お蕎麦を食べながら
昔の話をしよう

学生時代
君のタイプを盗み聞きして
私に当てはまることがないと
ひどくがっかりしたんだよ

もっと可愛くなれるように
お姉ちゃんに化粧してもらっ ....
花吹雪舞う道を ひとりで歩いた
分かれ道で手を振って きみは去った
あたしのことは すぐに忘れる
夏が来れば 陽の光に夢中になって


花びらは風にのって どこへともなく
青い月夜の ....
握りしめ
ぐちゃぐちゃになった紙に
伝えられた君の苛立ち を

手のひらで
そっとのばしてみるけれど
私には解読できなくて
悲しみが沁みだす

苛立ちと悲しみの染み込んだ
シワだら ....
わたしはターヘルアナトミア

あなたの皮をペロリと剥いで

思惑の筋や経絡がどれほど緻密にヒクついているか

白日の下に晒してご覧に入れます

わたしはターヘルアナトミア

飲み込 ....
固い財布の紐を緩めて
スタバの二階から見下ろす
足下をオシャレな人たちが
てくてく てくてく歩く

ぶち壊れたMacをストアに
ボロいキャスターに載せ運ぶ
黒いTシャツを着たお兄さんが僕 ....
地球の最も深い場所には
信じられないような形をした
魚たちが住んでいる
しかし非常に暗いので
その姿は
お互い知らないままである
春の海はまぼろし
蜃気楼の楼閣さえ彼方に浮かんでいる
わたしを呼んでいるように


遠い海鳥
緩慢な波
割れた貝殻
ただ砂にうずもれて


あの子のか細い肩甲骨はもうさびしくなか ....
ビュツフェ


ビュッフェの絵
左右に見て
4月の長閑な日

テレビに映る
婦人いとよし
庭の植物いきいきと

今日も明日も
ビュッフェと
テレビの婦人

床に散る
花 ....
良い薬を取り混ぜて
頭を平均化していく
世界に耐えれるように
人に耐えれるように

平均化された脳みそで
ピッキング作業をし箱にひたすら物を詰めていく

きっとその人には巨大なだれもの ....
真新しいパンプスを
履きながら歩く
晴れわたる春の路地裏
靴づれはひりひりとして
ドラッグストアに立ち寄る
店員へ傷跡に貼る
ばんそうこうを下さいと云う

    *

少し無愛想 ....
遠いベッドで寝転んでいると

小窓のカーテンの向こうから

おいてきぼり喰らった僕の声

銀河鉄道の夜を見送っていた

この世の悪も善も乗せてゆく

悲しみも退屈も希望も喜びも
 ....
梅俺杏桃桜の順で君から遠い バックでしているとき
スマホでエロ動画を見るという
戦法を考えた
これなら妻に知られずに
小向で抜くことが出来る
俺って天才かも知れない
朝靄の中
白い影が一歩また一歩
呟く声の方向は
白い視界の中の山脈
吹雪いている心の中の
一線の黒い帯赤い線

ほんの三ヶ月前には
仄かな暖かさのため
身を寄せ合って生きてきた
そ ....
これから幕を開ける
旅の予感を胸に
玄関のドアを開き
月夜の散歩に繰り出す

路面に照らされた
我が影は
我であり
我で無い…誰かのような

いずれにせよ――宇宙に只一人の僕
で ....
もう少し咲いてたいよね夜明けまで歩く 風のあどけないそこは
ほんとうにすぐ、そこで
わたしは目を細めて手を振るしかし
わたしを 過ぎても わたしを
透かすように 行ってしまった一群の

残像を抱きしめて やがて
いつものよう ....
聞き捨てた
島へ渡る船なんて知らないから
僕らは港を探しに歩いていたんだ
見たこともない白い浜辺
ただひたすら国道のガードレールに沿いながら下る
海は眩しくてずっと近かったから
額から ....
差し出されたその檸檬を皮ごと齧ると
予想していた強烈な……味はなく
心底ほっとして わたしは
手招きにも素直に従いそちらをみた
、夢と 悟り なみだは 途方に 暮れて

西側の窓から合図の ....
 
