朝であるのにともしびを燈すのは
なぜなんだろう
どうしてなんだろう
こんなにも
世界はエネルギーに満ちているのに
ぼくらは365分の1の確率で
誕生日をもらって ....
砂浜に埋めてきたものは
なんでしょう
恋を謳った 小さな貝殻
光なくして落ちた 星の骸
流れ着いた 白い骨
異国の文字が書かれた さびぬれた空き缶
最後に埋められるものは
なんで ....
夜空にグラスかかげれば
茄子紺のよる揺らいでる
氷の隙間で三日月泳ぎ
する ....
見守るときに風なびき
見つめられたら月満ちる
手を重ねては夜を抱く
....
このからだは小さすぎるから
わたしの心はきゅうきゅうに詰められて
ときどききりきりと痛む
心は納まりきらない
だから悲しみが涙に変わって
あふれてゆく
あふれたあとの乾燥したこころ ....
こころのなかに
海が浮かぶ
深く蒼い紺碧の海
ひとつの闇から
光を見出だそうとするとき
かならず海が浮 ....
自分が世界でもっとも惨めな
女のひとりに思われる
日
理由はって?
捨てた子に捨てられて
犠牲を払って拾った男は
h,,,,,でs,,,,,,でD,,,,,でf,,,,,
こいつ ....
あたしは何番目なんでしょう
この国で
不出来か出来がいいのか
セイノウがいいのか
人的にそこそこなんでしょうか
誰にきけばいいのか
多勢にきけばいいのか
人の良し悪しは人の多数決できまっ ....
うすっぺらな
アスファルトを剥したら
今も蘇る
ブリキの街
白く錆びた娼婦の肌が
うすい庇の影に
やさしく溶けて
ぼくを呼ぶ
はだか電球ひとつ
布巻き電線が這う天井
タイル ....
受話器を上げる瞬間と置いた後の数分間。
切なくなるのは
なぜだろう。
切手まで貼った手紙を捨ててしまったのは
なぜだろう。
あんなに楽しそうに笑ってる ....
朝のニュースより
今朝方未明、すずめの涙に溺れたとみられる
中年の女性が遺体で発見されました。
....
誰かだった人々が集まり
仲間入りを果たす
誰かが口にしている
今日はめでたい日だと
この町で一番偉い男が
毎年同じBGMを話す
何かを祝っている
群集もそれにならう
....
魂の在りかをやっと
さがしあて
もう少し生きてみたいと
....
すべては予定通り。金は作れたし、
車も用意できた、で、十五才の僕らは
隣町の反対車線を走って死にはぐった。
劇場の入口を抜けると重低音が体を震わせた。
謎を解明すべく
スポットライトを浴びた ....
肌の具合がよろしくない
節約の名のもとけちられた 安い化粧水のためか
二十代も後半の衰えのためか
鏡をのぞくと気が焦る
わたしは後 どれだけのことができるだろうと
前だけ見て 今を満喫し ....
静まり返った昼下がり
猫は店先の陽だまりで
金魚は薄くらがりの水槽で
うたた寝をする
....
雨が降ったので
濡れながら歩いた
無口になりたかったから
雨が降ったので
....
花咲くその日待ちのぞみ
色づくつぼみふっくらと
ゆるり花びらほどきます
寝息きこえる夜明けまえ
白きひかりにつゆた ....
隠し切れない 性欲が
いつしか股間に 表れた
あなたに知られる その前に
画面を消して いいですか
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お気に入りは 麻美ゆま
膨れ上がり 爆発寸前 ビア樽の向こうで ....
詩人とは言葉を奏でる楽器にすぎない
笛が風の息に共鳴し
琴が大地の震えに共振するように 
詩の女神様が詩人の体を使って
自ずから発した言葉が詩だ
女神様は様々な手段でメッセージ ....
そしてかなしみがやってくる。
前触れもなく突然に。
雨のように。
突然の雨のように。
前触れもなくやってくる。
かなしみは僕の街を濡らしてしまう。
アスファルトを黒く染める。 ....
赤の他人が
赤の他人を
殺したとて
私に何の関わりがあろう
真っ赤な他人が
真っ赤な他人を
惨殺したとて
なにを非難するいわれがあろう
戦争のなかにも慰安があり
平和のなかに ....
新年
まわりゆく月日
新しいといえるか
迷いゆく道
死の年
まがまがしい月日
もはや過去だ
通いゆく血
あの夏は遠く今
見えるのは
白い冬の日
あんなに嫌悪した脱 ....
ぼくがいないところに
ぼくがいて
くらいところでもだんだんと
めがなれてきて
みえてくる
フラストレーション
フラストレーション
フラストレーションでしょ
まるのなか
うつる ....
悲しいと眠くなる
悲しいと起きてる
それが美しい世界
それが愛しい世界
ひとのために生き
大好きなふたりは
なみだぽろぽろり
ひとのために祈り
大好 ....
竜安寺石庭を見ながら、明日の昼飯は油揚げを焼いたやつにしようと考えていた
相手から間違った期待で好かれたのなら
実態が知れたら離れていくのは当然
さいきんつめたいし
はなしかけたら顔をそむ ....
深呼吸したら
小さな虫まで
吸い込んで思わずむせた
むせて吐いた
吐いて笑った
笑い続けたら
可笑しくて
ついに涙が出てきた
ついさっきまで
悲しかったはずなのに
ほんとに ....
白鶺鴒と歩道ですれ違った
Pardon, forever!
スタスタスタ、にっにっにっ
小鳥が啼いて朝を告げた
巣からとびだしたのは6羽だ
あのちいさな翼で大空を飛び
....
目玉焼きには
塩と胡椒をかけるべきとか
ぜったいに
....
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