しあわせがサラサラと
指の間から
零れ落ちていく
静寂

音も立てないで
苦しみもしないで
描いた文様は
風に吹き消される

伝わらない思いを
伝えようとあがいた
その言葉 ....
低い雲が私を覆う度哀しみが私を覆う

あたかも行く末を暗示しているように

不安に苛まれる一時は得体の知れない

靄が私を取り囲み前面に立ちはだかる

私は顔を覆い蹲り今が去るのを待っ ....
いつもの店のいつもの席で
ちょうどよく酔ったその後で
独活の酢味噌和えという旬のものを
うすうす噛んで
うすうす僕は
ひっそりとニンゲンをやめるのだった


右の席からは仕事の話
左 ....
足でドッチボールのコートを描こうとして折れた 雨の日に彼女はピクニックへでかける
ぐしょ濡れのボンネットのうえでキスするために
アナウンスが不在を告げる
(あなたが誰かわかりません)
ため息で重たくなったバケツ
動物園で産まれた猿が山で ....
ぴいひょろ
ぴいひょろ
横笛吹きながらしゃがみこんでいる少女
音程なんかどうでもよくて
鳴き虫って呼ばれちゃっても
いまはただ悲しくって
ぴいひょろ
ぴいひょろ

あまのじゃくのつむ ....
ピョンヤンの街が日を跨ぐ頃
乾いた靴音で少し先を行く
女 ロシア人だろうか
街灯に照らされて
骨盤で風を切る
右に左に揺れている
おしり 
尻視欲 と 抑止力
激しい激しい
せ・め・ ....
   私っぽい 
   と変換しようとしたら
   綿しっぽい 
   になったので 
   採用します


夢の中で元妻が
やっぱり子供をつくればよかった
と笑いながらいうので
 ....
私は幼い頃早口で
軽いが、どもることがあった
母親でさえ、聞きなおすことがしばしばだった

さすがに長ずるにつれ、本人も自覚して
早口をおそくするように心掛け、発声に気をつけて
治そうと努 ....
晩秋の苗からの君ベランダで匂う名前はパンジーという


ヒメジョオン春に一筆書くけれどごめんノースポールが可愛い


ラグラスかバニーテールかどちらでも可愛い君を呼ぶに足りてる


 ....
十二月下旬となればこんな日は夕日がかなしい歌うたってる


冬を言えそう言われたらわたくしはさびしいですと供養塔向く


リカちゃんもバービーもいま持ってない捨てた記憶も持ってはいない
 ....
とても疲れた日には
何かをしているのだと思う きっと
だけど見えない物語なのかもしれない 
お台場が霞んでいる空を
飛んでいく きっと 魚が
てめえっ
上等じゃねえか!

おもてにでよう!


天気はイマイチ 
おなかが空いた
弁当工場
煙に誘われ
ノソノソ ダラダラ
アパート這い出て
歩く

居酒屋定食満足満タ ....
{引用=一昨日の夜のこと}
薄緑の籠に

シャツや下着が

溜まってきたので

洗濯機にそれらを

雑多に放り込み

湯船に張った

冷めかけたお湯に

ホースを通したと ....
ティファールでお湯が湧くまでまばたきを一度もせずに君の瞳を見る シャワーが出るほうへひねってしまった あの人と ウマが 合わない
きっと 私は
競馬場には 行かないんだわ

言われたコトに ムカついて
いちいち イライラ

きっと あの人も
アタシの コト
キライだと 思 ....
騒いでいる状況じゃない
ことぐらいは分かっている

騒いでいる間に人生が終わる
ことなど無いこともわかっている

それでも騒ぎたいときがあるだろう
騒いでいるときは不安や苦悩を忘れること ....
子どもっておもろいな
おしあいへしあい
わざわざさむい日に

「あらてののケンカちゃうか?」

そんでもたのしそうやで

「だからたのしくケンカできるって
 子どもっておもろいやんか ....
眠りが足りなければ不思議なことが起きる
その言葉を証明するかのように
何日も眠れずに机に向かっていると
足裏の感触がどことなくおかしい
じゅうたんのあちこちからもやしが発芽して
生えに生えて ....
3年前の3月11日にり・ぼーんした
横浜・野毛のジャズ喫茶・ちぐさにて
「詩とジャズの夜」というライブをやることにした。

