横たわるあなたの寝息に触れようとして脆いガラスを抱いたように怯えている
そうだ でも わたしは
たしかにむかしガラス瓶だった
ちりも積もれば
塔となる

権力者の尊大な
塔よりも

名もなき者らの
小さな塔

寝人は知るのです
私の言葉によって

九の門をくぐれば
至る・涅槃へと

 ....
覆い被さるように
緑は濃く
樹間から
漏れる光は白々と
揺れる木葉と踊っている

久々に開設されたイートインで
私はアイスコーヒーを啜っていた
季節は新緑を通りすぎ
梅雨入り間近な曇 ....
ダービーが終わった
大戦以来の
無観客のなかで

去年死んだ
ディープインパクトの仔が勝った
父は華麗な走りを
"まるで飛んでいるよう"と表現された
だからその仔は ....
輪の正体は不明だという
「黒いカードを渡された」
真っ黒に塗りつぶされた四枚のカードだった。

   この中に一枚ジョーカーが紛れ込んでありますが、
そんなとこを言われてもわからないので ....
 祖父の無線アンテナが世界中から不幸を手繰り寄せていた
朝はもう昔だ。ツユクサやイヌノフグリに覆われたあの土の
盛り上がった一角、あそこが祖父を埋めた場所だと、誰から
教えられた訳でもなくずっと ....
隙間を見つけたので
懐かしくキーボードを手繰り寄せる
またいっそう愚かになってしまっているけれど
私の指は、
私の指のままだった
良い本に出逢いたい
そう思って図書館へ行く

どんな本でも読み進めば
プラスになるけれど
今の私に必要な本に出逢いたい

たくさんの本に囲まれて
たくさんのテーマの本が輝く

静か ....
片田舎の単線はこころの隙間を
ゆっくり増やしてゆく時間がある
まるで泥水のなかを泳ぐように
深くヘッドフォンを刺す

信号のない、点滅した街の
壊れたコンクリートの道を
みんなに ....
雨空を映した線路はどこまでも続いていく、

雨の世界、全てがぼやけて、単純な世界。

その雨の輝きが、
この街の根底に広がったわずかな光を発掘して、
大袈裟に映し出していた。

元の飽 ....
幾重もの黄昏が
共鳴する中を歩いている
自分の黄昏
知っている誰かの黄昏
あるいは知らない誰かの黄昏
数知れぬ意識の黄昏

黄昏てゆくのは今日という日
あるいはなんらかの時世
あるい ....
アーモンドチョコレートとストレートティ
夜のストレンジャーとカム・ダンス・ウィズミー
バス停でその日最後の長距離便を待っていた僕らは
見すぼらしくも誇らしい二人の子鼠だった

丸一日、あ ....
  波が
  たちあらわれる
  形たちが 昏ませる


  黄色いセーターの
  喜劇的なふくらみ
  勇敢な笑い


  あの時の光
  花弁がひらくように
  ゆ ....
  擦られた マッチ
  よる 路地のしかくい
  たくさんの 白い足もと
  物がたる言葉が
  網膜に掛かる
  引き攣れる
  句読点
寺に鎮座する
アンドロイドの観音様
むき出しのコンピュータが
お釈迦様の教えを伝えている

まいったなー
珍しそうに見上げ
試しに話しかけてみる
 「僕は若いままでいたいけれど…」
 ....
最初からサラダ食う気がさらさらない


俺はただ、焼き肉食べたいだけなのに


あずきバーじゃないアイスが食べたいよ


かき氷は夏の色をして光っている
人間はもっと自然に触れるべきストレス溜めない生き方目指す

散歩道街もいいけど山もいい季節で変わる植物の色

潮騒に誘われて行く砂浜へ夜になるほど音が良くなる

住み慣れた街の見慣れた景色 ....
むらさきの
山と山のあいだに
真っ黄色の
満月がみえる
ようかん

栗羊羹

爪楊枝で刺して
爪は刺さないように食べて

妖怪のフリして眼鏡を
牛乳瓶の底みたいに
し ....
この脳の一番ふるい記憶。
自分の存在を知った最初の日。
何月何日かも、本当に存在したかも分からないその日が、
自分の意識にとっての、僕の誕生日だと思う。
その日から今まで、覚えたり忘れたりしな ....
メモ帳の全てのページにマミムと書き込むのが僕の使命。
この世界の全てのマミムメモを完成させるのが僕の使命。
その蜜をかけて
わたしのすきなバニラの
エッセルスーパーカップに
全部にかけたいけれど
大きいので
内の蓋を少し開けて
半分ね


