ひとつの鏡
三つの姿
耳の真上を
すぎてゆく花


つなわたりの月
心に削られ
かけらは降り
夜は
夜ではないかのように


水を昇り 黒は暴れ
さらに高く ....
晴れた日 銀の洗濯棒は陽射しに熱され
光を宿し 立ち尽くしている
光を受けない所は 銀棒のまま
横にかけられた 渡し棒とまかれた鎖を支える

重しにはめこまれ 土の上に立つ洗濯棒
洗濯物が ....
すずたん でも すずちゃん でもなく すずこサン
そう呼ばれる時には 必ず 何か有る

だから
朝っぱらから 真面目なトーンで
呼ばないでえ 下さいよぉ

なんて 言う暇も無く 返事をし ....
大切に使ってた
真っ白な皿を割ってしまった
その日夜ふけに
目を閉じて
ぼくの視界を埋め尽くす
たくさんのシャボン玉を真似た
永遠をつかもうと
子供の頃好きだった
虫取り網を持ち出して ....
日に日に
暖かくなってきたから
冬物は
そろそろしまわなくちゃね
このミンクのパンティには
本当に助けられたわ
一日だって穿かない日は
なかったもの
ありがとう
次の冬もよろしくね
縺れた過去を
刻が解して
解ける昨日を

解けた今を
刻が結んで
繋げる今日が

繋げた未来を
刻が束ねて
縒り逢う明日へ

過程に於いては
形変われど
詰まるは一糸

 ....
プラナリアに会いたい
永遠の命かもしれないプラナリア

世界は、春霞ではない 黄砂だ
降り注いでいる微妙な沈鬱が 世界を覆っている
それでも 季節はまだ めぐっている
水仙の花は ....
鼻がかったほのかな声

それを聞いていると

口では言いたくないことを

つよく固く思ってしまうのだ

おまえのすべてがうまくいきますように

すべてのなかのその一つが

しょ ....
露天の さまし湯に 独り

寒緩む月の右側に 一番星

やがて 一つ二つ 


あとは


何を思うわけでもなく 
考えるわけでもなく

湯煙と たわむれながら

 ....
商人だった父が
売り場に行くたびに
まだ高い
勉強が足りないねと
売り場の人を困らせていた

その日から
足りなかった
売り場の人の勉強は
進化していった

その進化 ....
雨の一粒一粒が誰かの愛なんだってイメージできたら
一身に浴びる人は拍子抜けするくらい幸せなんだろう

すごいスピードで飛んだ鳥!
かれにとって街は一瞬通りすぎた愚痴みたいなものか
す ....
絶望のしずかな荒野に

インスツルメンタルが鳴り響いていた

降りつもる痛みや悲しみ

こぼれ散るひかり

ゆっくりとゆっくりと

絶望のしずかな荒野に

インスツルメンタルが ....
皆さんもご存じだと思います、ある(大好きな)詩があります。

***
「鹿」  (原作のヴィジュアルまま

鹿は 森のはずれの
夕日の中に じっと立っていた
彼は知っていた
小 ....
 
 
ネズミもいた

アヒルもいた

犬もいた

小さいけれど
電気で動く遊具もあった

あっちにいるのは着ぐるみの
偽物ばかりではないか

そう言って
こども動物園の ....
頭からすっぽりと

覆面をした人たちが歩いている

何十年か前には

こんな恰好をした人たちはいなかったのに

今では当たり前になっている

街は砂で埋もれている

身体の中に ....
僕らは寂しさに慣れたフリしてしまっている   毒は出ていった
  二階の部屋の窓から
  小さくてかたい何かが
  机にしまわれる音をのこして



  ゆうべの雨がつくった
  川になりきれぬ、ささやかな
  水の ....
靴下一日一足

一旦帰宅し脱いでも またそれを履く

靴下一日一足

不思議な私の掟

 今日の靴下レースのエリザベス ズボンで隠れる乙女の秘密
 そう 赤い透けるランジェリーと同じ ....
まだ幼い息子に投げているのは
ボールではなく息子への愛なんだ

