絞り出される音叉の連動
魂の浅瀬から鏡に映り

響く残響奥底からの木霊
未知なる既知の郷愁に震え

空洞の底から噴き上げる熱
変わらぬ憧憬を未来から招来し

夜の砂漠を間欠的に舞い吹 ....
ワイシャツの袖から小さな蜘蛛

どこかで難しい事を考えている

道行き庭々の花に見惚れながら

かけらばかり指先をかすめて往く

陽だまりの深宇宙に不快はない

言葉もないからちょ ....
先頭に居るのは誰なんだろう?
少なくとも君では無いはずだ
車酔いをする人がこの場所で
並んでいるとは考えられず

回り続けるメリーゴーランド
今日も僕は一人で乗り込んだ
出来れば君の背中 ....
きっこは~
お醤油好きだし~
高慢な性格だし~
将来、キッコーマンに~
勤めたいし~
ついでに言うと~
コーマン弄くるのも~
大好きだし~
やっぱ~
キッコーマン以外~
考えられな ....
 雨上がりが匂う緑の庭園で小さな世界は広がる。
 ピアノの音色が淡い世界に色付く。
 胸に抱えた定かでない悩みは昨日へ消えてゆく。
 私はただ黙々と小さな勇気を今日という日に積み重ねた。
 ....
浅いところで手を浸して
つめたいと言って笑った
いまごろにしてはすこし寒い
土曜日の午後のことだった
アイスクリームなんか食べたい気分じゃなかったけれど
きみが頑として譲らなかっ ....
あの{ルビ娘=こ}は女の子 なのに
選べなかった積み木で建てた家には
花を飾る場所がない
わたしが贈りたいのは
やわらかな色のラナンキュラスの束なのに
どうしたらいいのかわからない

だ ....
春風が
君と私の間を
通り抜けて
何億光年と
それは心を突き放す

春風が宇宙に吹いた日は
2人彼方に飛んで跳んで
最後に君の汗の匂いが
涙と流れた

ずうっと遠くの ....
私の口癖は
わからない
彼女の口癖は
面倒くさい
画面をすべっていく
文字
君の顔のうえを
永遠にすべって
君には
降ってこない
ザラメ
それには
トゲがあり
それには
色 ....
風が流れてこないから、
行き先がわからなくて、
佇んでしまう。
私にとって呼ぶ声そのものが、
道標だ。
声を含んだ風が流れてこない日は、
この指を切って赤い唾を流す。
赤い汁のなかには小 ....
          160517

屋根の上にブルーシートを貼る
夜には大雨が降るとの天気予報に
何はともあれ、張らねばならない
使い忘れたブルーシートが役に立つ
捨てなくて良かったとも思 ....
あの草原へ、手と手がはじめてふれた場所へ、走ってる、仰向けになって雲に名前をつけあった、あれはジャムパン、メロンパン、やきそばパン、クリームパン、あんぱん、あげパン、パンばっかじゃん(笑)、フ .... そんなこと考える締切のある日にはスマホ握りしめて目の焦点が合っていないんだから何か考え事してるでしょって言われたりするんだ耳元でボーボーと言った人はもうここにいないけれど偲ぶ会なんてのは若くして去った .... 吹き荒れていた強風が止み
静かに雨が
降る

激情は去り
懺悔するように


いまさら遅い


傷つけたものは
けして回復しやしない


けれど
過ぎ去ったものの後に
 ....
くらい森の中、葉からこぼれたひと滴が百の詩篇になりながら堆積した過去を濡らすとき、僕は口を開くことはない―瞬間の眩しさに射貫かれて心を停止している、汗に濡れ、歩き続けて疲弊した身体を抱えて ....

 空っぽ



頬では乾いた涙が
カラッポの
胃のなかをまだ流れ落ちている

愛混じりの雨が ポツポツと
また落ちてくる気配がする

昔、ぼくの玩具箱はカラッポで、
 ....
ひとつの花びらが切る空を
どこまでも耳で追いかけて
胸の痛みに振りまわす腕
機械のように歩みゆく径


ひとさし指
夜を作る粒
夜を真似る窓
そこに無い窓

 ....
 いま・・・
卒寿となった おひとりさまは
      腕組みをしながら
 そっと 胸のうちでたばねる

   早苗月の裏庭にひろがる
    新緑のそよぎでもって
     半生でもて ....
よく美術館に行く
行って絵の前に佇んでいると
それだけで
俺ってアーティスティック?
と思えてくる
アゴの下に手を添えて
思案している振りをしてみる
軽く頷いてみたりする
おーおー、い ....

