背中合わせから愛はじまりました カラフルな 世界で
色とりどりの 夢を見る

咀嚼する 喜怒哀楽
そっくり返った エビが
こんにちは なんて 御挨拶

合間に 挟まった 泥エビも
心地良さげに 自己主張
雨に濡れたアスファルトが映す街は
モノクロの写真
音も止まる
古いスチル写真
動いているのは
私の影
そして
雨粒と水の波紋

雨水に浸食されていく電柱は
濡れて黒い墓標
匂 ....
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
 ....
今思えば、私は最初から躓いていた。


小学校一年生の算数の授業。

たす、ひく、たす、ひく。

簡単な問題でも両手を使う。

両手で足りなければ両足を使う。

えんぴつ ....
ざりざりと行軍をするつむじたち、生活のため波に飲まれて

ストーブのやかんよろしくシューシューとため息を吐く汽車じゃないのに

ひそやかに皆息を詰めているのに足音電車耳を壟する



 ....
梅雨を仰ぐひととき 燦をご褒美に置いておく
今は灰色が銀色と柔らかな同盟を結ぶ 梅雨が前髪に透明な雫を創る
弾き出す紫陽花の衣に 新鮮な時代を吸い込むように 前を向く

天然に無意識に私の魂は ....
強過ぎる日ざしが
真上から
直接脳に突き刺さる
そよ風が
熱風に変わり
日傘を裏返しにしようと
襲ってくる

バッグからハンカチを取り出して
涙をぬぐう
何度立ち止まって
ハンカ ....
滞ることなく継続していく時間
の中に縒り込まれ生命
いつかは剥がされ
抜け落ちるとしても 
まだ先のはずであった

だが 
左足小指の
先に出来た米粒ほどの腫瘍は
細胞を溶かして ....
ピーマンだった朝
ごぼうと言われた昨日の昼
もやしっ子と中学時代揶揄され
これまで
土の匂いが抜けたことは一度もない
ハウスに移り住んだのは妹と義理の弟
僕は小さな畑の端っこで
売り ....
血管を流れる血のように
岩を滑る垂水が
ぼくの中に流れていたころ
ときどき 桃が流れ着く岸辺で
老女が野菜を洗い米をとぎ
男の子が笹船に乗って
都の方へ出かけて行った

川の畔の小さな ....
ごく普通のおばさんです

暮らしぶりは平凡ですが
お小遣いを稼ぐために
少々 仕事もやっておりまして
それを理由に家事は手抜している
ズボラな主婦でございます

趣味はスーパー銭湯とグ ....
天井を見ている
小さな丸い大きな目を開けて
右手は暗号を司る 特徴のある握り拳
海ぶどうのハーモニカのような 足の指
口は ホーホーと開いている

天井を見ている
見渡せる限り 見ている ....
ちゅんとしか
啼けないでなく
ちゅんとしか
啼かない

くちばしの
下にある
君の発音器官が
そう決めたから

多くの言葉を持つ人は
たくさんの選択肢を持つけれど
ほんとうに伝 ....
 
風船をふくらませる

ギリギリまで、ひといき、またひといき

これが、わたしの 愛



 
萎んだ心に息を吹き込む
空気のように目には見えない
大切なものが漏れて往く
紙屑の皺を伸ばすように
 歌い出す 
いのちの輝きは遥か
記憶の地平の彼方
燃え落ちる花のように笑っていた ....
{画像=140622083456.jpg}


*


言葉が漲っていますか
心が漲っていますか


前を見ていますか
手を握っていますか


感じていますか
感動してい ....
読み人知らずの
ささやかな空気の振動を
耳たぶでそっと掬って
外耳道へ流し込む

外耳道の突きあたりの
気弱すぎる鼓膜のときめきを
耳小骨は丁寧に拾い集め
蝸牛の殻に押し込める
 ....
星を食べた少女は
嘘ばかりついていたから
みんなから仲間はずれにされていた

私の涙はどんな花も空色に変える、とか
私のくしゃみは太陽をほんのすこし
地球から遠ざけることができる、とか
 ....
   怒鳴りだしたい
   衝動を
   奥歯で噛みつぶす

   瞼の裏に溜まった
   悔しさを
   ギリギリの精神力で
   持ち堪えている

   溢れそうな感情を
   ....
汗をかいた

汗で目がしみる

生物として
人として
うれしい

曇っていても
太陽を感じる

風が吹かなくても
体温を感じる

くよくよするな
汗をかけ

ひか ....
私の スカルは 玻璃(はり)の うつわ
スキルは からっぽ なにもないわ
I am a ボーンヘッド頭が固いって言われてる 
けど いつかきっと はじけるのよ
石頭なりに 夢見ているの 

 ....
今夜も愛を送れず夢ばかり見る 君を抱き止めた手が変な方向に曲がった オレンジのの花踏んだゾウの鼻が短い 団地の狭い庭に桃を植えて
安くて新鮮な桃を食べようなどと
欲を張ったのだが
日当たりは良くないので
おいしい実がなったかどうか
それも分からないまま…

たっぷりの肥料と 
水やりをし ....
飴を取るときはひとつ
飴を頂くと手のひらにふたつある

言葉の意味を調べてひとつ知る
誰かと話をしていると
いつの間にか言葉の意味をふたつ知る

買い物帰りに今川焼きを買うときは
ひと ....
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
 ....
地球から見えない場所で星になる 慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。


母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
背中合わせから愛はじまりました- 北大路京 ...自由詩614-6-29
泥エビ- 藤鈴呼自由詩4*14-6-29
雨が降る街にて- ichirou自由詩13*14-6-29
ひとつの殻の中で崩壊して往く- ただのみ ...自由詩23+*14-6-29
数学的思考能力の欠如- 時子自由詩23+*14-6-29
駅で(冬に)- 凍湖(と ...短歌114-6-29
灰色と銀色の梅雨- 朝焼彩茜 ...自由詩16*14-6-27
熱風の街- Lucy自由詩21*14-6-27
喪失ー友へー- イナエ自由詩15*14-6-26
野菜生活- 乱太郎自由詩23*14-6-25
ボクの中を谷川が流れていた頃- イナエ自由詩15*14-6-24
【_おばさんの呟き_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-6-24
天井とお空- 朝焼彩茜 ...自由詩19*14-6-24
はずれくじひいたみたいなすかすかのオレンジを憎んでみたりする ...- そらの珊 ...自由詩21+14-6-23
風船- 殿上 童自由詩20*14-6-23
歌いたい- ただのみ ...自由詩17*14-6-22
自分に問いただす言葉_/_信じています- beebee自由詩24*14-6-22
聞こえた- nonya自由詩19*14-6-21
星を食べた少女- 小原あき自由詩13*14-6-20
【_表面張力_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-6-20
もうしばらく汗で目がしみていたい- ichirou自由詩10*14-6-20
セモリナ_フラワー- るるりら自由詩15*14-6-19
今夜も愛を送れず夢ばかり見る- 北大路京 ...自由詩314-6-19
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった- 北大路京 ...自由詩814-6-19
オレンジのの花踏んだゾウの鼻が短い- 北大路京 ...自由詩114-6-19
夢を食う- イナエ自由詩19*14-6-19
ひとつよりもふたつ- ichirou自由詩11*14-6-19
イノルフリ- ただのみ ...自由詩25*14-6-18
地球から見えない場所で星になる- 北大路京 ...自由詩914-6-18
透ける_風嘯_(すけるとん_ほいっする)_- るるりら自由詩17*14-6-18

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