地面を舐めている
落とした自分のを
命にな ....
昆虫の呼吸器官は腹の横に空いた幾つかの穴、ラジオでそれだけを繰り返すキャスターの声は重く沈んでいて、何のための放送なのかはまったく理解出来なかった、そんな夢を見たんだ、寝床が焼け付くような朝に
 ....
今日も空は青かった
にこりともせずただ青く
無限の沈黙のうちに
それは在った

今日も私は無力だった
宇宙の虚無に耐えかねて
あなたにあることないこと
喋っていた

今日も黄昏は優 ....
本能は満たされる
理性は
果てしない貪りへの扉である



錬金術師のように
どんなものからでも美を抽出する輩がいる
彼が対象に魔法をかけているのか
見ている者に魔法をかけているのか ....
「なぜ人は誰かを傷つけるの?」
 と、娘が問いかけてきた。それは、私が常日頃胸に抱き続けている疑問でもあった。

「それは、自分が傷つくことを恐れているからだよ」と、私は答えた。
 春の ....
昨日が原因になって
今日の結果に繋がっている

しかし
今日の原因が明日の結果に繋がるかは不明だ
何故なら
明日が文字通りに明るい日になってくれるかは
わからないからだ

明日は暗黒 ....
高々ノーベル賞を
もらったぐらいで
専門外のことに口出して
感染者数が激減してきても
まだまだ油断は出来ませんなどと
不安を煽っている暇があるなら
STAP細胞でも作ってろ

200回
飛行機に乗ったのはハネムーンの一回だけ
幸せの絶頂期
まさに天にも昇る気持ちだった

でもね
その時はまだ入籍してなかった

お金なかった
けど
式をあげてささやかに披露宴はした
 ....
ホテルや旅館のように
型に填まった感じのない
民宿が今人気がある

地産地消を心掛けている
美味しい料理がたくさん並ぶ

日常の嫌なことは忘れて
民宿で過ごす時間を楽しむ

古民家 ....
 

今夜は魚の塩焼
ちょうど良く焼き上がって
美味そうだ
食べようと箸を近づけたそのとき
そんなはずあるまい
魚と目が合った
どうかしたのと向かいの母が尋ねるので
なんでもないよと ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13681)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
運河- はるな自由詩320-6-2
五輪の塔- ナンモナ ...自由詩5*20-6-1
揺れる- ひだかた ...自由詩320-6-1
青い馬- 花形新次自由詩220-6-1
黒いカード- アラガイ ...自由詩6*20-6-1
帰郷- ただのみ ...自由詩4*20-5-31
_- もっぷ自由詩320-5-31
図書館- 夏川ゆう自由詩120-5-30
JKだって自殺したい- ゆるこ自由詩9*20-5-28
雨の唄- 樹 なぎ自由詩420-5-27
共鳴する黄昏- 塔野夏子自由詩11*20-5-27
ショー・マスト・ゴー・オン(脚本がすでに失われていても)- ホロウ・ ...自由詩2*20-5-27
あの時の光- 草野春心自由詩220-5-26
酔客- 草野春心自由詩220-5-26
新・観音様- もちはる自由詩2*20-5-26
食べたかった- 水宮うみ川柳1*20-5-26
住み慣れた街- 夏川ゆう短歌320-5-26
まごころ- 秋葉竹自由詩520-5-25
存在し始めた日- 水宮うみ自由詩2*20-5-25
マミム- クーヘン自由詩3*20-5-25
グッバイ、バニラ- 唐草フウ自由詩10*20-5-25
Stay_Free- ホロウ・ ...自由詩2*20-5-24
今日もまた(改訂)- ひだかた ...自由詩720-5-24
道楽者- ただのみ ...自由詩3*20-5-24
ある疑問- まーつん散文(批評 ...120-5-24
心が斜めに傾いて- こたきひ ...自由詩220-5-24
山中教授が嫌い- 花形新次自由詩420-5-23
飛行機- こたきひ ...自由詩420-5-23
民宿- 夏川ゆう自由詩220-5-23
命日- 自由詩13*20-5-23

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