その膜を破ると
きらきらとこぼれ落ちる
母の痛みがうつくしかった。

ぎゅっと身体を縮める
握りしめられないものを握りしめ
抱きしめられないものを抱きしめる

ささやかな抵抗を繰り返し ....
音もなく
果実が枝から落ちた
アスファルトに広がる無残なそれらは
太陽のように輝いていた
あの果実とは思えない

これは大事件だ
心の中で大声を上げて
誰かを呼んでみた
寄ってくるの ....
僕の走馬灯をポニーテールの君は駆けるだろう。
その美しいしっぽを揺らし、君は駆け抜けるだろう。
ワイパックス1錠
ジプレクサ1錠
ランドセン1錠
ベンザリン1錠
ヒルナミン3錠

そしてきみの寝息
ぼくが眠るために必要なもの
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは詩人じゃない
わたしは、
、聲を殺して呟いてみよう
すると
ほら、
砂埃をかぶった
詩人のほうからやって来たりして



 ....
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ....
渋滞し夕暮れ時の街赤い仕事疲れがどっと出てくる

昔からチーズの匂いと味が駄目苦手意識が高まるばかり

感謝して愛し愛され生きている不要なものが存在しない

南風生暖かさ連れてくる北風との ....
苦行とは、なにをもって苦行にも値するのだろうか
ほんとうの苦しみとは如何なる場合を指し示すのか
またよろこびとは、救われることのみにおいて真実なのだろうか。
他者とは己自身とは

何気な ....
星が舞う。
ような気のする冬空に
赤や黄色や青の、花火よ。


爪を砥ぐ。
まるで刃物の冷たさを
こころに刻んでいる、冬の夜。


夢のあと、
楽しいパーティで出 ....
べつに嫌いだとか
そんなことではないのです。

なんだか可笑しすぎて
笑いすぎて苦しくて、涙が出てきます。

しっかし、寒いなぁ、
カラダだけならまだいいんだけどね、
ココロま ....
あの鳥あの鳥 隠して忘れる

確か ジェーイ と鳴く小鳥

あの鳥あの鳥 鳴き方忘れる

本当は ジェーイ と鳴く小鳥



――あの子は 途方に暮れていました

自分で自分を ....
ねこと あっち向いて こっち向いて ほいっ

いつも負けちゃう うちのねこ



ねこと あっち向いて こっち向いて ほいっ

いつも懲りない うちのねこ



あんまりね ....
千切れ雲広がる
夕空を
ベランダから眺めている、
私はすっかり空洞だ
目を閉じると
銀の粒子が飛び跳ねて
網膜に映る六角形
ゆらりゆらりと
眼窩を舞う

)壊れていく、壊れていく
 ....
ふしだらな鱗粉を撒き散らして
夜の中を飛び迷うアタシたち
シーツの海原は遠く霞んで
二人の罪状も曖昧になっていく

「アタシたち遭難者みたいだね」
「むしろ亡命者だと思うんだけど」

 ....
自称詩人が
駅のホームで女子高生数人に
「キモいんだよ!」と詰られている
自称詩人は
にやにや笑って
また自称詩を呟く

おっぱい大きいあなた
あなた合格
おっぱい中くらいのあなた
 ....
誕生から 過ぎ去りし日々 あまりに

早かったね

そのほとんどを 自分のためにではなく

使い果たして 人は逝く



磨耗 という言葉 なんだかな ぴったりだな

焦燥して ....
紅茶山に陽が隠れて
キャンプを張るには少し肌寒い夜だった。
焚き火の根元をいじってるとムスコが問いかけてきたのだ。
(ねえ、法王様と天皇様ってどっちが偉いの?
枯れ枝で炭の棒を探る、こすり ....
世界は自称詩人の屍に
支配されていた
自称詩人の屍に襲われ
噛まれた者は
自称詩人の屍にされてしまう

部屋の外には
多くの自称詩人の屍がぶらつき
自分たちの仲間に引き入れようと
虎 ....
知らない誰かが亡くなったから
道端の電柱に黒枠のお知らせが貼ってある

そんなの見るたびに
自分の生存をあらためて
認識するんだ

今日の朝食は何を食べたんだっけ
そんなの直ぐに思い出 ....
水に浮かぶから舟なのさ

砂に打ち上げられて
歳月に干からびてしまったら
死骸の類いになっちまうだろ

水に泳ぐから魚なのさ

網に引っかけられて
市場で売られたら
人の胃液で溶か ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く夕暮れに
缶カラからから転がっていく

風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる 銀の色
すると無数の記憶の断片が
 ....
誰の手が自分を温める? 

