熱帯がやってきた
渦巻きが熱い空をはこんできた
雲のないウルトラマリンがやってきた
木々の葉は分厚い濃色になり
くっきりと影を落とし
風にちぎれてぱちぱちと戸をはじく

うなぎが流されて ....
僕はゴーヤを育てている
最近 ベランダで だけど 何も無いよりましだろう
僕が育てている ゴーヤは 鑑賞するには
あまり美しい植物ではなかった


そして僕はコーヒーを飲んでいた
ぼ ....
人のこころは
陽炎に揺らめく砂漠に置かれた
少しだけ水の入った
壊れやすい硝子のコップ

君の言葉で水は満ちる
放っておけばすぐ乾く

君の言葉が
君の愛が
僕を満たし潤し ....
とわの市とわのの
喫茶店。

ネネは
俺の懐を察して、
トーストしか頼まない。

外に出ると
「まあ合格かな」
トーストだけで、判断できるかよ。

どんだけ上級者だよ!
このア ....
床の上で夜中に何時間もノートに何かを書いてました
それは小説と言ってもいいのかもしれないですが
とても人には見せられない 滅茶苦茶な小説でした

一日の睡眠時間は2時間で 夜中に滅茶苦茶な小説 ....
嵐のように怒り
自分のために大雨を降らす
周りの者は巻き添えになる
はた迷惑な幸せ者


誰にも悟られたくはない
暗い海の底へ
暴れる心を鉛に詰めて
幾つも 幾つも


寛容と ....
忠犬に黒歴史を掘り返されている   一日中、
  こわれた雨樋をみていた
  網戸にささって死んだ虫をみていた
  あなたがこのよにいきているなら
  わたしがしぬことはぜったいにない
  わたしたちのなかで 言葉 ....
毎年エジソンを読んだ感想文 手首が落ちていた
拾って見聞
多分女性のもので
若い
爪は綺麗なピンク色に塗られていて
指はすらっとしている
中指が人差し指より
少し長くて
生命線がはっきり見える

匂いを書いで ....
猫がならんで立っている
おまえはもう十六ではないのだよ、と
言ってくれるが
なんの救いにもならなかった
良いのかどうか
問いかける気持の裏がわで
浮かんでいるふたつのひざ小僧
がさがさで傷だらけでちいさくて口をつけたら割れそうだった

ママ
と言ったかどうかは
おぼえてない
言いたか ....
元従軍慰安婦を見ると
70年の月日を考慮したとしても
兵士にも選ぶ権利はあるぞ
と強く思う
強制するなら
もちょっとチョイスすんだろ
ああ、あさし新聞さんよ
そうだろうが?
仕事を終えて
アパートの玄関を開ける
先日
酔いすぎてもどした
消化途中の言葉尻が
まだ
黒ずんだ上がり框に
飛び散っている

向かいの棟の方から
チリチリと音がする
数日前か ....
五メートル×五メートル、市民農園の区画ふたつが
わたしの詩の研究室

今、研究室では白いつるバラ「新雪」が咲き乱れ
萩「あすかの」がこんもりと枝を伸ばしている
土に金属の支柱を五十センチほど埋め込み
 ....
蝶の道のように
川を遡る魚のように
潮が満ち引くように
陽が昇り落ちるように

鳥が巣に帰るように
私はこの家に帰ってくる

もしもあなたがこの家から居なくなっても
ここが私の戻る場 ....
ケイコさんは
帰る家を探している

いつか住んだことのある
川の傍の古い洋館
蔦が壁一面を覆った
赤いトタン屋根に
所々塗りの剥げた
白いバルコニー

夜になると屋根裏を鼠がはしり ....
みんなみんな渡り鳥

みんなみんな切実さをもって

なんぜんメートル

なんまんメートル

空高く海越えていってしまう

みんなみんな渡り鳥


まっていてくれなかった

 ....
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ....
GIRAGIRA

あの頃の僕の瞳は
油の浮んだ水溜り
空も街も人も季節も
虹色に濁って見えた

今にも分解しそうな心を
繋ぎ止めていたのは
少し哀しい臭いのする
ギラギラ
 ....
何処に行くにも二本一組で
助け合って動く足に異変が生じた
左足の指の関節を骨折した
左の指先が大地に触れると
痛みが全身を走り頭に抜ける

