北

極星のもとに彼は立つ
視界に都市と荒野を広げて
その指先から綴られゆく言葉に
閃く叡智の稲光


    西

葡萄色の雲を漂わす
美しい黄昏の瞳
彼は歌う 深々 ....
幕開けに
ことばを持たずに臨みたい
髪を切って女という味を色濃くしたなら
フリックで弾いた間奏で涙をながして
愛をいただく年の瀬に助走する
底には濁りがある
ひとさじ掬ってわた ....
贅沢な感覚の増す 時を澄ます窮の弓が張る
移ろい四季は何者に身を委ねたのか

とても暖かい

案ずることを止めないが
四季はいつだって研ぎ澄まされた手先からの仰ぎもので

意志を持って ....
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ....
よきかな、よきかな、

ひつじさん、さよなら、でも、ねむれないときはよろしくね

よきかな、よきかな、

さるさん、あといくつねると、くるさん

よきかな、よきかな、

き ....
           151228
天気予報によりますと
参賀日は記録破りの好天気
3月から4月の陽気です
この声に応えて命令が下る
雨漏りする箇所の修理を
手持ちの材料で速やかに
済ま ....
街を歩けば
誰も 知り合いなどいない 街
誰も実家に帰省した 誰もいない
そんな街にいた 私


そんな 昔なら ツタヤで 
私はよくアダルトビデオを借りていた
そんな 年末 だけど  ....
ビーズのように
煌めいてみえるから
私は掬う
その場しのぎの
粗い笊で
泥水みたいな夜のそこ
横切っていく
言葉の川
掬い揚げたら一層輝きをまして
ただの小石が詩のように光る日もあっ ....
不安そうな目で僕は毎日毎日生きている。そんな僕に言いたい、子供のままでいいのだよと。
しかしながら、そんなことを言ってみても、そう呟いている自分も不安そうな目なもんだから、僕はますます不安になる。
 ....
天気予報が

明日から寒くなると

今年5回目くらいのはったりをかます

もうオオカミ少年みたいになっている

日曜日のお昼どき

町の中華料理屋にはいると和田アキ子が

なに ....
晴れ上がり寒風吹く久々に冬らしい冬の今日
一晩苦しめられた疼痛発作に生きる気力萎え街をさ迷う

この街のあちこちに家族との思い出の染み貼り付き残り
歩けば歩くほどいよいよ無人の荒野に一人放り出 ....
シルヴィーがよみがえる
花々が一斉に掻き毟られる
足ひとつの孤島が 点々と

シルヴィーが落ちて来る
貪婪なクジャクの爪
わたしは乾いたペンキ缶 

空間だらけの女から抜け落ちた
う ....
その日は朝からおおゆきでした
それがクリスマスらしくもあり
吹雪の空を飛んでくるサンタは
大変だっただろうなとも思う

夜になってから
おばあちゃんの命日だった事を思い出し
お花を買いに ....
妹があした死んだ
もうもどらないあした死んだ
きょうは回向院で眠っている妹は
もうもどらないあした死んだ

きのうは大丈夫だった
おとといも大丈夫
なぜあしたを選んだのか

妹は
 ....
私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
ひととしてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私がどうしてひとであるのか
 ....
ハッピークリスマスイブとまだ
誰にも云っていないイブ
陽光が不安定な
そとを想う

と、光りがこの部屋に訪れた
わたしはしあわせの意味を視る
光りの色は光り色
あなたの骨の、色のその次 ....
まわりに誰もいない日に
私は少しだけ外に出た 
ティッシュペーパーを買うための少しだけの外出
それは なぜだろう 小雨の降るこの寒い日に


