もう七二年も昔になりましたか
 第二次世界大戦が
 マスコミの話題になるとき
 浮かんでくる光景は

地方都市の国民学校3年生の教室
腕白な少年どもに囲まれて
おまえはスパイだと
小突 ....
壁を求めて、森は
燃える
壁のない森
なんて
美しい森
わたしの暴風を
かなしい
金槌の硬さに例えて
燃やす
焔が先端を追いやる
あ、らわれる平原
泣くほどの
水がめは
どこ ....
教師は
クソ左翼で
頭が悪いくせに
人を教育しようなどと考える
とんでもなく厚かましい
連中なので
幼いころから
ずっと嫌いだった

ましてや帝京大学卒で
教師を目指すなんて
冗 ....
くやしさたゆたう
たぷたぷたまる
ひしゃげたおさらに
ひたひたたまる

すやすやねむる
ぼうやとおじょうにゃ
おとなになるまで
ないしょだよ

たいくつへんくつ
きゅうく ....
           160728

猫カフェの無料ドリンク券を押し頂き
帽子屋へ急ぐ
この暑さでは帽子が無くては耐えられない
お目当ての帽子屋には女物の装身具、
アクセサリーなどが所狭し ....
  温雨


雨に洗われた
針葉樹の隙間から顔を出し
ヒヨドリは不思議そうに首を傾げる
蟻の休日
うつろな目をした夏






        一緒くた


    ....
ほんっとバカだったよな
羨ましいくらい自由で
でもなにかを抱えてて
時おり寂しい一面を覗かせてた
そういうところに弱かったんだ
遊んでいるようにみせて
誰より努力してて気づかせなくて
 ....
日の出までもうまもなくの午前四時キタクシュッキン行き会う路地

かえれないとかえらないとはちがうはずきみの声はおぼえたカラス

さよならをくださいって言ったのは寺山君です時計はやめる

涙 ....
青空を突き抜くように投げていく破裂しそうな夏の林檎を {引用=コトバだけで世界をつないでいく、そんな嘘くさい指切りをして
あなたの色つきの夢の先に、私はいない。

コトバだけで生きる人は 骨の分量の重さを 世界と言い、
あなたは、夕陽を溺れ ....
俺の息子は自閉症だ

ハンデキャップがある
それだけが理由なら
相模原のキの字の
標的にされたかも知れない

サガミハラとサカキバラ

片方は平気な顔して
今も生きているし
片方 ....
緑、濃く匂う深山に
一つぽつんと神社があって
鳥居をくぐり灰白の石畳を進むと
自分が社の前でやや前傾姿勢になり
何か一心に手を合わせ瞑目し続けていた

わたしは自分の黒い後ろ姿を見ながら
 ....
向日葵が太陽の様に笑いながら咲いている
青空にひび割れた積乱雲が映し出され
上手く笑えない私は 少し恥ずかしい
蝉の声はあくまでも懐かしく そして煩く
私の歌は悲しくセンチメンタルに響く

 ....
で、ゆれる会話。白線の内側を歩くように危なっかしいきみのきゅんとわたしのきゅんの間にある水域が、おわりはじまりとめどなくとどめなくどよめきめくりあがる白い爆弾となって投下される前に始発の黄色い ....          160726

大至急送れの信号弾が飛んできた
地平線の彼方からの味方からだね
次は7色の花火 センコウは消えて
敵兵ばかりがうろうろしているから
気をつけろの暗号さ
 ....
路面に無数の石は埋もれ
ひとりひとりの石の顔は
瞳を閉じて、哀しみ唄う

この街には色がない
(透きとおったビルの群)
この街には声がない
(透きとおった足音の群)

いつからか
 ....
うたうときいつも
だれかの上にいる 君は
いろんなものの由来にくわしい

グレープフルーツやざくろ
牡牛座やチョコチップクッキー
元素記号とか七夕とかサッカーチームとか

でもそれらが ....
幼い頃に頭を撫でてくれた手のひらたちは
引っ繰り返され 
彼女を叩たり、指さした

(公園で、一人、少女が濡れている)

常識の文字を見つけると丁寧に赤丸で囲みながら
恐る恐る ....
縦書きのひらがなみたい雨粒にやられたいときには糸でんわ


たゆまなくしたたりおちるかわいいの向こうは敵なし、のぅぷろぐれむ


あのスパイシースルーして泳がせるカムヒヤかむひやかむひ ....
昭和15年生まれで
終戦の年に82歳だった
トリコシシュンジロウは
マンデー毎日の編集長時代(明治22年頃)に
ウノケースケ首相の
女性スキャンダルをすっぱ抜き
辞職に追い込んだことがある ....
いつまでも閉じないとびらのその奥で いったい だけど 「奥」って どっち

