毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている

星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく

毎晩 ....
はじけてる星屑を盗んできてよ。こんぺいとうじゃだまされない。みんなしてるみんなって、どこのみんななのか氏名住所を挙げてみなさい。わたしのわたしで描くわたしきり、とけないマシュマロを食べたら、冬 .... 風のない日にはアナタを見た場所で磁石の如く北を向いてる 会いたいと呟く声はすぐに消え白い塊だけが残った この歌を何回聞いたことだろう

この歌をあと何回聞けるのだろう
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
眼を
口を
戸を
窓を
蓋を
缶を
鍵を
扉を
店を
シャッターを
開けまして

部屋が
体が
スケジュールが
空きまして

仕事に
テレビに
恋に
ゲームに
 ....
      折り紙を折るその指先は
      あどけなく、いつも湿っている
      クレヨンを持つその指先は
      つよさを隠しもっている   
      あした晴れたなら手をつ ....
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 静かな 夜に
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 涙にも 似て

 雪 さらさらと 風に舞う
 冷たい 夜に
 雪 さらさらと 風に舞う
 血液にも 似て
 ....
雪の降る日に、{ルビ姉=あね}さんは
半年前の忘れ物を取りに来はった。

今朝、思い出しましてなぁ。

そういって、姉さんは
その日傘を抱えて帰りはった。
なんで、こんな日に思い出したん ....
キミが放っておくから
ボクはすっかり錆びちまって
ダッシュボードの上は
白い埃が積もってるけど
ベイべー、雪合戦するほどじゃない
底意地の悪い奴は
どこの世界にもいるのさ
ヤワな雪玉に見 ....
     薄暗い台所で
     小さなボールを抱え
     温めた牛乳を昔ながらの泡立て器で
     けんめいに泡立てる
     しゅんしゅんしゅんと薬缶が
     今にも ....
いそぎ足でやってきた
冬が
粉砂糖みたいな
パウダースノーを
街中に降りかけていった

私の黒髪にも白く積って
ガトーショコラみたい
綿菓子みたいな吐息が
凍える指先を温める
北風 ....
紫の葉が落ちた時
生まれた頃の泣き声は還らない
腐敗が始まった土壌で
夢は悪臭を呆然と放って歌は枯れていく


耳の役目を終えた貝殻を二つだけポケットに仕舞い
少年は東へと永遠に消え ....
    木目の美しい一膳の、
    箸に惚れた
    色香を漂よわせ
    朝に夕にと
    おいしいものたちを
    口に運び入れ
    わたしに感謝の咀嚼をせが ....
 
風景がちがう

あなたがいないだけなのに

ただ、いないだけなのに



 
もったいない と

みっともない が

朝から口論している

板挟みのわたし

ポカンとしたくつ下



    《時間がないのに:2015年1月10日》
  明るい部屋に棲む薄暗い老女
  出来損ないの散文に似た服をきて
  皺のよったビニールじみた手には
  何が為拾ったか判らぬ小石を力なく握る
  愛してきた者たちの瞳にもう愛はなく ....
      ただそれだけのはずだったのに
      暗い穴蔵へ落ちたのだった
      夜を千倍にして流しこんだような
      なにも見えない本当の闇
      一瞬の過去を ....
拙くてもぼくは「君との失踪」を書いて、それが
じぶんを覗いた初めての瞬間

いつとはなしに、その詩が消えてからは
じぶんの覗き方も変わってしまった
(水のように流れて、もはや字面には戻れなか ....
盗まれた自転車が恋を連れて帰ってきた それは鉛の重力で
垂直に私を引っ張るので
テグスに結び付けられた浮きのように
私は
水面に立っている

もうふわふわも
ぐらぐらもしない
磁針のように空を指し
己を標として生きるのだ ....
田舎からダンボールで送られてきた
白菜、大根、里芋に 手紙
走り書きで 手入れが行き届かなかった、という
詫び状が 一通

私が手伝っていた畑 耕していた土地を離れて
間もない冬 ....
【大草原の星の王子様】



いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった

ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
追い求めていたものが
幻だった、とは言わせない
きみは
きみのままに
ぼくのところに
きたんだから。

追い続けていたものが
壊れてしまった
などと
絶対に言わせない

だれに ....
なにごとも笑いのタネになるようなよい一年でありますように 冬空は鈍色の曇天
銀杏の並木は
隙間無く黄色の絨毯が敷かれ
気持ちよく歩こうとするが、
坂道は滑る
雨の坂道は滑る

人生の平面図には
坂道が読み取れず
確かに坂道があるのは
当た ....
ほどよく乾いた小枝や
抜け落ちた羽根や
通り過ぎていった月日の
さまざまを
ちりばめておく
もうそこは
きみのねぐら以外のナニモノでもない

広い宇宙のなかで
ただひとつだけ
選ん ....
馬鹿でっかい鰤のアラと
ぶあつい銀杏切り大根の入った
湯気のたつ味噌汁を啜って
海苔と胡麻塩の握り飯を食う
 
 あー、うめぇなあ

海鳴りの音を風がさらう
子どもたちはまだ眠っていて ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
星を注ぐ- 草野大悟 ...自由詩12*15-1-16
冬、はじめました。 - 阿ト理恵自由詩18*15-1-16
風のない日にはアナタを見た場所で磁石の如く北を向いてる- 北大路京 ...短歌415-1-16
会いたいと呟く声はすぐに消え白い塊だけが残った- 北大路京 ...短歌415-1-16
たぶん_ときについて- 金子茶琳自由詩515-1-16
帰り道- 吉岡ペペ ...自由詩1415-1-16
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
あけまして- Lucy自由詩13*15-1-15
ふしぎがいっぱい- 石田とわ自由詩14*15-1-15
雪ひとひら- ヒヤシン ...自由詩16*15-1-15
冬日傘- たま自由詩18*15-1-15
コール_アンド_レスポンス- そらの珊 ...自由詩21*15-1-15
茜の記憶- 石田とわ自由詩11*15-1-14
【_スイーツ♡ウインター_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-13
東の国の終わり方_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*15-1-12
夕餉の風景- 石田とわ自由詩13*15-1-12
ちがうの- 殿上 童自由詩21*15-1-12
時間がないのに- ただのみ ...自由詩20*15-1-10
老女の歌- 草野春心自由詩715-1-9
穴蔵に住まうもの- 石田とわ自由詩7*15-1-9
失くした詩への覚書- 乾 加津 ...自由詩9*15-1-9
盗まれた自転車が恋を連れて帰ってきた- 北大路京 ...自由詩615-1-9
- Lucy自由詩21*15-1-9
腐る野菜- 為平 澪自由詩915-1-9
大草原の星の王子様- るるりら自由詩1515-1-9
憧れ- 草野大悟 ...自由詩5*15-1-8
なにごとも笑いのタネになるようなよい一年でありますように- 北大路京 ...短歌6*15-1-8
平面図- ……とあ ...自由詩8*15-1-8
おかえりなさい- そらの珊 ...自由詩23*15-1-8
漁師だぜ、とりあえず今日も_☆- atsuchan69自由詩17*15-1-8

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