ああ困ったなあ、
(宮沢賢治「注文の多い料理店」)

本当にこのやり方でいいのかい?
(浦沢直樹「20世紀少年」)

胸の中でつぶやいた
(川上弘美「どこから行っても遠い町」)

私 ....
気づいたら独りだった

あふれる思いは溶けあって
言葉なんていらなかったはずの僕らが
いつの間にか言葉を失っていた
思いは何処へ

澄ました顔でルージュをひく
君はきっとまだ気づいてい ....
母がいたから私がいる
父がいたから私がいる

今日は言えないけど
やっぱりありがとうかもしれない

カーネーションの赤いギザギザが
忘れられなくて
あちこちの葉陰に
星たちがひそんでいたかもしれなかった
小さな噴水は
古い歌のリフレインを奏でていたかもしれなかった
白い日時計は
誰も知らない刻限を指していたかもしれなかった

アーチ ....
ずっと思っていた
もし私に子ができたら
母のようにはしない

夢と希望を押しつけて
思い通りにならないと
はっきりと落胆の色を浮かべ
幼子にいつも顔色を窺わせるような
そしてあっけらか ....
愛がほしい
信頼がほしい

積み足しで
満たされようとする
こころ

でも
それは
きっと
違う


ずいぶん前に
母に云われたことを思い出す

何かをしてもらいた ....
救いの手がとどめを刺した 朝はこんなにも鳥の声であふれている
それが
そらみみでないことを知ったあと
染み出てくる
当惑を
奥歯でそっとかみしめて
(愛おしいシーツの皺を伸ばすように)
こんなふうに
人は日常に ....
人魚のことばは あぶくです
なにを しゃべっていても 語尾はいつも 
めるふぇんて わたしたちには きこえます
うろこののこる おみあしは めるふぇん です

人魚のゆびさきは 笹船のよ ....
ばあちゃんの野菜は
やわらかく
大根は一時間も煮れば
中まで味が染み込む
ジャガイモは
カレーに向かないくらい
すぐ溶ける
竹の子も灰汁がすぐに抜ける
とっても素直な野菜たち

二 ....
{画像=140510184346.jpg}


丸い小さな石が転がった。

その時なにかが動いた気がした。


ほんの小さなことが
世界を動かしている。
宇宙を動かしている。

 ....
区切るのは、窓枠
ガラスを斜めに横切る曲線
不規則な、雑巾の跡
掃除の手順は安定しない、いまだに


座る場所は決まっている
そうである限りはきっと
向こう側の風景も大体変わらない
 ....
【九連宝橙】


目を奪われるような荘厳な展開だ
鳳凰の風が 吹いている
いち早く 声をあげるべきか

二度見をするが やはりそうだ
三度三度負けを繰り返してきたが
四方 ....
帰り道忘れたどうせ一人暮らし ひなげし食べたら鳥になる、とは語呂合わせた比ゆ的な表現だと感じながら、ひなげしはどんな花かも知らずに書いたが、
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=67187 ....
広い平和な公園の片隅に
行ってはいけない
小山があった
5月になると
咲いたツツジに誘われて
子が行こうとすると
親はきまって
こう言う

行ってはいけません とだけ

ダンボー ....
日々を複雑にしているのは
自分自身

定規で線をひいて
はみ出さないように色をつけて
出来あがった図形に名札をはって
似通った図形をひとくくりにして

複雑にせずにはいられない
 ....
工場のてっぺんで鳴くセキレイ

緑と潮の朝の風

田んぼに映るセピア色の富士山と雲

遠くにいる昔の仲間たち

限りなく近づきたい

そう想う


季節はこんな近くにいるのに ....
海に来た
理由、必要かい
海に来た
海に来た

五月晴れとの予報は当たり
かもめは冴え冴えと
風に乗っている

東京の埠頭に匂いがないと人は言うが
わたしには聴こえる
埋め立ての ....
かりんの木の花が
小さなピンク色しているの
ずっと知らなかった



きみは確かに
かりんの木の下にいて
かりんの実が落ちたのを
いつもくわえていた
おもちゃで遊ぶことを知らないき ....
残してきました。
掠れた声も、愛の言葉も。

