ニーラは{ルビ主人=マリック}の為に
四種のカリーを毎日作る
チキンのカリー 豆のカリー
マトンかさかな 野菜カリー
グジャラートは三人の女中に
朝昼晩を割り当てている
そうしてその日一等 ....
バスが来たと思ったら
ゴミ収集車だった
待っていたゴミを
ひとつ残らず乗せていく
収集されずに残されたわたし
ふたたびバスを待ってると
停車せずに走り去っていく
ゴミ収集車が ....
ベロニカ
君を裸にしよう

そのシャツのボタンをはずして
ブラのホックもとって
紙吹雪の様にまき散らしてくれ
この四畳半のアパートに

そのスカートを下ろして
ソックスも脱いで
倒 ....
忘れ物を取りに
真夜中
オフィスに向かう

追いかけてくる
警備の人を置き去りに
マスターキーで
ずんずん進む

いかめしい
暗証番号も
全部ぜんぶチャラにして

そうか
 ....
                   120428




ムンクの本当の叫びを60億円で落札した
個人蔵だったから始めて見る人も多く
予想外にオークションは落ち着いていて
競合 ....
花体にもさくら{ルビ一片=ひとひら}にもさくら

一人にもさくら大勢にもさくら

木末にもさくら手のひらにもさくら

都会にもさくら陸奥にもさくら

野山にもさくら街ごとにもさくら
 ....
明けない夜はないが
晴れない朝はある
止まない雨はないが
笑えない昼はある
暮れない一日はないが
つれない人はいる

そして夜
幾つもの夜を耐えて
人は強くなると言うが
ちびち ....
戦いの痛みはこれからだ
分裂し妥協する
本当の意味を知る為に
甘い文言に酔い
本来を忘れ
彷徨いの果ての悲しみはあるか
諸君等の文言は素晴らしい
だけれども痛みと戦いを垣間見出来ず
一 ....
怖い

普段行きなれてる場所が急に別の場所へと変わり
流れるような動作に躊躇いが混じり
瞬きでさえ信用できなくなる

部屋中の明かりをつけては影に怯え
聞こえる筈のない息遣いに硬直する
 ....
戸棚のクッキーが
食べられていた

何もないように
皿だけ残して

同じ大きさの
宇宙の皿に

ふたたび
クッキーが現れる

ぼくに
食べられるために
二股をかけた人にも麦の風

初めての親子連弾麦嵐

小満の木漏れ日サカナに変わる朝

毛虫さえ季語になってる人気者

生まれては消え生まれては消え毛虫

空豆のクリームパスタおうち ....
冗談を言えるようになりたい
枝を打ち鳴らす風のように
人を笑わせる人になりたい

愛を歌えるようになりたい
地を焼き尽くす野火のように
人の心を燃やす人になりたい

ネズミになりたい
 ....
小さい頃ボロボロの毛布をいつも持ち歩いていた

名前はぷーぷーちゃん、と言った

幼稚園に行く時もお出かけする時もいつも一緒だった

小学校に上がる時

「もうおかしいからね? ....
夢も希望もない
することもない
人の為にできない
自暴自棄

私を待っている人がいる
私を必要としている人がいる
私でないとできない事がある。
私を好きな人がいる。

上を見りゃき ....
スピード感を着た〈ち〉 は
ねずみの時間を生きているようだ

暇は肩身が狭い

電脳空間で
ヒマをマヒされられた〈ち〉は
走り続けて
衝突することで終える彗星のように
終わりに向けて
記憶を更新 ....
77歳になりて

 今年5月77歳になる。72歳の時『72歳になりて』と言う一文をここに載せた。読んで下さった人がかなりいた。あれから5年、引き続き『現フォ』の同人を続けている。原稿もかなり溜まり ....
おじいちゃんと森で薪を拾う
僕が手当たりしだいに
背負子に放りこんでいると
そいつはまだ早いと言う

幹を離れてまもない小枝は
水分を含んで
みずみずしい
生木の範疇を出ないものは
 ....
光はあふれる
白亜の{ルビ建物=ビルディング}の上に
海鳥の白い翼に
青くうねる海原に
光はあふれる

光は波打つ
どこまでも続く青い穂波に
涼やかに流れる川面に
青い空と風の中に
 ....
二十一世紀初頭を繰り返す狂人たちの病院に狂ったわたしたちの心臓が拍動しています。
わたしにはこの世界のすべてが一個の巨大な丘陵病院に見えるのです。