そして投げ返されるボールもまた
小さな息子からぼくへの愛なんだ

だから大抵の男は
映画“Field of Dreams” ....
山行には絶対持って行くべき装備である

日帰りの予定であってもだ

携行食料はカロリーの高いペミカンが良いだろう

衣服についてはレイヤードシステム

水筒も必携である

コッフェ ....
すごく苦しいよ

失うより

ほんとにましなんかな


すごくぼんやりしてる

黄砂とか

そんなん関係なしに

すごく会いたいよ

歩くとか

そんなのですまないから


すごく苦しいよ

失うより ....
川沿いの道を歩いていると

川面で魚の跳ねる音

気のせいだった


子供が投げた

いたずらな小石


空を舞う鳥が嘴から

落としてしまった

子に与えるはずの ....
それは農業にとって
大切であった
私のルーツは豪農の家の
三男坊の遺伝子だった
たったの数日
厩と付随する部屋をみて
直ぐに叔父である家長が
逃げた原因が悔しかった
貪欲なまでの欲望が ....
数回 ドアを開け
椅子にストンと着地した
無数の とまではいかないが
たくさんのフィルムが
机の上に置かれている

挨拶を交わしたのは
とある男性

男性は私の血液の話をする
男性 ....
神秘的な恒星の成り損ない

太陽系最大の惑星だ

多くの衛星を従えて

神秘の姿を誇らしく

今日も宇宙空間に

危険な感じを雲の有様に見せ

その磁場と放射能は寄せ付けない
 ....
亀とは
亀のようにゆっくりなペースで成長中の私の長女
この間9歳になった

その亀
学校以外の場所では
とっても朗らかでおしゃべりなのに
小学校入学以来
教室で全く口を利けない
少人 ....
常に悩む
優しさと
暴力の間で
人間の存在意義が
優しさと暴力の
間で漂うならば
何と悲しいだろう
私は信じたい
人間が優しさを
一つの信念として
暴力を凌駕すると
君たちに質問 ....
       小さなあなたに逢いたくて
       路線バスを乗り継いだ
       海を追って風を切り
       バスは走るどこまでも
       裸足のすがた追い ....
私がかなしいのは
海が波立つからではない


海が波立っているのは
私がかなしいからではない


あまりに遠いところから注ぐ
あまりにも薄い光を反射して


波がしらのひとつひ ....
お嬢さん啓蟄なのでお茶しましょ

啓蟄やサードコーチのまわす腕

啓蟄や地味にいとおそろしき夜
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひかり_ゆくえ- 木立 悟自由詩413-3-10
銀の棒- 砂木自由詩14*13-3-10
よばれかた- 藤鈴呼自由詩4*13-3-10
シャボン玉- 寒雪自由詩613-3-10
毛皮のパンティ- 花形新次自由詩113-3-10
一糸- カルメン ...自由詩213-3-10
小宇宙から流れくる- るるりら自由詩21+*13-3-10
からだとこころと社会性- 吉岡ペペ ...自由詩813-3-10
露天風呂- ぎへいじ自由詩17*13-3-10
勉強- 小川 葉自由詩613-3-9
すごいスピードの鳥- よしたか自由詩11*13-3-9
絶望のしずかな荒野に- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-9
私の詩のヴィジュアルの破壊と再生の必要の痛感- もっぷ散文(批評 ...313-3-9
東京ディズニーランド- たもつ自由詩813-3-9
砂の街- 灰泥軽茶自由詩13*13-3-9
僕らは寂しさに慣れたフリしてしまっている- 北大路京 ...自由詩613-3-9
- 草野春心自由詩513-3-9
靴下のサマンサ- 朝焼彩茜 ...自由詩1013-3-9
キャッチ・ボール- HAL自由詩4*13-3-9
ツェルト- ドクダミ ...自由詩2*13-3-9
帰り道- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...613-3-9
まーるく_まーるく- 芦沢 恵自由詩26*13-3-9
牛馬の様に- ドクダミ ...自由詩3*13-3-8
男性は私の身体の話をする- 小川麻由 ...自由詩9*13-3-8
ユーピテル- ドクダミ ...自由詩1*13-3-8
亀のいちばん長い日- 夏美かを ...自由詩34*13-3-8
人間失格が優しさ意味しているだろうか- ドクダミ ...自由詩7*13-3-8
バスに乗ってどこまでも- 石田とわ自由詩10*13-3-7
かなしい海- Lucy自由詩26*13-3-7
啓蟄_三句- 北大路京 ...俳句1*13-3-7

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