愛してると伝えるにはあまりに近すぎる距離


袖を掴んだら驚いた顔をした


『兄妹のように仲が良い』とは私にとって賛辞ではなく


ずっと{ルビカツ兄=かつにい}の隣にいる ....
もう
お別れの時なのですか


君と初めて会った日のこと

君と笑い合った幸せな日々

涙の後の仲直りの記憶


思い出しては
涙を流し
すべては傷となってしまう ....
 
港で生きてると
いろんなことがあるよ
と、港の猫は言った

港で生きてないと
いろんなことはないの?
と、僕は聞いた

港以外のところで生きてないから
よくわからない
と、猫 ....
生まれ変わったらもう一度
君に会いに行くと決めていた
だから 男と女でいるよりも
この姿を選んだ

君さえ見つけられれば あとは
その腕に飛び込んで行くだけ

過去の痛みを少しだけ 分 ....
仮面を外すと 崩れ落ちそうな私がいた
いっそ 先に堕ちてしまえば 楽になれる
だけどもっとその先の苦痛へと 私は
容赦なく踏み込んで行く

快楽と解放の匂いが立ち込める
かすかに射し込む光 ....
関係について


一、自分について

自分が生まれるずっと前から
「自分を間接取り巻く関係」は生まれている

あらゆる可能性を秘めたこの身体も
この関係が、とある行動を禁じていく
 ....
想像以上の心地よさ
抜け切ることも逃げ出すことも
叶わぬまま綴っています

そんな風にいつまでも
いられると思ってはいないけど
どこかで願ってしまっている    
自分がいるのも事実
 ....
岩手の湯

やまぼうし白き花つけすっくりと木々のまにまに立ちおりにけり

ソロモンの詠い残せし雅歌なども思い出づる朝のしじまに

もの音も何もせぬ朝一人して歌を詠みたり窓辺に坐して

 ....
  きみの
  美しく長い舌の上
  一面に広がるれんげ畑



  雪どけの淡い水が
  陽を吸ってさざめいている



  僕は、そこで
  幾つかのたいせつな思い ....
君に言うべきさよならはまだ
とても遠くにある
たとえば隣にいたとして
蹴っ飛ばしてしまおう

決意っていうのは
別れに使う労力じゃない
きょうのこの日の朝に悟る
おはようを視つめるため ....
鮭缶が
海を泳いでいる
よく見ると
泣いている
帰りたいのだ
ラベルを見ると
知らない国
川を遡上するといい
と教えても
遡上の意味さえ
鮭缶は忘れていた
身振り手振 ....
協議離婚し幼い娘を引き取った母は
幸福追求やまない女であって或る日
男と出会い同居を始める

こうして連れ子という不利は
夜な夜なまぐわう男女の力関係で決まる
小突き回され足蹴にされ
飯 ....
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。


思い出した
仕事失敗して上司にものすごくおこられた
年くってからの言葉が
ささる ....
白菊の歌声が
偲ぶあなたの
墓標前にて
一人雨に
濡れながら
西脇の詩集を
繰ってみる

詩のまことが
こぼれますように


紅の傘は
忘れられて
かなしく倒れて
朽ち ....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独りいつまでも

春を待つ。果して
いつか
空は澄み渡り澄み切って
いずれ
風も青く染まる ....
母さんの優しさに頼り切っていた十四の頃の海は真緑

深海のクジラの骨に囲まれて眠っています空を夢見て

いつの日か母と歩いた海岸線足跡などは跡形もなく

海原に虹を見たのかあの人は輝け ....
傷のある道だよ歩くと痛がるよ


銀色の風吹き電車落ちてくる


線路から君のささやき聞こえます


屋上で台風誘いベリーダンス


UFO直視し視覚野犯された


頼り ....
 