医師は何処に行ったのでしょう、彼らの ....
裏庭に大都会
スクランブルされた
スクランブル交差点
虫が自由に行き来してる
信号は守らない
みな生きる意志を守りながら
なにひとつ守らずに
なにかを大切そうに運んでる
 ....
ここに根を生やせ
ここに
ここに倒れこめ
ここに埋葬される
ここに
ここは不毛の故郷
二度とは帰りたくなかった
ここには

生きている
生きている
生えている
生まれてくる ....
森のなかで
きえてゆく向日葵の
吐息が
とても
せつなく感じられるのであれば
きみよ
虹色の風を
もういちど
友にすることだ

光には影があり
影のない光はない
、と
たくさ ....
もう何度も手放したって
笑う
自分の醜さを
あなたに重ねて


無意味な夜を
何度過ごしても
得るものがない
そう思い込んでいた


また季節が過ぎる


星が落ちていく ....
トラブルが起きると
誰かが泥をかぶる
誰かが猫をかぶる
噂が流れる知ったかぶる
怒りにブルブル
やがてはブルー


シンプルなことだ
プールの中で眠る
プルト ....
 
 
カザフスタンから来た
優しい女性看護師が
僕の脚をさすりながら
もう痛くないかと聞く
もう痛くないと言うと
良かったと嬉しそうに言う
カザフスタンはどんなところか聞くと
日本 ....
空は自由への道標
太古の昔から それはあった
あらゆる生命の頭上に 広がっていた

海は故郷への{ルビ誘=いざな}い
太古の昔から やはり それはあった
あらゆる生命の周りに 満ち満ちてい ....
雛は鳴いて 朝露流れる 雲白く
つたのからまる古木 陽が射し
巣穴からのぞく 黄緑の小鳥

アイビーの葉陰をすりぬけ
近くの木にとまる
尾をうちふり チチチッ

おはよう ナギ

 ....
小さい頃から自惚れてた

もしかして自分は特別で

ゲームの主人公みたいに

死んだら世界が終わって

みんな居なくなると思ってた



一生を捧げようとした人が

 ....
たぶんもう
下流なのだと思う
海は間近い

抵抗をしたことがないことを
わたしは
誓うことができる
流されての
ことの次第に

本当はきのうやっと
そのことに
気がついた
ま ....
少年だったあの頃を思うと
浮かんでは消える楽しい思い出
激しく苦しい吐き気

自転車の二人乗りを恐れずに笑い
時計の文字盤に13を足し
計算して眠るのではなく
満足して眠った日々

 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クリニズム- salco自由詩16*12-6-5
停留所- 小川 葉自由詩212-6-5
ベロニカ- まーつん自由詩6+*12-6-5
マスターキー- umineko自由詩8+*12-6-5
空のひだまり- あおば自由詩8*12-6-5
さくらさくら- 小池房枝俳句4*12-6-5
ルフラン- nonya自由詩25*12-6-5
提言- ドクダミ ...自由詩212-6-5
恐怖- marux2自由詩1*12-6-5
月食- 小川 葉自由詩212-6-5
俳句2012_5月下旬- 北大路京 ...俳句17*12-6-4
あこがれ- まーつん自由詩10*12-6-4
ぷーぷーちゃん- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-4
Forever,_everywhere,_and_for_e ...- ペポパン ...自由詩7*12-6-4
わずらった〈ち〉- 阿ト理恵自由詩6*12-6-4
「77歳になりて」- 生田 稔散文(批評 ...512-6-4
小さな森- そらの珊 ...自由詩2512-6-4
- 未有花自由詩23*12-6-4
養鶏場の背景・工場処理の紅花油- 高濱自由詩412-6-4
裏庭- 小川 葉自由詩4+12-6-4
ここに根を生やせ- シホ.N自由詩212-6-3
虹色のひかり- 草野大悟自由詩5*12-6-3
情熱- さき自由詩512-6-3
馬鹿王子と毒リンゴのパイ- ただのみ ...自由詩20+*12-6-3
カザフスタンの看護師- たもつ自由詩912-6-3
終末と、始源と- まーつん自由詩5*12-6-3
ヒキナギ乞う唄- 砂木自由詩22+*12-6-3
ゲームオーバー- 自由詩312-6-3
、みんなが- もっぷ自由詩412-6-3
泣き言- marux2自由詩3*12-6-3

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