本屋で雑誌を立ち読みする私
本も商品も手 ....
呼ぶことのない 
部屋のテーブルには
ざくろの 割れた実が ひとつ
むくれている ざくろには
いくつものやみがあって
そのうつろに 
赤黒い眼がおさまっている
ざくろの実に
穿かれた口 ....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 命に{ルビ値=あたい}はつけられない
つまりものすごく高価な値って訳だ
生きる値もない奴だって
持っている命の値は計り知れないお宝さ
故に人は高価で尊い
かけがえのない命というものが
こん ....
一時寒くなった初秋が過ぎて
再び訪れた夏日の朝
何を血迷ったか朝顔が起き出してあたりを眺めている
 なんか気の合いそうな方が芽ぇ出しとりんさるがな
 おみゃさん ひょっとしたらゴーヤさんやない ....
              151222

星新一が書き出したから
君は沈黙を守るのか
それとも新二と名を改めて
書き続けるのか
新国立競技場は森と林のA案が採用された
えー案だからねと ....
待っている
長い夜が明けるのを

波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら

地平線 ....
クリスマス酸素ボンベが足りません 吸殻だけが散らばった 歩道の隅に
吸殻だけになった女がひとり 見上げる男の影
さっきまで私をその口で 必要としてくれた人

炎のような熱さで 私を吸収して
求められるままに私は あか ....
この世に生まれて以来わたしは、母の愛を知らない
産んだ女性はもしかして、母なのかもしれないけれど

いまわたしは泣いている
生まれて初めてのことのように
いまわたしは探している
それはたと ....
 懐かしさを覚える町並みに深いため息をつく。
 明日に向き合う為のはっきりとした記憶。
 永い旅路を終えるとき、
 思い出すのはきっとそんなものだろう。

 青空がどこまでも澄んで見える ....
一年に一度
ピアノの屋根は開かれて
確かめられる
狂っている、ことを

どうやら
人の営みから生まれるノイズが
そのうすぐらい闇の中にあった
木や羊が暮らす小さな世界を
ゆるがせなが ....
【おへそ】


りんごちゃんと なづけられた おんなのこ
今日は りんごのようにいいにおい
きのうは もものように いいにおい

林檎のおへそは いいにおい
林檎の ほかのどこの部分よ ....
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑ってくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13736)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
方位座標系- 塔野夏子自由詩8*15-12-29
詩忘(しわす)- かんな自由詩15*15-12-29
贅沢感覚期- 朝焼彩茜 ...自由詩12*15-12-29
ある日- たけし自由詩9*15-12-29
よきかな、よきかな、迎春に添えて、 - 阿ト理恵自由詩7*15-12-28
よきかな、よきかな、迎春に添えて、- あおば自由詩8*15-12-28
ユニクロの空- 番田 自由詩215-12-28
ビーズ- Lucy自由詩21*15-12-28
感情のみで書いた詩- 陽向∮自由詩12*15-12-28
来る死を間近に- 吉岡ペペ ...自由詩1215-12-27
冬のこの日- たけし自由詩12*15-12-27
シルヴィ―の夢- ただのみ ...自由詩18*15-12-26
クリスマスの満月- Lucy自由詩8*15-12-26
ひらがなのカレーのこ- もっぷ自由詩315-12-26
すみれ(習作)- もっぷ自由詩3*15-12-25
ハッピークリスマスイブ_2015- もっぷ自由詩4*15-12-24
今日街で- 番田 自由詩215-12-23
ざくろ- 光冨郁埜自由詩12*15-12-23
因果律- 片野晃司自由詩18+15-12-23
命と塵の話- ただのみ ...自由詩11*15-12-23
二〇一五年十一月二八日_ー_ゴーヤと朝顔の物語_ー__- イナエ自由詩12*15-12-23
ショートケーキをカットするショートカットの女の子- あおば自由詩7*15-12-23
長い夜- 瑞海自由詩14*15-12-23
クリスマス酸素ボンベが足りません- 北大路京 ...俳句815-12-22
吸殻- 為平 澪自由詩1315-12-22
それは青い薔薇(即興)- もっぷ自由詩315-12-22
見知らぬ町並みから- ヒヤシン ...自由詩12*15-12-22
ユニゾン- そらの珊 ...自由詩24*15-12-22
おへそ- るるりら自由詩16*15-12-22
執念- たけし自由詩8*15-12-22

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