月夜かな

宴の後の

八重桜



 
私は昔千葉県の松戸に暮らしていた
それは天気の良い日だった
そして 忘れた 失業中だと言うことを
同じ通りにはヘルスと百貨店が見渡せた
そして ソフトバンクが あった

松戸は東京と埼 ....
風が吹いて
森の産毛がわっさわさ
木々が揺れる
私の産毛もわっさわさ
森が色濃く息をする
膨らむ膨らむ
私の心も
一体となって
一部となって
広がる意識と感覚
目を開けると
生命 ....
眠れない春が君に似ている 自分の姿も見えないくせに 多くの人を傷つけて
その傷口に入り込んでは 自分の居場所を見つけたりする
端役のくせに 主役をエキストラにしてみたり
助けたと思った相手に 救われたり
大事な ....
値打ちの無い言葉がある
路傍のきみに聞かせたくない
そんな、
くそみたいなものが

だからわたしは泣いている
 テーブルの上に、あした買ってきたりんごを置いてあると言う。
 もちろん、そんなもの私には見えない。母だけが見ることのできるりんごだった。

 今朝も雨が降っていた。桜の季節はいつも雨に邪魔され ....
あなたにうがいを教えたことはないけれど
あなたはうがいを体得していた
言葉で教えられるよりも
見て覚えることのほうが
きっと何倍も簡単なんだと思う

それでもあなたが
うがいってなんなの ....
夜の静寂に歌のような言葉
耳たぶに引っ掛かって時を揺らす
此処にはいないはずの
あなたが聴こえてくるのです


  朝の雑踏に歌のような言葉
  靴紐を解いて時を忘れさせる ....
しゃぼん玉のような瞳を漂う
異形のチューリップ
コクトーの詩がめらめらと
記憶から皮膚を炙る 匂い
生まれたての羞恥心に注ぐ
冷たい炎のバプティズム
春を纏ったものたちは戸惑う
羽化した ....
雨が降るようには
言葉は降ってこない
言葉は辺りを水浸しにしないし
視界を霞ませたりはしない

日が降るようには
言葉は降ってこない
言葉は全てを明らかにしないし
辺りを温 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こそばゆい- 瑞海自由詩7*15-4-22
春を送る- 藤原絵理 ...自由詩815-4-22
往復書簡_Dear.T- 森川美咲自由詩1*15-4-22
ターヘルアナトミア- ただのみ ...自由詩18*15-4-22
シブヤ体験- まきしむ自由詩115-4-22
深海魚- やまうち ...自由詩3*15-4-22
春の海の変容- 石瀬琳々自由詩12*15-4-22
ビュッフェ- 生田 稔自由詩315-4-22
平均的脳みそ- 日々野い ...自由詩615-4-22
傷跡は春に包まれて- りゅうの ...自由詩9*15-4-22
今日という日に- 吉岡ペペ ...自由詩715-4-22
梅俺杏桃桜の順で君から遠い- 北大路京 ...自由詩715-4-21
「自称詩」天才- 花形新次自由詩215-4-21
狐夫婦- ……とあ ...自由詩11*15-4-21
月夜- 服部 剛自由詩6*15-4-20
もう少し咲いてたいよね夜明けまで歩く- 北大路京 ...自由詩615-4-20
一群- もっぷ自由詩415-4-20
海をわたる「残光2015」- アラガイ ...自由詩18*15-4-20
檸檬- もっぷ自由詩515-4-20
八重桜- 殿上 童俳句6*15-4-19
松戸の幻- 番田 自由詩215-4-19
産毛- 灰泥軽茶自由詩715-4-19
眠れない春が君に似ている- 北大路京 ...自由詩615-4-19
盲目ピエロ- 為平 澪自由詩8*15-4-19
愛かマグか- もっぷ自由詩615-4-19
あしたのりんご- たま散文(批評 ...14*15-4-19
うがい- そらの珊 ...自由詩21*15-4-19
夜想曲_(四行連詩)- 乱太郎自由詩16*15-4-18
たいこともべきこともなくていい- ただのみ ...自由詩13*15-4-18
降る言葉- 葉leaf自由詩1015-4-18

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