詩のふりをしたマーケット
生鮮市場
それが嘘であろうと満ち引きの放課後
神とやらの導きに遭い
愛し愛されは人間の狭間で行われる
resonance
ナンセンスをリゾート地にあてがい埋め立て ....
妹よ 夕暮れの卓袱台にまごころがなくなり説得しか残らないのは淋しい
りかいしないままりようしようとしないでおくれ
日がな
海水浴に
明け暮れる
まだ胸のない妹よ
淡水学派と海水 ....
ゆうなみ、こなみ
ぼくらのふねは
ながい、ながい
たびじをゆくよ
きいろい、かおした
わたあめだって
まちの、みんなが
わらっていたよ
....
庶民とは娯楽の嘘で踊らせて
王のみが虚無知りてなお耐えるのだ
君いつぞ王になりましたでしょうか
そう違う、だからやってはおれません
アニメイヤ。元ネタ僕と見受けられ
短歌 ....
夏の空は前触れもなく突然、父親のように厳粛である。たとえばなんでもない昼下がりのこと、自分の影に肩を叩かれ、慄然として立ち尽くす隙に。たとえば空っぽの花瓶に、俯いたひまわりだが、せめて一輪でも飾ろう ....
生きているということは何も意味を持たないのだということを思っていた。毎日、限られた人とすれ違う日々の中で、接点を持つ人自体が、ごくわずかだ。接点を持つこと自体にあまり意味はないのだから、それを望まない ....
うつくしく咲く
その一瞬を
乾燥させて閉じ込める
ドライフラワー
呼吸し脈打つ
うつくしさを
傲慢なま ....
最近、夜中散歩するんだ
・・良いね
夏の夜道を歩くとなあ
大概、犬猫が後ろからついて来る
・・そうなのか?
いや、ごめん、猫犬だったかな
・・はっきり云って、オレはどっ ....
だれもいない畑の真ん中で
愛くるしい笑顔と
くるくるとした巻き毛を持った少女が
火を放った
そうしなければならない理由を
....
無季自由律書くムキムキな腕で
俺の冷蔵庫魂が火を吹くぜ
タ仏という時間を司る仏
血のついでに心も盗んでいく蚊
アホになることで時空を歪めたい
宇宙人でも楽しめる恐竜展
....
午後の朦朧はおそらくは暑さのせいだけではなく、俺はその理由を知りながらまるで見当もつかないといったていを装っていた、それは意地とも言えたし逃避とも言えた、目を逸らしたいようなおぞましい出来事ほど避 ....
鳴かぬならアンフェアじゃないか
ホトトギス ちょちょ切れる
そろそろ著作権切れるのを待っていて
鉄槌を折れた手腕に下そうとする
そうすれば言うなれば正解 国の
明けたノスタルジアから沈没船を ....
二〇一七年二月一日 「ゼンデキ」
徹夜で、イーガンの『ゼンデギ』を読み終わった。うまいなあと思いつつ、もう少し短くしてよね、と思った。まだ眠れず。デューンの『砂漠の神皇帝』でも読もうかな。 ....
サイレント。
冷えた土鍋を囲んでる老若男女みんなハグハグ
昭和の時代
夏場にレコード盤が
熱で曲がることがあった
昭和の時代
音楽は生ものだった
令和の時代
音楽配信が充実し
うまい、早い、安いを実現
音楽は冷凍食品となり
再現性を競っ ....
日本語で頭はいっぱいになってる
言葉を覚えてからずっと日本語だった
途中理解不可能な英語に邪魔されたけど
学校やめたら 卒業した
今は便利な日本語に頼ってしまう
お前を抱きたくなった夜も ....
{引用=飾り物}
沢山の飾り物を付けて
自分がひとつの飾り物のように
時代の吊革にぶら下がっていた
円環するはずの路線が
少しずつ内へと傾いて
渦を巻き やがて
凝り固まった闇
終着点 ....
暗い部屋で明るい話題はすぐに尽きる
暗さに慣れた眼で外へ出たら
眼はたちまち太陽の餌食になった
帰りたい部屋を見失い
彷徨い歩いた夜更け
君と手を繋ぎたくなる
コンビニまでの途中
電 ....
ライカが半世紀以上も前に
レンジファインダーのカメラを完成させたことで
他のメーカーは
異なる方式の開発へと向わざるを得なくなる
当時一眼レフカメラは
撮影の際にブラックアウトすると ....
遠くに見えるのは
幼子の手をひいた二人の影
エノコログサを君の鼻にくすぐれば
ころころと笑い
秋の残照に解きはなされた
浜茶屋のまずいラーメンをすすり
それぞれの砂粒が肌に残り
それ ....
圧倒的な魅力さえあれば
すべて
うまくいくのにね
たとえば食事
たとえば逢瀬
圧倒的な魅力さえあれば
願いはくずれるためにある
ダックワーズを
ほろほろ食(は)んで
....
休日の午後4時、
大きな鍋にぐらぐらと
日々のあれこれが沸騰する時間
きっかり2分
それ以上でも、それ以下でもない
....
脳は頭がわるい
と顔が笑う
混色と純色をまだしらない
まだらのだらしない原っぱで
家を建てない
美と死と箸をすっともってしまうと
テレビのタモリと暗 ....
水銀柱は地中深く突き刺さり
僕の居場所はとっくに奪われ
あゝ星だ、あんなに輝き爆発して
雪降る宇宙を溶かしている
地平遥か入道雲が踊り
こちら側では子らの笑顔が弾ける
もう行か ....
ちいさく、なった
恋
もいちど、ひらいて
見ようかな
あせを、ぬらした
想い
あのひも、かわらぬ
入道雲
上手くいったり
いかなかったりする恋
切ない想いが
雨に濡れて重くなり
明るくなれない心模様
逢えれば嬉しい
逢えなければ寂しい
雨の日よりも
晴れた日のほうが
寂しさは ....
天使たちが急ピッチでクレーム処理に追われている
みんな気付き始めたのだ
鉄格子の向こう側の魅力に
夏の子孫になり損ねました
また置いてけぼりです
誰もが暑い坂を駆けてゆくのに
白い夏制服の誰もが
それなのに僕ときたら
汗のかき方さえ習得していません
父も祖父 ....
あなたの歩みで星が止まるから綺麗だと思う
欠けていく影 低空飛行で会う街
暗記した電話番号の棘が残る眼
壊れるなら誰にでもなれたね
優しく素材を並べ替える音楽室で
入道雲 ....
世界は終わってしまっていた
ただ 世界が終わってしまったことに
気づかないひとりが
円形舞台のうえで
踊っていた
世界は終わってしまっているので
そこに音楽はないのだが
音楽があるかのよ ....
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