かぶとむしを採りに行こう
     きみがそう言ったのはいつだったか
     荒れ狂う嵐の正体が
     悲しみだとも気づかずにいた
     そんな夏のできごとだっ ....
空を掃きすじ雲を残す
裸木の梢の枝が鳴る季節も
そろそろ終わる
どこまでも抜ける空が
やがて春霞めいてくる

弾けそうななにかの呟きが
聞こえてきそうな気がして
そろそろと吹く風に
 ....
どうか同化なんてしないでください
特異なんですから
得意になってのぼらなくっても
もちろん脱がなくってもいいんです

た(く)ましい面接通過しました

おとなになるために
赤抜け青抜けしなくっちゃ ....
部屋を出て
日差しの鋭いこの街を
歩く 僕のことを
誰も何も知らない 
僕は 人とすれ違い
歩いていく そして 
それは正しいのだと言い聞かせる


繰り返される日々
僕は仕事 ....
アパートの暗い階段を上って行くと
二階には嵌め殺しの窓があり
そこだけがまるで古い教会の天窓のよう
純粋に光だけを招き入れていた

迷い込んでいた一羽のすずめは
幼子の震える心臓のよう
 ....
からだじゅうがジンジン哀しい

だあれも悪いわけでもない

空がまあるいわけでもない

それでも謝ってしまうのだ

なみだで夜道の外灯たちが

お花畑んなってにじんでいるよ

 ....
       髪の一本一本を
       毛穴の一つ一つを
       しわのあいだを
       襞の縫い目を
       歯の表を裏を
       すべてを磨く ....
富裕層も貧困層も
ギャンブルに
夢中になっている

働くことで
お金を得ることが
当たり前だった時代
街は輝いていた

人の笑顔も輝いていた
悲しみもまた
気持ちを希 ....
少女は ある年の四月からというもの バラードの中のヤマネだった
両親と同じ名ではなく ヤマネだった
冬眠のように まどろんで
春眠のような いつくしみで育てられ
ひかりが はねようが  ....
人の背たけほどある
横長の宇宙船を縦にかかえ
横断歩道をわたり
洞窟に入った


なかには同じかたちの
巨きな宇宙船があり
底のほうにある継ぎ目を押すと
むかって左側 ....
空は青くて
当たり前だし
雲は白くて
当たり前だし

夕日は赤くて
当たり前だけど
月が赤いと
なんか不気味で

理屈を知って
賢くなって
なんか僕らは
小さくなった

 ....
質素の中の曼陀羅 血液の中は赤だけに止まらない
溢れ出す 吐き出す息に 染め上げる曼陀羅地図

 辿れよ硬直に不動の直感

木漏れ日の隙間 紫外線の害を圏外に寄せ
高級の煌きの蓄積される  ....
もうありったけの陰を踏んでしまった
気がつけば空はゆるゆるになっていて
気が狂いそうにやさしい
どのまどろみも平等だった
角のはえた恋人がわたしを映して割れていく
心中みたいなラメが散らばり ....
偽善の多くが
ひとにぎりの
懐を潤して
ユナイテッド・ステーツ・オブ・アメリカは
世界の強者と豪語する
911はそれに対する
一つの答えだろう
本土を攻撃される怯えを
彼らは知って居な ....
            130305



名高い幻影城趾に佇んでは
古くさい携帯式の並四ラジオを鳴らしていた
城趾とは名ばかりの小高い丘は
松の疎林に囲まれて
がさごそと石ころを踏み ....
もしもし
もしもし

住むところを
いくども変わったので
電話番号も
いくども変わった

電話番号をたずねられると
一瞬のとまどいがある
0でもなかったし9でもなかった
新しい番 ....
早く起きすぎちゃって
人並みじゃないことがはずかしくって
分針をいたずらして
ほら午前五時を過ぎた

人が生きている音が聞こえ始める
おはよう同じビルに住む人
おはよう見知らぬ人々
営 ....
        夕べ見た理不尽な夢を
        起きぬけのコーヒーに浮かべ
        スプーンでぐるぐるかきまわす
        寝起きの頭はぼさぼさで
     ....
失業者として歩く街は
頭をもたげるようだった
そんな僕を さげすむことなく抱きしめてくれる人を
探していた 池袋の あの子に
おにぎりをもらおうとして ビンタされ 新宿のあの子に
包んで ....
暗闇の中
階段を下っていく

