上がりの
苔の上で眠る
あの幸せを
私はどうして手放してしまったのか

雨上がりの
苔の上で眠る
それをするには
私は大きくなりすぎてしまった

雨上がりの
苔の上で眠る
極 ....
また、夏が
また、あの光景が見えて来る
田圃の畦道を
母と一緒に歩いている
手を繋いで歩いていく

畦道の陽射しは強く
麦わら帽子の隙間から
頭髪の汗をさす
揺らめく道端
青い稲
 ....
昨日夕方、あの人に偶然会いました。

表情も分からないくらい遠い距離だったけれど

大きく手を振ると

大きく手を振り返してくれました。

あの人は急いでいる風で

わたしは足 ....
他人ではない
自分を知るために
詩を書いているのだと思う
人のことでも考えていた方が幸せだ
街にいることは とても 悲しい
人といること自体が無意味に思える
だけど今はインターネッ ....
こわれたラジオの部品とか
いろんなガラクタくっ付けて
こさえたぼくの宇宙船
飛ばないことは百も承知さ
けれども心は飛んで行く
誰も知らない惑星へ

わたしたちは飽きもせず
あちらこちら ....
空っぽの郵便受けと空っぽの着信履歴 あなたが居ない

晴れた朝あなたを想って泣きましたわたしわたし恋をしてます

夕立を追いかけるような恋でしたアスファルトだけ熱を残して

永遠と刹那の狭 ....
欲望が渦巻く午前三時過ぎ貴方の小指を私にください

人類が愛の為に生きるなら世界に核はいらないだろう

女とは誰しも心に毒薬を隠し持つもの愛ゆえの性

愛してるただそれだけの事でしょう(世 ....
                120731


形状記憶合金の哀しみをトイレに流し
ミズノさんはネクタイを締め直し
夜会に出かける
夜会というのは某歌手の定期公演で
筆者も行ってみたい ....
小さな命は消えてしまった

新しい駅を造るために
もともとあった川はせき止められ
ある日
ただのどろの土地になっていた

川を移転させるらしい

駅がほしいのは
人間だけで
川に ....
きのうのよる
ゆめをみたの
あたしのおじいちゃんと
うどんやさんにはいって
なにをたのもうか
めにゅーをみていたゆめだった

あたしはまだかんじがよめなくて
よめるきつねうどんにすると ....
路地裏に朝が来る


渇いた夜をすり抜けて朝が来る


湿った朝顔たちが顔を上げ始め


そうして恋が


そっと目を覚ます
月が 月が 見えないの
あんなに 大好きだった
赤い 月が

雪に 阻まれるなら
未だ 良い

雨に 打たれるならば
諦めも 付くと

吐いたのは 溜息だらけ
排他的な 他に
 ....
太陽がバターみたいに溶けてゆく
まどろむように夜を迎える

君が見た世界は僕と違ってて
うれしいような かなしいような

かさねると おもたくなるのは仕様です
背負ってゆくより  ....
どんな窓にこんな猫がいるのだろう
忘れもしない通った白い家の窓辺で
まどろむ幸せが充ち満ちて
目を覚まさないようにと
やさしく襟元に、毛布を寄せてくれる手は
だれのものなのだろう

いつ ....
つきぬける空の青さにたえかねてアゲハの羽の黒を目で追う


向日葵の迷路で迷っていたいのに背がのびすぎて出口が見えた


けだるさの中の憂いに抱かれようサラが歌うはサマータイムか
 ....
光が速度をはやめて
影をうみおとした
次の瞬間 車窓からの景色は、融けあい
流線の模様をなした_


ユ−ラシア・ライト・トレイン
光速の旅は、心地よく
重力抑制された コンパ−トメン ....
Kさんとお知り合いになったのは、かれこれ9年前。フォーラムに投稿をはじめて少したった頃、Aさんという方から、「新しい詩のサイトを作ったので遊びにきてね」とお誘いを受け、行ってみたらいらっしゃった。
 ....
                      120730


音がして目覚める
不倫の後の目覚めは健やかで
配達人も遠慮する静かな午前
ギタリストのピアスを付けて
往来に立つのです
古 ....
珍しく気分を変えて
新宿のバーで独り飲む

バーボンのロックを傾け
タバコに火をつける

立ち昇る紫煙の向こうに
忘れた恋の景色が見えた
あなたと二人
見上げる最後の花火が消えて
暗闇に抱かれたまま
星空に私は願う
この一瞬を切り取って
すべてが止まればいいのにと
 

100万年後
アルタイルの科学者が
とんきょう ....
ぼくは麻酔類の効かないからだのようだ
25歳の時に盲腸の手術でそれを知った

局部麻酔なのにいつまで経っても
まったく麻酔は効きはしなかった

オペの開始を待っていた医師は
業を煮やして ....
 