店長の島さんを「マスター」と呼べば
「マスターは今もあの、おやじさ ....
 さっぱりわかりませんの
 もう何が何だか
とヘロデヤ
眉根を寄せて声をひそめる
ご近所さんと同じくさっぱり
「いや? 何かフツーのお子さんでしたよ?」

 母ひとり子ひとり
 懸命に ....
盗作の容疑で受賞取り消され相合傘を消して書く遺書 ロマンスの神様も去年死にました 朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
郊外の田は収穫のあと放置され、新しくイヌビエがすでに生い茂り、晩秋の季節特有の屈強なアメリカセンダングサが雨に打たれている。
ときおり雨足は強くなるが、大雨になることはなかった。
雨はすべての世界 ....
きみの定位置
母さんのあぐらの上
(名付けて母さん座椅子)
父ちゃんが帰ってくれば
父ちゃんの腹の上
(名付けて父ちゃんベッド)
ばあちゃんちに行けば
ばあちゃんの後ろ
(名付けてばあ ....
温かいご飯
温かいお風呂
温かい布団

この三つは
心まで温めてくれる

寒い冬の夜
わたしは寝る前に
下布団とシーツの間に敷いた
電気毛布のスイッチを入れておく

しばらくし ....
かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ....
けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて

真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの

行き交う街角
きっ ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誤解あるいは放棄- 藤原絵理 ...自由詩9*14-1-26
哀しみのメロディー- tamami自由詩914-1-26
独活(うど)と白湯(さゆ)- 八布自由詩914-1-26
足でドッチボールのコートを描こうとして折れた- 北大路京 ...自由詩614-1-26
構成- はるな自由詩414-1-26
ふううふう- 乱太郎自由詩12*14-1-26
私利私欲の独裁者に対抗する抑止力- ただのみ ...自由詩19+*14-1-26
綿しっぽい- ichirou自由詩10*14-1-26
きゃりーぱみゅぱみゅが、上手く言えない- 小林螢太自由詩21*14-1-26
二〇一三年最後のノートから_2_(一〇首)- もっぷ短歌214-1-26
二〇一三年最後のノートから_1_(一〇首)- もっぷ短歌314-1-26
H&Mのシャツ一枚- 番田 自由詩214-1-26
おもてにでよう!- ichirou自由詩9*14-1-25
そうやって生きている- 中村 く ...自由詩13*14-1-25
ティファールでお湯が湧くまでまばたきを一度もせずに君の瞳を見 ...- 北大路京 ...短歌514-1-25
シャワーが出るほうへひねってしまった- 北大路京 ...自由詩714-1-25
キライなコト- 藤鈴呼自由詩1*14-1-25
お祭り騒ぎ- イナエ自由詩13*14-1-25
おしくらまんじゅう- そらの珊 ...自由詩12*14-1-25
もやしヶ原- 春日線香自由詩7+14-1-25
モ・ガンボセッションを、聴きながらーちぐさにてー__- 服部 剛自由詩414-1-24
サロメくん2- salco自由詩514-1-24
盗作の容疑で受賞取り消され相合傘を消して書く遺書- 北大路京 ...短歌414-1-24
ロマンスの神様も去年死にました- 北大路京 ...自由詩414-1-24
遠雷- 壮佑自由詩31*14-1-24
帰化植物- 山人自由詩9*14-1-24
ていいち- 小原あき自由詩9*14-1-24
【_極楽_】- 泡沫恋歌自由詩19*14-1-24
授業参観- そらの珊 ...自由詩18*14-1-24
はざかいで- もっぷ自由詩11*14-1-24

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