鶴見川に沿った道を
ゲリラ豪雨の中
自称詩人が「わーっ!」と
叫びながら駆け抜けて行く
八月の狂詩曲の婆さんのように

しかし追いかけて来る家族はいない
家族それぞれは
自称詩人が溢れ ....
深い意味もなく
女性に既婚か未婚か尋ねてはいけません

深い意味もなく
女性に年齢尋ねるのも問題ですね

深い意味もなく
女性の容姿や着ているものについて
感想や意見述べてはいけません ....
未成年だった頃はよく絶望したものだ
絶望も何度も繰り返すと飽きてくる

希望の光が欲しくなるものだ

そこで書店で夢と希望に充ちた本を買ってみた
買ったけれど
ふたたび絶望が襲って来たの ....
    


       なんとさびしいのだろう
       どこまでも青く透き通る
       夏の空を見上げ
       忘却の罪を知ったのは
       いつ ....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
城の広場の片隅で
なすすべもなくヴァイオリンを弾いている
餌をくれるんじゃないかと
鳩だけが集まってくる


老人は長年勤めた役所から自由になった
巨大な甲虫は目立たぬよう息を潜めて
 ....
かえらぬ人々の
かつてかえっていった道を
あるく

うらぶれた街のシャッターには
等高線のかげがかかる
どこよりも遠い落日にてらされて

石室めいて閉ざされた家々の
木立のな ....
 水の夢を観た
 水を呑む夢でなく、
 水にまつわる夢でなく
 水、そのものの夢
 個体が液体になったのか
 自我が消失したものか
 ぼくにはわからない
 その夢のなかでは
 光 ....
打ち上げ花火を
少し離れた場所から見る

人混みの中にいるより
気にせず落ち着いて
一瞬の輝きに意識を向けられる

大きな音を鳴らして
隠れていた魅力が花開く

一瞬の輝きのために ....
通学の電車から見る空の青み 妥協世界のSKOOL DAYS

他ならぬAはZに憧れて春の夕方の風に吹かれる

吃り気味の少年が授業中夢に見る専制君主的シニフィアン

少年が二次関数を学んで ....
ヒトもヒト以外も
体があって生命が維持されている

生命は生命だけでは存在し得ない訳です
当たり前と言ってしまえば
当たり前
不思議と思う人はほぼほぼいないだろう

生命維持する装置だ ....
娘の国民年金免除申請
今月 却下を知らせる郵便物届いた
これまでは通って来たのに
納付書後日送ると記述されてた

慌てて翌日役所に電話いれた
私は父親

説明聞いたら
世帯主様の収入 ....
きれいだね、
ほんと
きれいだね

ひさしぶりの
ふるさとの浜辺で
花火を
とおく
みつめながら
やわらかな笑みをうかべていたきみを

うちわと、浴衣と、えくぼと
海のにおいと ....
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この八月、
白い波しぶきを浴びながら
旅人は麗らかな海辺の街をいく

静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、石と薔薇
石に刻み込まれた眼は
鬱屈を宿しなが ....
ワクチン接種何とか予約しました
まだ接種には至ってません
周りの皆さんの様子見ながら
予約したくらいです

副反応の怖いです
運悪く死亡する人も出ているみたいですね

でもお国は都合悪 ....
いのち、いっぱい

すくってくれて

ありがとう


ぼくも、もうすぐ

すくわれます

てんごくに


あたりまえの、ふるさと

すいそうのいえは

あお ....
キッチンに一人っきりの秋思かな


祖母の手がせっせせっせと栗磨く


宵の秋コーヒー淹れて猫の横


まず今日の今を生きたし十三夜


温(あたた)め酒となりの部屋も灯りおり ....
被せものをしたお陰で
自分が
いかに臭く
いかに
蒸し暑いのか
思い知らされることになった

はずだったが

最近では
そうしたものにも
慣れてしまって
自分が
どれだけ
 ....
都会の蝉は真夜中にも鳴く 
故郷の山は静まりかえっている
耳の奥で通奏低音
ただでさえ寝苦しいのに