日本の何処かに
そんなお方はいるやも知れぬが 
ああせめてその日まで 
俺は俺の情けない手で 
俺自身を温める 

俺は俺の最上の友達 
人知れぬ 
酸 ....
土塊を捏ねる
指先に気を集め
煮え立つ熱を流し込み
ゆっくりしっかり力入れ
未定形の粘る分厚い土塊を
思い思いのまま捏ねくり回す

捏ねくるうちに不思議なこと
土塊と指先は拮抗しながら ....
壊れかけた百葉箱の中で眠っている僕の架空の妹
いろいろと短いのに産まれた順番だけで長女になってしまった
安心して眠れるように頭を撫でてあげるけれど
架空だから忘れられていくものがある
 ....
いつか何処かで
人は誰でもその身体を無惨に千切られて
灰にされて
風に飛ばされる

そんな
ご不幸を
御愁傷さまですと
何度も見送ってきた
けれど

いつかはきっと
御愁傷さま ....
その呪いの
暗い
ほんとうをしっている

赤い血のゆめを吸い込んだ少女
街をさまよう顔のない亡霊

聴こえない声が
君の名をよぶ気がする
しろくつめたいガードレールは
 ....
木立の間にはkたちがいて、
秋の陽のいっぽんの光線を見つめている。
アクビばかりしているけれど、
朝焼けだか、夕焼けだか、
それがわからない。
光線の中にはオレンジ色の微粒子が、
血球 ....
痛覚レセプタ

ちょびひげのおじさん、今でもフィルムの向
こうから笑わせてくれる。拳を振っている。
誰もの幸せのために戦っている。そのときに、
必ず痛くなるものをさらけだしている。 ....
夜の海穏やかそうでそうではない今夜は力強さが目立つ

冬なのに気温が上がり暖かいでも平年より雪が多い

北風が絶えず吹きつけ寒い今日外での仕事多くて困る

新しい店が出来ても人気出ず出入り ....
うわっ。だめだ。
月曜日って毎週、けっこう辛かったりするけど
今日はちょっとマジメに辛いわ。

まぁ、
誰も悪くなくって、
わたしひとりが悪いっちゃ悪いんだけど。

なら、
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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果実投身事件簿- 卯月とわ ...自由詩919-11-27
しっぽ- クーヘン自由詩8*19-11-27
睡眠薬- HAL自由詩9*19-11-27
詩人じゃない- アラガイ ...自由詩9*19-11-26
荒野(改訂)- ひだかた ...自由詩919-11-26
生暖かさ- 夏川ゆう短歌419-11-26
dharma,words「法語カレンダー」- アラガイ ...自由詩8+*19-11-26
冬の星- 秋葉竹短歌519-11-26
可笑しな切なさ- 秋葉竹自由詩619-11-25
ジェーイ_ジェーイ- もっぷ自由詩1*19-11-25
こっち向いて- もっぷ自由詩1*19-11-25
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時代- もっぷ自由詩2*19-11-25
密会「小寒い艶話」- アラガイ ...自由詩9*19-11-25
自称詩人イングデッド__シーズン4- 花形新次自由詩219-11-24
公平に分配されない- こたきひ ...自由詩419-11-24
水に浮かぶから舟なのさ- こたきひ ...自由詩319-11-24
缶カラ、からから(改訂)- ひだかた ...自由詩519-11-23
即興対話詩1_~おもろい日々へ~- 服部 剛自由詩319-11-23
刻印- ひだかた ...自由詩619-11-23
架空請求書- たもつ自由詩3+19-11-23
よみがえります- こたきひ ...自由詩619-11-20
空白の闇の少女- 秋葉竹自由詩919-11-19
kと言う生存者- ナンモナ ...自由詩10*19-11-19
あ、- AB(な ...自由詩15*19-11-19
新しい店- 夏川ゆう短歌419-11-19
だめだったので、なんとかしなきゃね- 秋葉竹自由詩419-11-18

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