お金じゃ買えない、掛け替えのないものを、私はきみから貰ったんだよ。 雲、流れ
流れ、雲が空をいく

ぽっかぽっかり青を裂き
気流の鳴る音、響かせて

澄み切る初冬の夕暮れに
荒れる呼吸を収めては

私の宇宙を横切って
流れ、雲が空をいく


 ....
(うしろの正面ダアレ)

、いきなりですが
羽根を持ちあげては殺しあう

郭公が鳴いた

鏡に映るのは化粧の白い羽根

声音を十二階変化させ
モノマネをする

知らない
 ....
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
ゆっくりと歩く蝸牛
それで
どんどんと黄昏の国が過ぎて
宵闇せまる暮らしの中で

わたしも
立ち止まったままの
蝸牛

さまよえる
迷子

冷たい風が
「シッ!」
っと ....
二足歩行の人間だけが
垂直に天を仰ぎ見る

天の先を凝視して
天の先を認識して
天の先を創造して

歩いては立ち止まり
立ち止まっては歩き
一夜、すぎ
油の匂いのする聖水の
油膜を
洗い、すすげない、
その匂いにキャンキャン鳴いている
かしこい顔の犬を追いはらい、
泣きそうな君を
バス停までだけどね
見送ったのに、
君の ....
「わたし壊れてるから優しくしてね!」
って微笑みながらナイフで切りつけるスタイル
抵抗してはダメ、声を出してもダメ
水気の多い果実を切った匂いが部屋に満ちる

(ほうら、やっぱりそんなオチ) ....
芝生の上にすわって
ぼくは
ポケットのビスケットを半分にして
ひとつきみに渡した
「あげる」って言ってから
ぼくはもう半分を食べた
きみは
となりにいなかったから
きみのぶんもぼくが食 ....
深いクレバスの底をめがけて
落下する白亜のプテラノドン

クレバスは狭く無風だから
翼を広げることができない

風に乗ることができなければ
翼竜は落ちるだけ

深い夜の底の
暗い氷 ....
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
{画像=191217132857.jpg}


{引用=
例によって言葉+イラストの組み合わせで詩をつくる試みです。題名も作品のうちになっております。
題名の役割は、昔は単なるラベル、中身の ....
吹雪はやんだ
静寂が深々と夜を沈めている
遠くで
プテラノドンの悲鳴が響く
ただ一度だけかすかに
電車の警笛のふりをして

吹雪の中をどれくらい歩いただろう
自分の足跡を見つけた時
 ....
今は晴れ明日の天気が気になった卒業式を思えば涙

良いニュース増えれば世界和らいで柔らかな愛表現出来る

習い事に行けば行くほど上手くなる夕暮れに染まる街が眩い

見慣れてる街は変化を続け ....
回転台の壊れたヒーター
この部屋を暗室にしているカーテン

うまい嘘をつく季節風

渡すのか
渡すべきか

この使いきれない肉体を
その本質さえ死なぬ我が魂を
御存命でしょうか
なんて言われたらあなたはどうします
餌が鳩を縛るまま
衰退は止められなかった、と
御存命でしょうねたぶん
ただ、絵筆に描く人が見あたらない
それが哀しいのです

 ....
その墓はアフリカ大陸が視える小高い丘にある
だけど墓地ではない あるのはその墓だけ

その墓には埋葬された彼の名前も
1894.5.27に生まれたことも
1961.7.1に亡くなったことも彫 ....
殺してはならない

殺されたくもない

なのにさ
ゴキブリは平気で叩き殺せるし
殺さずにはおれない

たぶん神様も咎めないだろう
拍手喝采するかもしれない

戦争では
戦場で ....
冬の野のポケットにいま入ります 天井で木魚の音がする耳を持ってる 令和元年しわす たまには
月を下で眠るんだと

カッコをつけた彼の
見上げて眠った月は
わたしに降りそそぐ白い色の
月と同じ月だったのだろうか

星には
しあわせな自由を願った

月には
彼と ....
サーカスとは

ライフル銃の回転もなく
ただ無防備に
悲しみの心が
ただこのサーカスに舞うころ

流されている
こころぼそさが
ふたりの身体をひとつに溶かすけれど

そのと ....
無私の愛が
人の魂の病を癒し
肉の病すら和らげる

冷える夜陰の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の許に

あの遠い日の海の夜明け
靄と波の戯れに 無音 ....
ああ、それは、崩れた空の。
誰にも聞こえない、 響き。
どこにも届かない、  谺。
空に、  焼かれた者の。
 空に。焦がれた 物の。
崩れた、
   ジェンガの
        様なも ....
今日も

ボックスに入り
ボックスの電源を入れ
ボックスを叩くと広がる
ワーク・スクエア

ぬくもりのある
白いスクエアをいくつも広げて眺める
その片隅に
小さな赤い
サークルは ....
野菜の値段を知るということ。
そういう所から生活は生まれるよ。
デイサービスをやめて
寒くなってきて身体が硬くなってキツいから
寝る時に貼らない簡易カイロを左肩に敷いて寝た。

低温火傷していたなんて気づかなかった
次の日の夜背中が痒くて孫の手で掻いたら ....
冬の入口で
RENの骨を拾った
十六年のいのちだった
夏毛のまま
逝ってしまったRENの
体温が残るこの手が淋しくて
白い子犬を抱いた

DANSKE、と名付けた

も吉と歩いたあ ....
そのドアは自動じゃなくて手動かもよ?
開かないドアは、実は簡単に開くかもよ?
骨の回りに肉が付いて、肉の内部に張り巡らせた管を血が巡る
それらを皮膚が袋になって包む

Jr線の駅の構内
自動券売機の上の路線図

見上げる度に私は連想してしまう

地下に埋まる水 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かえない- 水宮うみ自由詩1*19-12-23
流れ、雲- ひだかた ...自由詩619-12-18
郭公- アラガイ ...自由詩7+*19-12-18
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18
くらやみ蝸牛- 立見春香自由詩1319-12-18
凝視- ひだかた ...自由詩219-12-17
一夜、すぎ- 秋葉竹自由詩1019-12-17
天使はみんな恩知らず- もとこ自由詩6*19-12-17
12月- 両性具有自由詩319-12-17
その叫び声は- Lucy自由詩4*19-12-17
中村くん(改訂再録)- ひだかた ...自由詩5*19-12-17
空の計器- ふるる自由詩219-12-17
朝になっても歩き続ける- Lucy自由詩5*19-12-17
夕暮れ- 夏川ゆう短歌219-12-17
円環- ナンモナ ...自由詩12*19-12-16
失地- アラガイ ...自由詩13+*19-12-15
夜の果ての墓- HAL自由詩6*19-12-15
ゴキブリ- こたきひ ...自由詩219-12-11
冬の野の- もっぷ俳句319-12-11
すみれ日記- もっぷ短歌119-12-11
リセット- 立見春香自由詩919-12-11
サーカス__サーカス- 秋葉竹自由詩1219-12-11
天使たちは(改訂)- ひだかた ...自由詩819-12-10
無題- 朧月夜自由詩7*19-12-10
仕事- 乾 加津 ...自由詩8*19-12-10
生活- クーヘン自由詩9*19-12-10
低温火傷- 鵜飼千代 ...自由詩7*19-12-9
光を嗅ぐ- たま自由詩819-12-9
かもよ- クーヘン自由詩6*19-12-9
路線図- こたきひ ...短歌319-12-9

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