残してきました。
四肢の細枝も、骨の軽さも。

残してきました。
まだ見ぬ命も、おぼろの瞳も。

残してきました。
独りの寂しさも、傍 ....
君はクラスの中でただ一人
輝く褐色の肌を纏った男の子

幼児部の時は
「お母さんに会いたい」とよく泣いていた

お母さんはさぞかし優しい人なのだろうか?
遠足の日 君のお弁当は
ポテト ....
ちいさな命が逝きました

なにもできないことが
くやしくて
何度も名前をよびながら
一度も
空をとぶこともなかった
幼い翼を撫でておりました
スポイトからこぼれた水を
君は果たして飲 ....
なんだろな
被災地つらかろに
思って見てたら

こっちも同じ
つらさがあるよ
と思いはじめていた

だから
そこにいたら
あかんよと

いつしか
おしえられる立場 ....
一行詩が長い 雪降る朝に一輪の春 目白鳴くプラスチックの菩薩像 ちょっと個性を出したくて
手紙に一工夫


娘が生まれたときに
内側に折った袋綴じで手紙を書いた
毎年ペーパーナイフでひと綴じだけ切って読んでもらうために
7歳まではお母さんに読んで ....
久しぶりだ
何の変哲もない
白い細いストローを手にするのは

では さっそく

ゆっくり引っ張ると
ストローは伸びる伸びる

うん いい感じだ

端っこの方は歯を使って満遍な ....

曇り空の夕暮れは
町を朱く染めることも無く
夜の闇が次第に
足元に絡みつく

足取りは重く
暗がりの多くなった街を
抜け出せることもなく
赤い提灯の灯りを頼りに
居酒屋の縄のれ ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
現代詩フォーラム復活記念(超無断引用詩)- 左屋百色自由詩13+*14-5-11
孤独- 森川美咲自由詩3*14-5-11
柔らかなギザギザ- 朧月自由詩414-5-11
Heart_of_the_Garden- 塔野夏子自由詩4*14-5-11
母の日に- 森川美咲自由詩9*14-5-11
母の日- ichirou自由詩1014-5-11
救いの手がとどめを刺した- 北大路京 ...自由詩714-5-11
カミツレの花- そらの珊 ...自由詩13*14-5-11
めるふぇん- るるりら自由詩18*14-5-11
ばあちゃんの野菜- 小原あき自由詩10*14-5-10
繋がっていくものたちへ_/_小さなアリが地球を回す- beebee自由詩19*14-5-10
ひろがる- あ。自由詩11+14-5-10
我牌はロンである_三篇のオムニバス- るるりら自由詩8*14-5-10
帰り道忘れたどうせ一人暮らし- 北大路京 ...自由詩614-5-10
ひなげし- あおば散文(批評 ...7*14-5-10
公園- そらの珊 ...自由詩13*14-5-10
一粒- nonya自由詩16*14-5-10
限りなく近づきたい- ichirou自由詩514-5-10
潮風- もっぷ自由詩414-5-10
かりんの花- 小原あき自由詩10*14-5-9
もう少し待っていて。- 一酸化炭 ...自由詩614-5-9
君に与えられた色- 夏美かを ...自由詩28*14-5-9
おとむらい- そらの珊 ...自由詩12*14-5-9
せやな- 小川 葉自由詩914-5-9
一行詩が長い- 北大路京 ...自由詩614-5-9
雪降る朝に一輪の春- 北大路京 ...自由詩214-5-9
目白鳴くプラスチックの菩薩像- 北大路京 ...俳句314-5-9
袋綴じの手紙は白銀比で_折り紙の手紙は正方形で- ichirou自由詩414-5-9
ストロー伸ばし- ichirou自由詩514-5-8
居酒屋幽霊- ……とあ ...自由詩11*14-5-8

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