すべてのおすすめ
いつまでも忘れられない恋がある何年経っても年を取っても
叶わない想いだからすがりつく幸せなんかに用はないから
どうしたら伝わるかしらこの想い言葉にしても届かないのに
恋よりも愛よりも ....
遠い空に憧れていたあの頃に戻れるような気がする日暮れ
春風に誘われ辿る夕暮れはいつか来た道やさしい{ルビ既視感=デジャヴ}
涙拭いてまた歩き出す夕焼けに僕は平気とうそぶいてみる
ざわ ....
夕闇にテイルランプをみつめては逃げ出すことだけ考えていた
居場所などどこにもないとひとりきりみんなと違う空を見ていた
さよならと書き殴ったページには余白だけがやけに多くて
目の前に別 ....
屋根裏の秘密の部屋でふたりきり禁じられた遊びをしようか
動かないで君は僕のお人形着せ替え遊びをさあ始めよう
庭に咲く色とりどりの花よりも君の奥に咲く薔薇を見せてよ
妖精を小瓶の中に閉 ....
扉を開けると
眩しい光が飛び込んで来た
どよめく喧騒に包まれれば
異国に迷い込んだ気がした
*
時計の針がふいに
真夜中を知らせる
堂々巡りの物思いに
いたたまれず朝が来る
....
くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに
金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ
ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい
聴こえ ....
{ルビ処女=おとめ}はその森に入ってはならない
森に入ればきっと出会ってしまうだろう
そして血よりも紅いその薔薇を手折ってはいけない
薔薇を手折ればきっと恋に落ちてしまうだろう
それは ....
春になると
淋しい木々の先に
白木蓮の{ルビ灯=あかり}が点る
ほんのりと明るい白い花は
どんよりした心を照らしてくれるようで
ほっと心が温かくなる
こんなふうに心が晴れない日は特 ....
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日
春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど
飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ....
あったかいひざにはにゃんこ足元にも猫が寄り添う冬の寒い日
今もなお大きな体でひざに乗る重たいけれど嬉しいにゃんこ
移動するたびにどこでもついて来るストーカーだねほんとに君は
引っかか ....
私が誰かなんて
問いたださないで欲しい
私は私
あなたはあなた
たくさんの未知数の中の一人
名前なんか
大して重要じゃないのよ
ミステリアスな方が
時には素敵に映るもんだわ ....
淡い光の中のライト・ブルー
誰もいない湖はピーコック・ブルー
風にそよぐ花サルビア・ブルー
静かに揺れたミント・ブルー
あの広い空はスカイ・ブルー
雲の流れるままにセルリアン・ブルー
....
さよなら さよなら
季節は足早に過ぎ去って行く
あの頃の思い出も見上げた空の色も
今では遙か黄昏の彼方に
黄昏よ
いつの日もおまえはそばにいてくれたね
どんな時もその光に包まれれば
....
青空に洗濯物のはためいてハミングすればさわやかな風
さまざまに形を変えて雲は行く見ていて飽きない空の劇場
ヒグラシの遠い呼び声懐かしい記憶の森へ心は帰る
炎天下汗をぬぐえば向日葵も{ ....
風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図
やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇
本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい
....
青いドームを突き破れ!
そうして憧れは
宇宙の彼方まで飛んで行くことだろう
僕らは青いドームの下にいる
まるで手の届きそうな天井に
僕らはいくつもの夢を馳せる
あの青い空間は一体何 ....
君に会えないその時は
花でも摘みましょうか
それとも窓辺で
恋歌でも歌いましょうか
花占いももう飽きた
君は{ルビ何処=いずこ}の空の下
誰を待っているのでしょう
さらさらさらさ ....
冬の空星を探して歩く君触れ合う肩にとまどう私
大切な人を静かに想うとき心の奥がほんわか{ルビ温=ぬく}い
抱き合ってキスをするたび加速する恋の温度と二人の距離と
ただ甘く咬みつくよう ....
猫になりたい
すまして本を読む
あなたの足もとでじゃれつきたい
猫になりたい
そのページをたどる指先で
やさしくのどを撫でて欲しい
猫になりたい
こんなに寒い冬の日は
あなたと ....
栗色のたてがみをなびかせ
どこまでも駆けて行く
その凛々しい姿どこまでも
草原の果て 日の昇る場所
おまえは駆ける 駆ける
休むことを知らない
この大地をどこまでも
おまえはひとり駆けて ....
真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう
キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く
金属的なその音は
真 ....
会いたいな
会いたいな
今年もやさしいあなたに会いたい
いつでも私を見かけるたび
やあお嬢さんと挨拶してくれる
薄紫色の私のドレスを
きれいだねって褒めてくれる
また今年も
....
夢の中白い兎を追いかけて落ちて行きたい私はアリス
生卵よりゆで卵大好きよハンプティ・ダンプティ覚悟はできて
縁側で寝そべるおまえはチェシャー猫?のらりくらりと私をかわす
おかわりはい ....
摩天楼が{ルビ朱=あけ}に染まる時
黄昏の時間も止まる
ざわめく雑踏もどこか遠くの
出来事のように消えて行く
ビルの窓から見た街も幻
トワイライトイリュージョン
歪んだ時間の狭間の中で
....
人魚になりそこなった君へ
あれから3度目の夏がやって来たけど
僕らは未だ海に還ることができずにいる
君のお気に入りの水着も
タンスの奥に仕舞い込まれたまま
一度も日の目を見ることもな ....
黄昏の街を駆けて行く影法師
眩暈にも似た既視感に
いつまでも立ち竦んでいた
きっと夜はまだ遠い
*
退屈な雨の午後
迷宮のような街を眺めていた
陰鬱な気持ちを弄ぶように
霧雨が ....
ふたたびの春が突然舞い降りて僕の心はにわかにざわめく
いたずらに恋は心を乱すけどときめきだけが私の宝石
忘れてた恋が今さら燃え上がりどうしようもなく君が愛しい
忘れない時がどんな ....
鮮やかな緑の波を揺るがして
強い風が吹き抜けて行く
その風にあおられるように
忘れていた何かが目覚めようとしている
あなたと出会ったのはこんな緑の季節でした
お互いに愛し合いながら傷 ....
はらはらと降り注ぐ花びらの中
おさげ髪をなびかせて
少女は桜並木を駆けて行く
誰に会うために急いでいるのか
息を弾ませながら
少女は桜並木を駆けて行く
君のその澄んだ瞳の奥に
誰 ....
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