草原の彼方にあなたを見た
昨日の夢のように意味もなさずに
草の葉だけが知っているこの遠い既視


足もとがおぼつかなくなる
一羽の鳥が飛び立って空は青く


(わたしは行方知れずの夢 ....
ぼくはきみを引き止めはしない
きみは新しい水平線に向かって
きみの海図を信じて舵を切っていい
例えそれがぼくとは違う誰かとの航海でも

ぼくはきみを批判しない
ぼくはきみを否定しない
何 ....
何処かの公衆トイレの壁にされた

落書きみたいに

俺の体の中から卑猥な文字が消えないんだ

でも
男だって女だって誰だって
それは自然だろ

それにしても
女は化粧するし
丈 ....
変わらないと思っていても
変わりゆく故郷の景色

帰省のたびに
何処かが変わって
昔のままではない

町の雰囲気も少しずつ変化する
畑や田んぼが減っていく

川は相変わらず綺麗
 ....
手で計る
針二つをあわせたら
手首の傷にあわせたら
鈴の鳴く
辻の門に
風を捨てました
供養は茄子
あれから百年が過ぎて
フランシスもエルシーも
いなくなってしまったけれど
私は今もこの森で花を育て
子供たちと歌い遊んでいる
私は写真に写らない
記憶の中に棲んでいるから
でも一度だ ....
緑、揺れている
ゆうらりゆらら
梢の向こうに青い空

昨日はこの宇宙の片隅で
街を驟雨が濡らしていき
青紫に染めたんだ
ピカリと光り響きながら
青紫に染めたんだ

緑、揺れている
 ....
人の息と
息の間で
僕は
息をした

僕の息と
人の息の間で
君は息をした

僕の息と
君の息の間に
朝はあった
毎朝
朝があった

生きていれば良いこともあるさ ....
優しさが
流星のように降り注ぐ
あの《恋棄て》のあとの言の葉


清く堕ち
十字架が好きファッションで
汚れた愛がきらめく白銀


苦しみが
人の数だけある意味は
みん ....
恐竜は
飢えて死に絶えたのではなく
進化して鳥になったのだそうだ

絶滅危惧種のマナティに
沖縄で会ってきた
大きなからだには決して広いとは言えない水槽で
くるくる
楽しそうに回転して ....
森の中で、
 みしらないお城をみつけたの。
あたし、にゃあと鳴いて、
しらないお城をみつけたの。
 森の中で。

お城のなかにはいると、
 籐でできた椅子があって、
あたし、
まるく ....
秋の落ち葉のあいだに、
 アスファルトの道がある。
そのあいだ、そのはて、
 遠くからビルの波は連なっている。
後ろ向きに見つめても
 何も見つからない道を、
わざと後ろにふりかえって、
 ....
風は過去から未来へ吹いている。
風見鶏は昨日を振り返らない。
突然の驟雨に 洗われた街は

なんだかとても色っぽくて

雨上がりの 空気の色を

すこしさみしげな 茜色に染めるのです

地に這う けものの しずかな息吹きが

い ....
夜は長く寒く暗い
煙草の煙も見えない
そんな煙草が旨いはずもない
ただ苦いだけだ
また眠れない夜が来る

誰の映画もtake1の連続だ
どう足掻いてもtake2はない
そしてシーンは続 ....
この街中の君の残骸を拾い集める。
常に、常に、意識は君なんだよ。

これは僕にしかできない仕事であり、義務でさえあるのだ。

公園、海の見えるカフェ、コンビニ、駐車場、ゲームセンター。

 ....
育まれた大地は哀しみに暮れ
あなたの幸せを乞う、と
腐敗した果実を土葬にいだく

還れない連鎖がある
祝し祝される転生の輪を閉じ
静かに響く余韻の産声を預ける

生き写しの影が光となる ....
今までたくさんの人と知り合ったり別れたりしてきたけれど
引っ越しだとか転勤とか卒業とか就職とか
そういう物理的な別れを越えて付き合いを続けてきた人はたくさんいる
元同級生とか同僚とかママ友だとか ....
夜が深まっていく
連絡がつかない、繋がらない
隣室ではコツコツと壁を打つ音、間欠的に
遠くの森を手を繋ぎ歩いた愛娘は
青春を謳歌しているだろうか、今頃