あなたへ直線をひけないので

円をかく

今日も円をかく


 
ちりとりのゴミを玄関の外に捨てると
蝉が羽化に失敗して 転がっている

またか
この時期 たまに見る
壁によじ登っては 落ちる 蝉 とんぼ

ぐちゃぐちゃに柔らかくて 体に触れない
死 ....
夜空いちめんに
きれいなさびしさを散りばめて消えてしまったのは
君だったんだね

始まらない世界と
終わってしまった世界ばかりが
僕らのまわりに転がっていたけれど
君はそれらのあいだを軽 ....
{画像=120729111956.jpg}


夏の朝は
牡蠣殻がプッと息を吐き
bulletが恋しい季節です

秋には死んでいるだろう
冬には死んでいるだろう

夏の朝は
牡蠣 ....
小柳ルミ子のからだは鍛えられていた

体脂肪率もひくそうだ

小柳ルミ子になにを見る

小柳ルミ子をなにで見る

ぼくらは過去で生きている

過去を通して見ているのだ

瀬戸の花嫁を最後に歌った

そ ....
ブロンドの彼女を
助手席に乗せ
オープンカーで
ひた走る

時速360km音速の世界
アイルトン・セナもびっくり
ポルシェで南に下がる
デズニーランドに一直線

ジェットコースター ....
僕の目に見えるもの
それは 何だろう
それが 見えないものに変わっていく時
僕はそのものに問いかけてみたい
だけど それは
僕に何を伝える事もないだろう


あまりはっきりしたこと ....
(月曜日)


案内板にうかびあがる
現在地
朱い
☆型

ルーツ



(火曜日)


水母をブイに
海図がうごく
あげるよ
権利証書の見返りに名づけた
「どこ ....
知恵の輪は2つでひとつお互いの隙をかさねて溶け合ってゆく


陽を透かし夢幻の彩を紡ぎだす色無き二重はカゲロウの翅


夢にむかう列車を乗せた二本線つかぬはなれぬ轍のこころ

 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ラ_シルフィード- そらの珊 ...自由詩1312-8-1
夏休み- ……とあ ...自由詩17*12-8-1
昨日夕方、- 永乃ゆち自由詩8*12-8-1
ラーメンと風俗- 番田 自由詩212-8-1
ガラクタ宇宙船- ただのみ ...自由詩23+*12-7-31
夏が来ている- 永乃ゆち短歌4+*12-7-31
恋愛論- 永乃ゆち短歌1+*12-7-31
追いかける- あおば自由詩5*12-7-31
小さな命- そらの珊 ...自由詩10*12-7-31
新創世記- HAL自由詩9*12-7-30
路地裏に朝が来る- 永乃ゆち自由詩5*12-7-30
月が見えない- 藤鈴呼自由詩4*12-7-30
金星- ゆうと短歌212-7-30
花嫁- 灘 修二自由詩7*12-7-30
その白い夏- ルナク短歌712-7-30
4o12- 月乃助自由詩9*12-7-30
Kさんのこと- ふるる散文(批評 ...6+*12-7-30
バン- あおば自由詩3+*12-7-30
紫煙- うずら豆自由詩5+*12-7-30
星の記憶- umineko自由詩7*12-7-30
悟り- HAL自由詩5*12-7-30
円をかく- 殿上 童自由詩39*12-7-30
どんでんがえ_し!- 砂木自由詩19*12-7-29
夏の万華鏡- 塔野夏子自由詩4*12-7-29
永訣の朝- beebee自由詩25*12-7-29
小柳ルミ子- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...312-7-29
音速の貴公子- ペポパン ...自由詩6*12-7-29
あるニートの詩- 番田 自由詩112-7-29
口に紋様もつ男_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩13*12-7-29
二重星- ルナク短歌812-7-28

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