毛糸を無心した
小母さんに
なんにつかうの
あやとり
やさしく笑って毛糸玉
手に取って切ってしっかりと結んで
はい、って
六歳が一番ほしかった
あかい色の毛糸でくれた
わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの

事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだっ ....
           160814

それはラップと違うんでねえのの声を聞き
レゲエの方がの声を聞き
義太夫は迷っているよ
迷っている三四郎
ストレーシープの美彌子に恋をして
 ....
嘆息の理由なら他にある
豊満な月に耐えきれず包み紙を脱がせただろう
子供みたいにあちこち汚して
今日がその日ならと狼みたいに祈ったね
誰かのせいだと言うのなら
それはわたしのせい(玄関前の犬 ....
【紙屋町界隈】

ここには来れないあなたを
さがしています
わかりやすい たいどで
わかりやすいことばで
さがしてみます

街のあちこちにカメラを設置し
あなたの陰を
さがしてみま ....
貴方の声が
虫のように耳もとにささやき
私の皮膚を穿孔して
血管の中に染み込むと
私の血流はさざめき
体の奥に蝋燭を灯すのです
貴方のだらしのない頬杖も
まとわりつく体臭も
すべてが私 ....
始まりがあり
終わりがある

でも魂は
永遠を知っている
永遠に生き続ける

始まる恋があれば
終わる恋もある

ネガティブではなくて
ポジティブなこと
成長の旅を続ける

 ....
いつの時代も
人は飛ぶことに憧れ
長い時の彼方から
語り継がれた、鳥類の夢

――DNAは体内で目覚めを待ち…

僕は羽ばたきたい
でも、翼は無い
されど往こう

モノクロームの ....
耳の裏を掻くと
ぽぉろぽろと
何かが剥がれ落ちて来る

おいでと手を拱いた記憶は無いが
余りに可愛らしい角度で尻尾を振るので
つい見とれてしまった

そのまま明日の朝まで
ゆっく ....
首相にでもなったらさ
日本に不満を持っている人が
何処に行きたいのか聞いて
その人の希望通り
行きたい国に
届けてあげたいなって思う
もちろん渡航費用は日本持ちで
(その代わり、戻って来 ....
コンセント抜けております蝉時雨 【作品の前に】

シャンソン「枯葉」の歌詞作者 詩人プレヴェールの詩『夜のパリ』という作品の前後の
物語を詩にしてみようという企画がありました。
プレヴェールは第一次大戦、第二次大戦を経 ....
            160811

古くさいジャズを聴きながら書いている
ベースの音がボンボンと盆踊る火炎瓶
サンバのリズムと喧嘩したいのかと
いつもの買い物に行ってみたのですが
 ....
おーい と
夢が呼んでいる
稲のなかで
緑色が発酵していく

背中の真ん中をいく夜を追って手が伸びる
それを愛撫と呼ぶかもしれなかった
世界の稜線に
日が沈む

ぎりぎりと 音 ....
生きる理由をかぞえている東京の部屋で
だけどつらいと泣いてる独りに
ふと友人からの一通のメール
一枚の花の写真に、添える言葉はなく でも
君はこのさびしい堂堂巡りに句点を届けてくれたんだよ
 ....
黒い、毛の長いねこを飼っていた

みんなもらわれて
のこった一匹は
白くないしオスじゃなかったけど

玄関に出てきて見上げた
ママに「飼おうよ」って言った

味付け海苔がだいすきで
 ....
遠い夏
街で見かけた少女
名前も
どこに住んでいるかも
知らないで
ただ精一杯
目で追うことしかできずに
それっきり
夢で逢えたらと願いながら
叶う事もなく


今日(四十年後 ....
 西の空に希望を背負った夕日が消えてゆく。
 黄昏た公園で私は老人を見た。
 ベンチに腰掛け自分の両手を見つめている。
 その時初めて私にも皺だらけの掌があることに気が付いた。
 
 深 ....
小さなスターバックスで
海辺のドアを開いてコーヒーを飲んでいると
二人の女性がやってきて 
そこで恋愛話をしていた


天気の良い日だった 
波を受けた 子どもたちは 
天使のよう ....
時の過ぎるのを忘れ
畦道にしゃがみ
ひらく瞬間を待っていた
山の向こうに月が姿を現すころ
何かが限界をむかえるように
耐えていたがくが
プツリと裂けて
薄黄色い花びらが
ふるふる ....
うちからみて駅は西の方角にあるので、夕方、娘をベビーカーに座らせて帰るとき、影は向かう方へながく伸びる。坂を二つ上り、二つ下る道程の真ん中ほどで、ぱっと視線がひらける場所があるのだが、日が沈むまえにそ .... その少女の瞳には
空白の明日を覆い隠す…不安と
不安の奥底にゆるがぬ
一本のすじが、通っている