下ろした足の先に
段があるのかさえ分からず
感覚だけを頼りに
下りていく

不安とか覚悟とか
感情は全て封印して
淡々と機械のように
一定の下げ幅一 ....
途中の駅で降りてふらり

美味しい匂いがする

ラーメンずるり

からころころりと転がる

空のペットボトル

私のこころもからころころり

世界がくるり

飴玉くるむ大き ....
前に進むことが前進なのではない

そんなのサヨナラみたいで寂しすぎる

ゴメンネなんて謝らないでほしい

そんな残酷なこと君にされた覚えがないから

それともそんな残酷なことを君はした ....
さかのぼる 水晶のような 水滴が
高速バスは雨の中を走ると フロントガラスの水滴が
同じスピードで のぼってゆく
静かな行列が たゆまなく のぼってゆく
そんな様子を何時間 見続けてい ....
人魚の肉に焼き鳥のタレをかけている 書くことで
いま
始まるかもしれない
もちろん何も
始まらないかもしれないけど

始まりも終わりも
あいまいに漂っている
生も死も
そのときには
わからないのかもしれない

知 ....
月のまわりにおおきなわっか

誰かが

どこかで

いつの時代か

今日という日に

尊いなにかを為したのだろう


手をあわせたらしっくりきた

きっとそういうことなんだ


君の仕草に手をあわせる ....
私は歓喜した。私は恋愛がわからぬ。私は非リアである。詩を書き、文学を読んで暮らしてきた。私は硬派である。コーヒーはブラックしか飲まない。そんな私が女子から一粒のチョコをもらった。オリゴ糖入りで頭がすっ .... 君は愛と真面目のぺっちゃんこみたいで
君はカツゼツの悪いlovesongみたい
君はカギカッコが大忙しな秘密みたいで
君は重たい無言に溺れる願いごとみたい
君は優しさと残酷を調和さ ....
子供が眠りたがらないのは
今日という日の人生を
終わらせたくないからだ

今日は放課後
お友だちと遊んだけれど
お父さんとまだ遊んでいない
お母さんとまだお話をしていない
 ....
浮かれたうたで

浮かばれたい

めまいのする

メロディーライン

とても楽しい




青い空に

浮かばれたい

僕は君を救いた ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏の話しをきみとする- 石田とわ自由詩12*13-3-7
連詩_「あづさゆみ」(百行)_ベンジャミン_鵜飼千代子- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-3-7
棲む- 阿ト理恵自由詩8*13-3-7
褐色の日差し- 番田 自由詩513-3-7
嵌め殺しの窓- ただのみ ...自由詩24+*13-3-6
お花畑- 吉岡ペペ ...自由詩1013-3-6
磨く- 石田とわ自由詩11*13-3-6
ギャンブル- 小川 葉自由詩613-3-6
幻影のバラード- るるりら自由詩16*13-3-6
ノート(後悔)- 木立 悟自由詩513-3-6
感度- カルメン ...自由詩1013-3-6
無玄色_色は色- 朝焼彩茜 ...自由詩813-3-6
硝子篇- 平井容子自由詩813-3-6
アメリカ帝国に告ぐ- ドクダミ ...自由詩1*13-3-6
幻影のバラード- あおば自由詩8*13-3-6
でんわばんごう- yo-yo自由詩713-3-6
ニンゲン時間- もっぷ自由詩613-3-6
最高の朝はほろ苦い- 石田とわ自由詩13*13-3-6
東京放浪- 番田 自由詩313-3-6
階段を下る暗闇の中- kauz ...自由詩6*13-3-5
途中下車- 灰泥軽茶自由詩7*13-3-5
こころで感じる誰かのこころ- 吉岡ペペ ...自由詩513-3-5
塩を_少々- るるりら自由詩29*13-3-5
人魚の肉に焼き鳥のタレをかけている- 北大路京 ...自由詩4+13-3-5
救いのために- 三田九郎自由詩6*13-3-5
月輪- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...713-3-5
走れ私- コーリャ自由詩1313-3-5
夢と魔法の君- よしたか自由詩7*13-3-5
夜更かし- 小川 葉自由詩1313-3-4
浮かれたうた- 多紀自由詩14*13-3-4

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