葉月の昼下がりのどうしようもなくもてあました窓の
したで、たったいま、わたしにできることをすべて思
い浮かべてみても、ただ、雨の日の猫のように四つ足
を投げだして眠ることしかできなかった。
 ....
     ゆっくりと目覚めた休日の朝
     起きるとテーブルにはもう目玉焼きができていた
     おはようを交わしたまではよかったのだ
          
     目玉焼きの ....
「泣かないで」の声が泣いている 罌粟は魔性を見開いた
空の喀血の真中から
影だけが祈る 青く
静かな蜥蜴のように

 ミツメルカワタシヲ

陽炎を纏った男がひとり
抱えた鞄は石ころだらけ
左手で心臓を握り潰 ....
ぼんじゅーる

はろー

こんにちわ


こころたちを

じぶんにわきおこる感情よりさきに

感じるんだ

受け取るんだ


ぼんじゅーる

はろー

こんにちわ
撹拌されて
まじりあう
フラスコの中の
時間が
わらわらと踊っている

次第に
重さを帯びた幸せは
底で沈殿する

浮かびあがる
透明な
うわずみ
      暑い暑いと胸元はだけ
      えりあし抜いて横座り
      片手で団扇あおぎつつ
      茗荷の香る素麺すする
      今さら色気もなかろうに
    ....
陽が照らしつけるバス停の 屋根の下で涼む僕の
隣に座っていたどこかの会社員さんは
今 自販機の側に立って得意げに煙草なんか咥えている
吐き出す煙が空の雲に溶けてすぐ見えなくなる様は
この空を何 ....
グランジを椅子に聴かせる乱歩の忌 あたらしい妻とあたらしい夫、
あたらしい家とあたらしい隣人たち
愚かで口うるさい奴らは死んだ
そして煩く吠える犬もいなくなった

穴の開いた靴下はもう履かない
寝苦しい夏の夜に鼾を聞くこと ....
天空を羽ばたく鳥のように優美で大胆なインプロヴィゼーション。
限りなき才能の泉から清水が次から次へと溢れ出ている。
もはやとどまることを知らない感情の洪水は
我々の乾いた喉を潤し、大河へと流 ....
鍵無くし玄関先で立ち尽くす離婚したこと後悔してる 喉元を過ぎた熱さは
記憶の端に刻まれることもなく
ボトル半分の濁り水とともに
朝焼けの彼方に消えていく

問題と解答を丸暗記するだけの
退屈な学習にも飽きて
何度も同じ過ちを繰り返し ....
 口ぐせもふせたまつ毛が濡れるのも汗ばんでたのも全部うそだよ

 痛いほどきらめきながら死んでいくさかなの群れは空を飛びながら

 結びめのきれいにできた関係を断ち切るはさみは錆びてかなし ....
生きている

やさしいから

目につくことがある

傷つくことがある

こころが折れそうな

日々の機微を

吐き出したくて

みんなときどき意地悪になる

でも大丈夫 ....
ボルトより速く走ると気まずいな能力者だとバレてしまうぜ     おとこに捨てられた、
    だからノラ猫になった
    夜空をみあげにゃあと啼いては
    まんまるお目目に三日月うつし
    うろついた夜の街には
    千鳥足の奴らがい ....
ゆるやかなカーヴ描いて
夕暮れは無言のまま
裸足の気持ち連れて
だれにも知られず
森に帰ってゆく
透明な跫音響かせ
かさかさと風を編んでいる