夜が深まっていく
オレンジジュー ....
幻の夜、
ヤドガリも寝静まった砂浜に
楽園の島のヤシの実が流れ着く。


その島では、あした、
一番早起きの牝牛が
真綿のように軽やかな雲の幻を
牧場の木陰に見る眼には
敬虔 ....
どんな言葉を並べたら
君はそこにいてくれるんだい、
なんて問いかけたって

どんな仕草を繋げたら
君はここにいてくれるんだい、
なんて訊いてみたって

自問自答。

どこにもない答 ....
光溢れる
今日という日を
歩いていく、人人人
何の目的もなく
何の行先もなく
ただ新しい出逢いを求めて
一回限りの生を燃焼させて

そうだったらいいのになあ
そうだったら素敵なのにな ....
「わたしのたわし、タワーにたわわに実ったわ。」
君のたわいないたわごとに、僕はわたわたしたわ。
夜中
外がやけに騒がしい
雨が降りやがる
風が追い討ちをかけてくる

ウルサイ
うるさくて眠れねぇ
台風のヤロー
いい加減おとなしくしねぇと
ただじゃおかねぇぞ

さっさとどっか ....
こぐまたちは もう
おとなになって
森をでていった

犠牲のない欲望
なんてあるだろうか?

草がひとすじ
ゆれるのもこわかった
生きていなくても良かった
生まれてきたことは
 ....
恋慕うこころは消えた
待ち焦がれた日々も

幻滅や
放棄でもなく
むしろ思ってもみなかった
あなたの言葉
「あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、
ほんとの自由は、えられないんだぜ」 ....
センスで、感覚する。
 あたしのラジオ波のソナー。
リッチ、リッチ。

 タツノオトシゴの、
  落とし前。
「おまえ、あたしを食べたかったんだろ?」

海の、
 開き。
  十分 ....
キスのスタンプ。
君のお腹に試し押し。
毎日が続く
色んな出来事が起きても
笑顔で過ごそう

みんなそれぞれにある笑顔
良い流れを引き寄せる笑顔

気がついた時
もう夕暮れになっていて
早いと感じている

笑顔で過ごせ ....
空。今日がどんな空を
していたのかなんて、
雲の上なんて見えやしないから
僕は知らない。

だから、君も知らないはずだ。

いつの日からか、
大気汚染だとか酸性雨だとか
そういった言 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みずうみ- 石瀬琳々自由詩5*19-9-14
- HAL自由詩2*19-9-14
何処かの公衆トイレ- こたきひ ...自由詩719-9-14
故郷の景色- 夏川ゆう自由詩319-9-14
手計- ナンモナ ...自由詩9*19-9-13
コティングリー村の妖精- 丘白月自由詩219-9-13
ブラックコーヒー- ひだかた ...自由詩9*19-9-13
毎朝- たもつ自由詩14+19-9-13
東の朝- 秋葉竹短歌519-9-13
絶滅- Lucy自由詩5*19-9-13
猫と森の中の城- la_feminite_ ...自由詩7*19-9-12
autumn- la_feminite_ ...自由詩3*19-9-12
- クーヘン自由詩3*19-9-12
過ぎゆく夏の____- 秋葉竹自由詩619-9-12
主演- HAL自由詩5*19-9-11
拝啓、君と僕との思い出- 都築あか ...自由詩219-9-11
無言劇- 由木名緒 ...自由詩9*19-9-11
自分じゃないと思っているだけ- Lucy自由詩5*19-9-10
記憶- ひだかた ...自由詩919-9-10
幻想楽園島- 秋葉竹自由詩619-9-10
時間を紡ぐ- 都築あか ...自由詩119-9-9
光溢れる人人人- ひだかた ...自由詩5*19-9-9
たわ- クーヘン自由詩6*19-9-9
台風が許せない- こたきひ ...自由詩719-9-9
こぐまたち- はるな自由詩119-9-8
スナフキンへ- Lucy自由詩8*19-9-7
彼女は、砂浜で。- la_feminite_ ...自由詩7*19-9-7
スタンプ- クーヘン自由詩6*19-9-7
笑顔で過ごそう- 夏川ゆう自由詩219-9-7
真っ白い天井- 都築あか ...自由詩219-9-6

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