猫の髭一本ぶんのでまかせと ぱっくりあいた私の八月

とりとめのないうたをして 裏表どこからみても良いようにして ....
                           160724


カタンカタンカタンカタンカタン、快いリズムの風に乗り
お母さんは西瓜を半月形に切ってから4等分する
電車もご機嫌 ....
にしむくさむらい様にはいつもおせワになっておりマイムマイムを

爪みたいな思案顔みたいな瓜の字のまんなかはムと覚える

オクラホマミキサーの手をつないだら離さないって言ってなかった?

割 ....
ベランダを覆いつくすケヤキの枝に
キジバトの巣がある
朝六時
キジバトの鳴き声で眼が醒める

ジュウイチジニキテクダサイ
ジュウイチジニキテクダサイ

十一時に?
どこへ?

夢 ....
古いガラスのように蒼ざめて鳴り響く

 ――あれは なに?


       掌の海から跳ねる両目を失くした魚
           それは
テノヒラ 温かすぎる子供のテノヒラで
   ....
きらきら
という絵本を
君に読み聞かせるのだけど
結晶の写真がきれいで
君のお気に入り
ひとつ 指さして
パパ! と言う
ママ! ととなりの結晶を指さす
次々に 結晶が
 ....
みにくい子さやかなうその時を経て立つ日にそれでもアヒルと名乗る


母の名をカケスと知らず巣立ちの日ジェーイと鳴いて留鳥である


なみだより弱いものなし生きるためなみだを捨てたカラスのこ ....
         160721

ちょっとTightな言葉だね
釣り針を無くし困っていると
海に潜って拾ってこいと
海彦が山彦に命じたのは
まじめなテレビは海の味方する
不真面目なラジオ ....
夏になると
私の中の情熱が少年のかたちになって
駆け出す
迸る光と熱のただ中へと

緑かがやく丘の上で
積乱雲の巨塔を見あげ
四方から降りそそぐ蝉の声を
またそれらがふと止んだときの静 ....
万年筆の血液が乾いてしまったようだ
無理もない
数年うっかりと放っておいたのだから
いちにち、はとても長いくせに
すうねん、は
あっという間に感じるのはなぜだろう
風、が通り過ぎていく
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
八月の光景- イナエ自由詩4*16-7-29
- 乾 加津 ...自由詩5*16-7-29
教師志望_- 花形新次自由詩116-7-28
ひらがなにすりゃあいいってもんじゃない- faik自由詩416-7-28
しちぶんめの夏- あおば自由詩5*16-7-28
夏と雨の短詩・五編- ただのみ ...自由詩11*16-7-27
君のことを書くのはこれでおしまいにする- かんな自由詩12*16-7-27
始発と交わる地平線/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...短歌5*16-7-26
青空を突き抜くように投げていく破裂しそうな夏の林檎を- 北大路京 ...短歌916-7-26
生きた亡者- 為平 澪自由詩816-7-26
ミとキの違い- 花形新次自由詩216-7-26
vision.08- ひだかた ...自由詩3*16-7-26
向日葵の絵- 星丘涙自由詩5*16-7-26
始発と交わる地平線 - 阿ト理恵自由詩9*16-7-26
始発と交わる地平線_- あおば自由詩3*16-7-26
透明の街- 服部 剛自由詩216-7-26
歌っている- はるな自由詩416-7-26
ブロンズ少女- 為平 澪自由詩516-7-25
西瓜- 阿ト理恵短歌2*16-7-25
トリコシシュンジロウ- 花形新次自由詩116-7-25
とびら- はるな短歌216-7-25
西瓜- あおば自由詩4*16-7-24
西瓜/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...短歌3*16-7-24
七月の忘れ物- たま自由詩16*16-7-24
絶望の希望はただ乾いたピストルの音- ただのみ ...自由詩8*16-7-23
ちいさな詩人- かんな自由詩9*16-7-22
「トリ・リングス」_七首- もっぷ短歌316-7-22
山の日- あおば自由詩1*16-7-21
夏の日々- 塔野夏子自由詩7*16-7-21
ふたたびの夏- そらの珊 ...自由詩15+*16-7-21

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