あまり暑いと鬱になる
生きていけるのか なんて思う
そして やっぱり生きていたい ....
終いには腐った何かが
巻き起こした反応として
三月の冷たくなる風が
動かした自然として
忘れ去られていった

コンセントはどうして
誰にも開かれていたんだ?
そんでこのざまだ
電気が ....
背骨をなする
指の腹
おうちに帰る
無事でいて
空の青にはいつの間に
雨雲いっぱい埋め尽くし
不安と恐怖
込み上げて
思わず
言葉にすがりつく

ずぶ濡れのまま横になり
ずぶ濡 ....
「第三次世界対戦起きるまで
8月15日は終戦記念日」

よく飽きないもんだと
関心する

平和をこよなく愛する人々よ
先ずは
汝隣人を愛せよ

誰がどんな失敗を犯すか
今か今かと ....
蜘蛛の糸で結ばれている壁と壁


あまりにも多くを語らない余白


なんの意味もなくて涼しかった日々


理科室の水道 メダカのうたかた


日かげでは私が白く祈っていた
振り向くと、


肩先をかすめて飛んでいった
風のまにまに光って小さきもの
僕をもう追い越して それは八月のまばゆい光のなかへ


ドラゴンフライ
そのうすい羽の向こうに少女が見える ....
オセアニアの少女たちのように 裸足でさまよい 歩くことを覚えた
夏の
ネオンに透き通る
それぞれの肌


色鮮やかな光の波に漂うビジネスマンと ふれた肩
ゴムボールを落とした子供を
 ....
夏は鳥料理に限るなと、食ってばかりいる気がする。ドトールにも行き過ぎなような気もする、デニーズは見かける事自体がすくないけれど。オリンピックは終わってしまい、思い出すことは多くはなく、あっという間だっ .... すべて、滅びるために
すべて、花開くために
人は永遠の登攀を試みる

高みへと

 森の眩暈するような蝉時雨のなか
 陽が落ち地球という宝石箱が
 辺り構わずぶちまけられるまで
小田急や東急に
刃物男は似合わない
刃物を振り回すには
振り回すべき
シチュエーションがある
それは決して
小田急や東急ではない

人間なんて
クソちっぽけな存在とばかりに
超高速 ....
コロナに感染しても
完全に陰性になって回復したら

コロナウイルスは
体のなかには存在していない

それなのに
いろいろな後遺症が報告されている

それらは
しばらく後に突然発症し ....
私たちは永遠の吐息、
その美しい比喩

私たちは下降する、
空の底を割り

永遠は生動し、
遥か彼方に接続する
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の自称詩人- 花形新次自由詩221-8-14
深い意味もなく- こたきひ ...自由詩221-8-14
ミステリーとサスペンション- こたきひ ...自由詩221-8-14
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〈根源悪〉の原体験(改訂6)- ひだかた ...自由詩421-8-14
プラハ- 藤原絵理 ...自由詩4*21-8-13
楕円のエッチング- 新染因循自由詩9*21-8-13
- 中田満帆自由詩521-8-13
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SKOOL_DAYS- 山犬切短歌121-8-13
生命維持する装置- こたきひ ...自由詩221-8-13
リアルな現実- こたきひ ...自由詩221-8-13
遠花火- 草野大悟 ...自由詩421-8-12
八月の光- ひだかた ...自由詩821-8-12
ワクチン接種の事- こたきひ ...自由詩321-8-12
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エレクトロ・バウンド- 竜門勇気自由詩1*21-8-11
横臥- ひだかた ...自由詩521-8-11
さらば記念日- 花形新次自由詩121-8-11
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輪郭の明確な分からなさ- 末下りょ ...自由詩7*21-8-11
五輪と夏- 番田 散文(批評 ...221-8-11
登攀- ひだかた ...自由詩6*21-8-10
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あなどれないワクチンの副反応- st自由詩321-8-10
比喩- ひだかた ...自由詩521-8-9

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