 
ウミウシの背丈より 
大きくなった僕の子供が 
草原に立って
外国人になる 

痛みのない蝉が
辞書の中で鳴く
抜け殻でできた橋梁が 
丁寧語で崩落を始める
通訳の人は母 ....
文明の震えを支える地の震え

働き蟻が扇子と携帯、クールビズを
並べて夜店で営業
いつまで開業する

父の暗い眸 母の暗雲
幼児はティンカーベルの羽をして
透明と超越
作り笑いのどこ ....
私は強い人は見たことないが賢い人なら見たことがある。
私は弱い人は見たことないが自分を卑下する人なら見たことがある。
人類が計量できない程の
夥しい血を流して
辿り着いた国家体制は

独裁主義・共産主義・社会主義・資本主義の
僅か四つしかない

しかし独裁主義はまず長続きはせず
共産主義が滅びる様を見 ....
なああんた どぶろくって知ってるかい

おっと 聞き齧りとか 読んだとかじゃねえよ

実際に飲んだり 作ったりしたかって 意味だ

知る 本当の意味でどうか そう質問してるんだ

そう ....
そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
百合が
その体を天に向けて開いている
掃き溜めのスターゲイザー

星の見えない夜には
星たちのことを話して過ごします
星の見える夜には星を見ているからね

時刻は
トッケイ時計が告げ ....
曲がりくねった道同士の交差点
それぞれの道の先を眺める

一本は崖から崖へ通じて
一本は丘から丘へ通じて

その先には
不釣り合いな青空が広がる
ここは底
谷間の底の交差点

騙 ....
とりあえず
楽しそうに話していたら
みんな楽しそうに聞いてくれました

そしたら
私も本当に楽しくなってきて
みんなも本当に楽しくなってきて

いつのまにか
いやなものはどこかに消え ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
短針はいけない物でしょう? 
あの人に消失の堆積を告げ口するのだもの
毟り取りました
長針だけがぐるぐる回る愛らしさ
それは日を終わらす害意がない、
健気な女の恋ごころ
窓も扉も塞ぎました ....
{画像=120529154724.jpg}
気温が一度上がっただけで
庭は目覚め
今夜は舞踏会だと
シロテンハナムグリが伝言する

白薔薇が
今まさにデビュタントに
踊り出そうという心 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13700)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球を回そう- 永乃ゆち自由詩3*12-6-2
- ジュリエ ...自由詩112-6-2
港の猫- たもつ自由詩812-6-2
再会_*名もない猫の中の、僕*- 南 さや ...自由詩112-6-2
Secret_Cave- 南 さや ...自由詩212-6-2
関係について- 邦秋自由詩1*12-6-2
枯れかけヶ丘- komasen333自由詩1*12-6-2
岩手の湯- 生田 稔短歌1*12-6-2
れんげ畑- 草野春心自由詩10+12-6-2
決意っていうのは- もっぷ自由詩412-6-2
鮭缶- 小川 葉自由詩312-6-2
お猿の森で- salco自由詩5*12-6-1
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
赤い目と思い出したくない思い出とだんごむし- じじ自由詩18*12-6-1
偲ばれる墓標- もっぷ自由詩812-6-1
雪国- こしごえ自由詩5*12-6-1
- 永乃ゆち短歌1*12-6-1
小指から全速力で- ふるる川柳8*12-6-1
草刈り- たもつ自由詩712-5-31
文明の震えを- 木原東子自由詩10*12-5-31
私の目には- きみのて ...自由詩3*12-5-31
延命治療- HAL自由詩4*12-5-31
夕暮れ飯場のくそおやじ- ドクダミ ...自由詩212-5-31
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
移ろいの容器- 海里自由詩212-5-30
正義の交差点ークロスロード3- ……とあ ...自由詩712-5-30
ほのぼの- ここ自由詩312-5-30
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
マルガレーテ_ニヒトステュレン(Nichtstür ...- salco自由詩11*12-5-29
ワルツ- そらの珊 ...自由詩15+*12-5-29

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