揺るがないものが揺らぐ
仕方のないこと
ありのままを見ているつもりで
水鏡に映った姿を見ているから
冷やかな風にさざなみ
優しい陽射しに微笑み
自らの夢を重ね映して

時を凍らせた写真 ....
  驚くに値しない
  あなたの指のなかに
  古い町がひとつ埋まっていようが


  青い部屋でわたしは 静かなチーズを齧る
  散らばっていた 丸い 悲しみの粒を
  一列に ....
夜の海辺を
韻を踏んで歩くと
奇妙な砂利は
ペイントされ
同じ表情をかもす
眠りに落ちた
カモメの泣き声を
閉じ込めた貝殻に
吹き込んだ愛について
空き缶に零れた
海の ....

クマ
遠い虹
旅客機と
外に霧の夢
一角獣の種が
雲の上に蒔かれ
水をやる雷親子が
セッションしている
蹴るときにピポポパポ
ピッチカートフットでね



じゃ
な ....
空想と現実を行き来する

冷蔵庫を開けるまでは
卵は空想の産物であり
白い宇宙船であったりするけれど
取り出して目玉焼きを作る段になれば
さっそくそれはフライパンの{ルビ最中=さなか}で現 ....
たとえばラテン語だったなら
誰にでもなく君たちだけに
伝わるだろうか
さよなら、と
ひと言のこしたいひとの数は
片方の手で足りる
それはさびしいことではないと思う
 ピンポン

いつしか、ピンポンが
ひとしきり終わって
妻とブティツクに洋服を見ていたら
同じように
外套に身を包んで
佇んでいた、ピンポンで一緒だった
娘、年はいくつとも
判らず
 ....
泡が回る
影が回る
呑まれる前の
小さな色


春の内の冬
木の家を巡る
瞳のにおい
泪のにおい


音に音を差し出せば
せわしなく手をひたす色
みどり み ....
この夢の世界には
なんでもあるのになんでもない
必ずしもそうであるわけではない
昼の夢を見ている

四角い空に囲まれた壁を登り
垣根に生えた綿毛を吹く
君にあてた手紙を紙飛行機で飛ばした ....
毎日僕はいくつもの錠剤とセックスをする

快楽と絶望を繰り返しながら行為は止まらない

今日は僕に任せて 明日は君たちに身を委ねるかもしれない

君たちのことは好きでも 嫌いでもない

 ....
幼い頃の私
皆から愛されたいと
思っていた
永遠に不可能な事に
気付かさせてくれた
私を嫌ってくれた人達よ
感謝の意を贈るよ

とても魅力的な
マリリン・モンロー
皆から愛されたい ....
世の中には
あまりにも分からないことが多すぎて

私には
あまりにも分からないことが多すぎて

私には
経験しなければならないことが多すぎて

経験しなければ分からないことが多すぎて ....
詩人がみんな
ことばが消え去るのをまっている
画家が黒と白の絵の具を混ぜつづけるように
教師たちは生徒を置いて家へ帰る
神父さまは折れた十字架でシャーベットをすくう
詩人はみんな
こと ....
まだまだ生きろと言われる
みんななにも知らないくせに
向けられた刃物
目には見えぬ言葉のナイフ
摘み上げられ乗せされた天秤
もういいでしょう、もういいでしょう

突然に漆黒の闇が襲ってき ....
気がつくと
恐ろしいほど
時間が過ぎている

あの時俺は
一体何をやっていたんだ?
もっと
他のことが出来たのではないか?

それが生きるってことだと
分かってはいても
残された ....
昼下がりの
うすむらさきに藤がひかる
森で
少女は見知らぬ少女と出会った


目を閉じて 見知らぬひとと
わたしの森を過ぎてゆく
風、


心臓の音だけが聞こえるでしょう
唇と ....
「妻の庭」

温かい光が
いっぱい,紅、桃、イエロウ
さーつと、蝶々が
訪れて、あいさつして
去った
風が吹いて
五月、青い空
お花は
沢山、沢山
今日は幸せです。
嗚呼そうだ

人ってイライラすると
舌打ちすると思い
普段はしないが
舌打ちをしてみた
いい気分にはならなかった

人っていい気分でないと
眉間にしわを寄せると思い
普段はしないが ....
ジョジョ2部を読んだ影響見え隠れやけに激しい風が吹いてる 見知らぬ男に
いつかに刺された右脇腹
抜糸の痕と汗の匂い
蜃気楼を初めて見た夏
君がこの世に降り立った夏
今世紀最大の奇跡

真白で生まれた君
僕と同じ 驚愕した
右脇腹に抜 ....
「冷えていく鉄」


鉄だとわかっている
何度目かの純情だから
素直に信じる
うん、わかっている
その熱では溶けてしまう事もない
背中が曲がる前の、愛しているは、信じない
少女の ....
 