医師は左はかかとで歩けという
左足を半歩前 ....
異物混入の原因になるから
何も持ち込めない
でも
結婚指輪はオッケー

そんなバカな
と思いながら
エアシャワーを浴びるのに
朝の工場には
かいくぐってきたものが
たくさんある
 ....
蛍火やGODZILLAの去りしあとの街 幸福は匙で掬ったアイスクリーム みつめていても溶けてしまう 道路に生えている草をバッタが食べている
雨はバッタに雨粒を叩きつけるが 必死で食べている
僕は顔を近づけた つかまえてみようと手を伸ばす
バッタというものは手を伸ばせば飛んで逃げるだ ....
 海の大さを知るためには
 一滴の水を
 見詰め直さなければならない

 と、老いた亀は言った

 波打ち際で遊ぶ
 他人の子供を
 呆然と眺める
 僕の足元で

 亀はそう言っ ....
『夏休みをとるのは権利ではなく
ギムです
義務です
大麦でも小麦でもメリケン粉でもありません
精一杯日を浴びて
黒金色になるまで家に帰ってはいけません』
大統領府の前に太文字で鮮やかに記さ ....
楽しかった花火大会 ただ一度。

 ビルに隠れて花火は見えない
 河原のほうでやっているのだろう
 あざやかにきこえる炸裂と離散の点綴音

楽しかった花火大会 ただ一度。

  浴衣の ....
鰻のタレだけ笑顔 芽吹きの時が訪れ
そよ風が地を撫で
通り過ぎて行った

陽射しが強くなり
花々は入れかわり
息吹も鮮明な日々

嵐を受けては倒れ
ありのままの姿は
しなやかさを増し

野の花は ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13681)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Une_Tropique_Triste_(かなしい熱帯)- Giton自由詩4*14-8-11
街の喫茶店で- 番田 自由詩214-8-11
こころのコップ- 凍月自由詩16*14-8-10
トースト大好き(DANDAN心腐れてく)4- nemaru散文(批評 ...3*14-8-10
わがままノート- 陽向自由詩17*14-8-10
徳と毒- ただのみ ...自由詩18*14-8-10
忠犬に黒歴史を掘り返されている- 北大路京 ...自由詩514-8-10
雨樋- 草野春心自由詩814-8-10
毎年エジソンを読んだ感想文- 北大路京 ...自由詩414-8-10
やさしい世界- opus自由詩114-8-10
猫3- はるな自由詩414-8-10
ママ2- はるな自由詩414-8-10
あさし新聞- 花形新次自由詩214-8-10
空洞- 飯沼ふる ...自由詩514-8-9
土に暮らす- 鵜飼千代 ...携帯写真+ ...9*14-8-9
「サイクル」- 桐ヶ谷忍自由詩12*14-8-9
特急電車は警笛を鳴らし- Lucy自由詩12*14-8-9
みんな渡り鳥- 吉岡ペペ ...自由詩1014-8-9
きっと- ichirou自由詩16*14-8-9
八月の欠片- nonya自由詩25*14-8-9
かかと歩き- イナエ自由詩17*14-8-9
かいくぐって- nemaru自由詩5*14-8-8
蛍火やGODZILLAの去りしあとの街- 北大路京 ...俳句714-8-8
アイスクリーム- はるな短歌614-8-8
自分に似てるものとの出会い- 陽向自由詩7*14-8-8
亀の教え- まーつん自由詩15*14-8-8
ギム- あおば自由詩7*14-8-8
ただ一度- Giton自由詩2*14-8-8
鰻のタレだけ笑顔- 北大路京 ...自由詩514-8-7
野の花・・・- tamami自由詩914-8-7

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