「イメージングLABO」




山? さん、 三 描っけ 欠っけ、、
さんかっけ ――が、

頂点から崩れるような感じで上に吸い込まれていく
だんだんと上の方から 上に向かっ ....
私は目的もなく日曜日
渋谷で待ち合わせた 友人と
ぼんやりと テーブルで飲んでいた
240円のアイスコーヒーを


街は 休日
いつもそこにいた私の休日の時間
見るたびに思い出した ....
胸に空いた穴
は、
いつしか空洞となり
広がり続ける虚ろ。


人には、
決して忘却の底に沈めることのできない記憶
というモノがある。

深い愛情関係の唐突な切断、
無私の意識の ....
五月の風は
さみどり色
手紙を運んでくるよ

硝子の馬車のお姫様
脱走中
花びらの靴脱いで
軽やかに

ミツバチが忙しすぎて
シッターさん募集中
海の子守歌を
十は知ってる人が ....
月曜日
連なるうろこ雲
蟻から見れば雲突く大男が
注がれたばかりの朝を濁す
休日に書き残したカタコト
浴び続けた音の粉末を
明け方の夢の切れ切れと一緒くた
焼却炉みたいに燻らせながら
 ....
西の海に陽の帰ってゆく情景を
一度もみたことがない
焦がれながらまた
首都高に落ちてゆく今日をあきらめている

父さんが大好きだということ
会いたくてたまらないのに、ということ
その父さ ....
     穏やかな風と光が
    丘のひだにあふれて
 卒寿の猫背を包みこむとき

おひとりさまのスライドには
しみじみとよみがぇってくる

    はるかに過ぎ去った
白い季節の ....
甘酒が好きです
ほんとに好きです
麹のやつね
酒粕のは あれは別もの

高いのはどれも甘いね
あんまり
甘くないのがいいけど

偽物も
いっぱいある
甘いだけとか
白いだけとか ....
隣近所の思いを気にしながら育てる桃
摘花はほどほどにして花を愛でてもらい
消毒は風のない朝ひっそりと行い

花が過ぎて
ようやく形のできてきた実を摘果する
このときワタシは
親から切り離 ....
無職じじいに残されたものは
最早、小学1年生のときに
国語の授業で書いた文章を
先生に「いいんじゃない?」と
語尾が上がる感じで
褒められた思い出だけだった

「ぞうさん」hayatar ....
くだらないプリンシプル

せつじつなプリンシプル

ただしいことなんて

こころざししだいだ

くだらないプリンシプル

せつじつなプリンシプル


ほっといてやる

か ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
奥まる意識のその底で- ひだかた ...自由詩716-5-18
蜘蛛連れて- ただのみ ...自由詩5*16-5-18
安全地帯- ミナト ...自由詩216-5-18
マスオカキッコ「夢」- 花形新次自由詩116-5-18
庭園- ヒヤシン ...自由詩11*16-5-18
ナ・ツ・メ・ロ- ホロウ・ ...自由詩4*16-5-18
心の家- もっぷ自由詩8*16-5-17
こんにちはセレナーデ- 瑞海自由詩7*16-5-17
ノー- イシダユ ...自由詩1016-5-17
まものみち- あおい満 ...自由詩6*16-5-17
まだ明るい、夕暮れに間に合えば- あおば自由詩4*16-5-17
まだ明るい、夕暮れに間に合えば - 阿ト理恵自由詩4*16-5-17
まだ明るい、夕暮れに間に合えば/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩1*16-5-17
夜の雨- Lucy自由詩11*16-5-17
いまはそこから立ち去っていくだけの- ホロウ・ ...自由詩2*16-5-16
空っぽ- ハァモニ ...自由詩2*16-5-16
ひとり_二層- 木立 悟自由詩516-5-16
望郷③- 信天翁自由詩216-5-16
深野晴美に- 花形新次自由詩116-5-16
イメージングLABO- ハァモニ ...自由詩3*16-5-15
ABCマートの入口で- 番田 自由詩216-5-15
切断の虚無- ひだかた ...自由詩516-5-15
五月の風- ふるる自由詩516-5-14
トゥリャ・トゥリャ- ただのみ ...自由詩7*16-5-14
みずうみ_#2- もっぷ自由詩316-5-14
橘月- 信天翁自由詩1016-5-14
甘酒さん- umineko自由詩5*16-5-14
摘果- イナエ自由詩11*16-5-14
100億年hayataro「勘違いの生涯」- 花形新次自由詩116-5-14
くだらないプリンシプル- 吉岡ペペ ...自由詩216-5-14

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