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南天の紅の実のさびしさの訳を知ってる人はいますか 冬菫インクとなって夕空へ


冬すみれ行き着く先は夕日かな
夕市の瓶きらきらと冬の詩 何故此処に問われて林檎染まりをり


秋暮るる猫と私の三畳間
キッチンに一人っきりの秋思かな


祖母の手がせっせせっせと栗磨く


宵の秋コーヒー淹れて猫の横


まず今日の今を生きたし十三夜


温(あたた)め酒となりの部屋も灯りおり ....
遠雷や深夜のシンクの銀のいろ


生きている時間が光る梅雨の雷


梅雨晴やギフはお家でお留守番


テーブルの上の湯気かな虹二重


風青しキッチンクロスを干して空


 ....
散歩道五月の雨を歩き行けば春のビオラがまだ咲いている うちの仔は地球生まれや冬うらら


オリオンの夢を見てるか猫眠る
君が好き君が大好き初茜


お揃いの冬帽子で行く散歩道


胴長の猫眠る横の初日記
今日の灯を消してあしたの福寿草


塩辛い水を湛えた星の冬


ヒーリング音楽を聴いて去年今年


今日よりも明日はもっと福寿草
雪もよい由なしきっかけあり喧嘩


灯も消えてイブのチャウダー出番なし


魔法なら解かないでくれ冬茜


チャウダーに木の匙そえて二日朝


初雪やダイヤモンドが拾う音

 ....
果てのない選択終えてカプチーノ


冬茜あふれる思いでいたとして


クリスマスの後ろ姿と風一つ
缶チューハイ二本で秋意の顔つくる


式部の実きらいだけれど愛してる


トナカイの隣に座るうちの猫


秋の蝶少女のごとくうずくまる


屋根のない自転車置き場冬支度

 ....
秋晴や洗い晒しのキッチンクロス


アールグレイにレモンを添えて午後を飲む


窓辺から隣の芝と草の花


わが猫と明日も在りたし秋の風


はばたいてどこへ帰るか秋のくれ
 ....
永遠じゃあないのに。ギフ、 路地裏の色なき風の通り道


コスモスの現れて消え君の町


栗拾いひとつぶ持って帰り道


草の絮あしたの風は明日吹く
冬隣電気ケトルが歌う部屋


虫鳴くや猫の目光るほどの闇


パンを焼く窓辺に今日も小鳥来る
信じてる明日が来ること星月夜


抱きあって傷なめあって冬支度


一人では聴こえなかった虫を聴く
キッチンの九月の透明なる床よ


屋根の上の秋に挨拶 How do you do?


流星よ若かりし日の軽音楽


時の海を漂い続ける木の実たち


雁渡し私の青いマグカップ ....
キッチンの窓白むまで十三夜


流れ星時計の無い国いらない国


虫鳴くや昨日のきみの温もりよ
屋根の無い外で虫鳴く午前四時


秋の朝白むくりやの明り窓


湯を沸かす音まで連れて九月ゆく
屋根の下の終わらないうた星月夜


昨日来た手紙は捨てる十三夜


この星の果てをめざした秋の蝶


時の河の流れに浮かぶ木の実たち


「さよなら」と書いたお札でりんご買う
 ....
一粒で雄弁になるマスカット


無花果をもぐことなしに終わるのか


昨日より今日が大切レモン買う
コラージュがわが家のポエジー天の川


わが猫の五キロの体躯秋うらら


ピアノ譜に林檎を載せてセピア色


秋の日に往日をしるピアノ一つ


林檎煮るフォークギターの鳴る部屋 ....
キッチンで林檎を磨く午後十時


父さんの手つきを真似て林檎剥く


ロンドンの枕が統べる林檎かな


白地図に街ではなくて林檎描く
遠音とてエノコログサのそよぎおり


過去猫は覚えているか小鳥来る


一生をシャム猫として木の実落つ
みどりごの瞳の奥のほしづくよ


月さやか時計を捨てて丘で待つ


エプロンは空色でした秋の朝


小鳥来るメトロノームのその隣


港町夕焼け市場のレモン売り


十六 ....
夏深しコーヒー缶の銀光る


哲学書にコーヒーの染み夏の果


コーヒーのカップを探した夏終わる
八月の不思議の果ての白い靴


昨日より少しふんわり星の秋


初嵐キッチンクロスが飛んで行く
午後十時日々を耕す中休み私は自由に夢を耕す
梅昆布茶さんのもっぷさんおすすめリスト(415)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
たずねびと- もっぷ短歌221-12-21
冬2- もっぷ俳句521-12-13
- もっぷ俳句421-12-13
秋2句- もっぷ俳句121-11-4
しっぽがほしかった- もっぷ俳句521-8-12
屋根のしたの宇宙6- もっぷ俳句421-7-20
すみれ日記- もっぷ短歌221-5-27
屋根のしたの猫- もっぷ俳句221-2-1
散歩道2- もっぷ俳句421-1-12
福寿草- もっぷ俳句321-1-1
屋根のしたの宇宙5- もっぷ俳句320-12-28
鉄塔をのぼる猫- もっぷ俳句220-12-21
屋根のしたの宇宙4- もっぷ俳句420-11-2
風のゆくえ- もっぷ俳句220-10-23
10月18日(日)- もっぷ自由詩120-10-18
風の通り道- もっぷ俳句320-10-9
誰も知らない小さな部屋から- もっぷ俳句320-10-9
屋根のしたの宇宙3- もっぷ俳句220-10-4
秋習作- もっぷ俳句2*20-9-28
時計の無い国いらない国- もっぷ俳句2*20-9-26
くりやの朝- もっぷ俳句320-9-23
屋根のしたの宇宙2- もっぷ俳句320-9-12
白地図の上の果実- もっぷ俳句120-9-7
屋根のしたの宇宙- もっぷ俳句220-9-2
林檎- もっぷ俳句120-8-31
里歌(さとか)2- もっぷ俳句320-8-28
風の鹿- もっぷ俳句320-8-24
(藍と銀)- もっぷ俳句120-8-11
八月の不思議- もっぷ俳句220-8-8
かおるのおと- もっぷ短歌320-7-29

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