少女はすでに、聴いている
得体の知れぬ煙の塊を
明日へ投げ去った時

ふいに訪れる、 ....
ものごとを特別にするのは人の心だ
ある日を他の日と区別するのも
季節と年月
朝と夜
何処から来て何処へ往くのか定かではない
時の流れは顔も姿も見分けられないが
確実に摩耗させ消し去ることを ....
風が聞き耳を立てている
囀りは力なく水滴に跳ねて
その術を忘れたかのよう
石は本来の姿を取り戻した
木の根元をのそのそシデムシが
葬式帰りの太った男のように歩く
異変 ではなく
変わらな ....
どこから、どこまでが
いのちなのか
そんなの、訊ねられても
わかんないよね

ましてや、人生なんて
いつから、どこまでだなんて
微妙だからさ
わかんないよね
考えるのもアホらしくって ....
村のお月さん
雲にのる

そりゃ
みんなが穴になる

村のお月さん
雲にのる

そりゃ
みんなが穴になる

…まま
みんなが
穴になる




 ....
北方領土と
尖閣諸島と竹島と満州が
日本の領土かと問うて
違うとぬかす奴らを
取っ捕まえて
筏に乗せて大海原に
放り出し
強制出国させたいと
思っている
成りすまし日本人及び
支那 ....
大好きな あーちゃんの ほっぺたが
余りにも やーらかかったので
触ってみたいな って
そう 思って

取っ掛かりなんて
いつだって
そんなふう

耳元を さわっと吹く
やさし ....
 雨の雫が涙のように乾いた私の頬を伝う。
 黒、もしくは赤の色彩の中に、そう、それは夜だ。
 魅惑的な静まりの中でガラスの心を持つ者は
 人知れず暗闇に安堵し、一時の安らぎを得るのだ。
  ....
窓の開かない部屋で
空調の風

思い立ちこんな真昼に髪だけ洗う
なおさらに、 心地よくなる
ソーダを切らしていてトマトジュース
神さまは居る、 あらためて 思う

ドライヤーはあとすこ ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
微震- もっぷ自由詩3*16-8-15
- はるな自由詩716-8-14
同じ声、同じ部屋- あおば自由詩5*16-8-14
氷の散弾にブルーハワイ- ただのみ ...自由詩11*16-8-13
紙屋町界隈- るるりら自由詩10*16-8-13
あな_二篇- 山人自由詩16*16-8-13
始まり- 夏川ゆう自由詩616-8-13
鳥のひと- 服部 剛自由詩116-8-12
くえんさん- 藤鈴呼自由詩1*16-8-12
俺が偉くなったら- 花形新次自由詩116-8-12
コンセント抜けております蝉時雨- 北大路京 ...俳句316-8-12
完全な闇---『夜のパリ』_プレヴェールに寄せて---_- るるりら自由詩2*16-8-12
こんな日が- あおば自由詩3*16-8-12
愛撫、稲のなか- はるな自由詩416-8-11
ギフト- もっぷ自由詩7*16-8-11
友だちのねこはどこ?- ともちゃ ...自由詩716-8-11
少年少女- ただのみ ...自由詩9*16-8-10
黄昏時の老人- ヒヤシン ...自由詩8*16-8-10
夕暮れ時の二人- 番田 自由詩316-8-9
待宵草_- Lucy自由詩17*16-8-8
影のこと- はるな散文(批評 ...316-8-8
揺れる、瞳- 服部 剛自由詩316-8-8
推定無題- ただのみ ...自由詩8*16-8-7
なにかが見ている- ただのみ ...自由詩8*16-8-6
八月のさようなら- たま自由詩14*16-8-6
アリとお月様- アラガイ ...自由詩4*16-8-6
踏み絵- 花形新次自由詩116-8-6
お弁当- 藤鈴呼自由詩3*16-8-6
黒と赤- ヒヤシン ...自由詩4*16-8-6
蒼い天井- もっぷ自由詩2*16-8-6

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