青の終わりが
テーブルのうえに
 ....
傾いた径を
傾いた柱がなぞり
森を巡り
坂を下る


傍らをすぎる見えないかたちの
わずかな動きにひかるもの
夜の端
夜の痛みを照らすもの


枝から枝へ雨 ....
暑い中 全校生徒が机に向かって一冊の問題と一枚の解答用紙に悩まされる今日この頃

社会のテスト。
「…宗教の意味は何でしょう。宗教同士での違いによる戦争の理由はなぜでしょう」

なんてっこっ ....
陽はいつも温かくきみから射してくる
風はいつも穏やかにきみから吹いてくる

それは いつも答えだった
それは いつもYESだった

雨はいつも柔らかくきみから降ってくる
鳥はいつも囀りな ....
読みきれない程の本たちの 眠り眠ってる図書館で

そうね、壁は紫がいいわ 綺羅綺羅してるの、ライラック色

甘くて甘いアカシアの 薫りに溺れるその広間

私は独り、泣いて笑って 踊 ....
妻はかなし今朝荷をもちてクリスチャン学校へ赴けり

讃美歌は奏でる愛と希望の贈り物をもて

妻出かく歓びつつあとの寂しさを思えば空し

青い朝顔五つ咲き光さす窓辺に似つかわしき今朝よ
昨夜は
本当にありがとうございました


あのとき私は言葉に対して
恐怖しかなくて
期待して絶望する私がとても滑稽で
言葉を拒絶して
足掻いていました


切りそう
切りそう
 ....
あなたから、一度だけ怒られたことがあります。
小学校に入ってすぐのころ

そのときはすごい剣幕で
だけど私、あなたが怒っていたような悪いこと、ほんとはしてなくて。
ただ、相手の子が間違えてい ....
料理上手なエア彼女がいます 嘗て
王国があったとか
そんな話を
あなたの中耳に
棲みついている
遠浅の潮音が
夜毎
瞼の上の白い渚に
刻みつけようとするのだけれど
水分を含んで
重たくなった夏服を
わたし
 ....
クーが死んで



クーが死んで
クーが住んでいた所に花を置いた
そしてTVを置き
カーテンをつけた

クーのいない日々に
じわじわと慣れていく

これが「生活」 ....
仰向けに憩い柔らかな漂う空気が降りる

爪を研ぎながら清水の滝から醸し出す口づけを貰う


小癪な煩いを植えさせない 穏やかなる囁きを歩く


間接照明の声さえ聴こえてくる 遥かなる温 ....
夏のくもり空は ぽぽち
雀のほっぺほどの ぽぽち
何だか眠くて ぽぽちぴ
鼻奥がのーのー詰まって来る

太陽も今日はカンバン
食器棚のおちゃわんの高台の中
ぐっすり眠ってるんじゃない?
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨の日の猫は眠りたい_2013- たま自由詩29*13-8-1
目玉焼きの皿がからになったらキスをする- 石田とわ自由詩14*13-8-1
_「泣かないで」の声が泣いている- 北大路京 ...自由詩613-7-31
終わらない夏- ただのみ ...自由詩13*13-7-30
こころたち- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...413-7-30
うわずみ- そらの珊 ...自由詩16*13-7-29
夕涼みには向かない女- 石田とわ自由詩13*13-7-29
劣等感のミント感- Neutral自由詩18*13-7-29
グランジを椅子に聴かせる乱歩の忌- 北大路京 ...俳句213-7-29
ニュータウン- atsuchan69自由詩7*13-7-28
精神の頂を掴む手- ヒヤシン ...自由詩3*13-7-28
鍵無くし玄関先で立ち尽くす離婚したこと後悔してる- 北大路京 ...短歌413-7-28
回転木馬- nonya自由詩20*13-7-27
はさみ- はるな短歌313-7-27
機微の唄- 吉岡ペペ ...自由詩1113-7-27
ボルトより速く走ると気まずいな能力者だとバレてしまうぜ- 北大路京 ...短歌513-7-27
ノラ猫の歌- 石田とわ自由詩20*13-7-27
サーカスの日に咲く花- マーブル自由詩8*13-7-26
いつつ_ながれ- 木立 悟自由詩513-7-26
テスト_つまるところの戦闘理由- 創輝自由詩113-7-26
Answer- HAL自由詩11*13-7-26
彼方の孤城- カンナ自由詩713-7-26
七月二十六日- 生田 稔短歌413-7-26
一昨日の夜- 紫蓮自由詩313-7-26
父へ- 創輝自由詩113-7-26
料理上手なエア彼女がいます- 北大路京 ...自由詩513-7-26
伏流水- 佐東自由詩8*13-7-26
クーが死んで- 田園自由詩513-7-25
仰向けの白檀- 朝焼彩茜 ...自由詩8*13-7-25
ぽぽち- salco自由詩5*13-7-25

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