動物の名前を書いていると
人がやってきて
他人事みたいにほめてくれる

交差点のあちらこちらでは
初夏が観測され始め
立入禁止の札もまた
ゆっくりと音をたてている

このまま一 ....
「私には最後まで彼の本当の姿は
分かりませんでした」
それが自分にとって何より
彼の死そのものよりも
辛いのだと言って泣いたアリサちゃん

小諸市公認ゆるキャラ「こもろドラゴン」に
入っ ....
たった三日でもわたしをあなたのテーブルに飾ってくれてありがとう
消毒臭くて清潔な水は、もちろん雨よりも美味しくはなかったけれど
あのまま樹にいたとしてもどのみち無残に滅びていく事にかわりない

 ....
寝起きの熊のよう
ボンヤリ不機嫌
だぶだぶの部屋着
クロックスを引きずって

それでも花 
今朝 三つめ

ピンクのチューリップ
黄色い水仙
真っ赤な髪の少女
重そうにコンビニの ....
僕たちが
子どものように無心に
箱庭に玩具をならべて遊んでいるうちに
気づくと 世界が
すっかり終わってしまっていたんだ

だから僕たちは
僕たちの箱庭を新しい世界として
もう一度生ま ....
姉が珍しく夜に洗濯をして居る
こんな場面はしばしばあった事ながら
洗面所の電気を付けられるたびに
FM放送のノイズが激しくなり
最初はトイレに逃げる
付けては消され
消されればノイズが消え ....
手袋をした手が 器から
大量の人を掬い上げていた
その指の狭間から 夥しい人が
こぼれて落ちていった

器の底から
呻き声や悲鳴や嗚咽が聞こえても
泡がはじけるように消されて ....
僕は、今から四十年前
{ルビ勾玉=まがたま}のような白い種として
母の胎に宿りました。

それがこうしていつのまにやら
大人になって、独歩して
思考しては、言葉を発し
地上の日々を営んで ....
中学生になってはじめて学校へ行った日
いくつかの坂道を登り下りし
いくつかの集落を抜けてたどり着く

坂道は辛かったが 
ところどころに桜が花をつけていて
気分は悪くなかった

集落は ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みずにゆらぐ- ただのみ ...自由詩21*15-5-23
並べる- 草野春心自由詩16*15-5-23
微笑の群れ- かんな自由詩8*15-5-22
三角定規詩- とよよん自由詩7*15-5-22
リエゾン- そらの珊 ...自由詩17*15-5-22
北西風- もっぷ自由詩8*15-5-22
ピンポン- 生田 稔自由詩415-5-22
午後へ_午後へ- 木立 悟自由詩615-5-22
蛾の夢- 日々野い ...自由詩515-5-22
セフレ- KIZ<キジ ...自由詩215-5-22
エゴ- 小川麻由 ...自由詩5*15-5-22
レッツダンス!- 花形新次自由詩215-5-22
天体学者- はるな自由詩515-5-21
フー_アム_アイ- じまさん自由詩415-5-21
変態観測〜ラブジュース、溢れる- 花形新次自由詩115-5-21
藤のからまる森で- 石瀬琳々自由詩12*15-5-21
「妻の庭」- 生田 稔自由詩915-5-21
切なる私の願い- 小川麻由 ...自由詩3*15-5-21
ジョジョ2部を読んだ影響見え隠れやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-5-21
林檎- 瑞海自由詩5*15-5-20
「冷えていく鉄」他6作- クローバ ...自由詩7*15-5-20
はげ- たもつ自由詩415-5-20
素顔- 花形新次自由詩215-5-20
修羅- そらの珊 ...自由詩19*15-5-20
おじさんから見れば- ただのみ ...自由詩16*15-5-19
あるロマンス- 塔野夏子自由詩3*15-5-19
つまらない話- 間村長自由詩515-5-19
ゴッド・ハンド- 為平 澪自由詩13*15-5-19
夕暮れの丘- 服部 剛自由詩715-5-19
戦慄- イナエ自由詩12*15-5-19

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