重力を連れて散歩に出る
途中で箱に捨てられた電卓を見た
すでに衰弱して鳴く気力もない
可哀想だったが液晶は嫌いだ
電圧に媚びを売る様が正視できず
家に連れて帰ることができないのだ
ポケット ....
両腕を広げて君は雨を待つ買ったばかりのレインコートで
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー
春への憧れ
風の唸りとみぞれ雨 白激しくて雪から氷
春は名のみに 待ち待ちし
春への憧れ 今日終えて
春は来にけり 吾が庭に
仏の座母子草 胡瓜草姫踊り子草
さり気なき草々の ....
こぬか雨骨にしみいる寒さかな
春の雨歩みは遅く花遠く
想ふても雨に流され春の宵
生きていると
うれしいのだと
悲しむ 意味を
時計の針に探す
賑やかな日
目が覚めた世界 僕は
開いた本は 捨てて
目を開いたままでいる
月夜の桜にご用心
照らされた花吹雪に心をもっていかれるという
そんな夜はおひとりになりませんように
もうすぐやってくるものを迎えるために
部屋の配置を変える
“あるがままを受け入れる” それが存在の呟きだとして・・・
翼は鳥に似合う
「重いものを背負っていますか?」
おせっかいをやいてみる ....
なみだがとまらない
手首でぬぐうと
雨がたたく音がする
ねえ
ぼくのために
マッサージを予約してくれないか
そとは雨だ
想像する
どんな思いをして
....
コンビニの灯りに集まるクラゲを
殺し屋はすべて撃ち落とした
その間にも人は計画を作り続けた
幸せになることはとても簡単だった
書いたばかりの遺書を握りしめて子供が走る
町はずれまで行 ....
別に昆虫の話じゃありません
これは一種の開き直り
あなたは平和主義者ですか
わたしは違います
大仰に言ってみても
所詮 頭と胸
頭で知った理想を
胸にぶら下げて生きること
本音と建 ....
黒鍵を叩くと赤い雨が降る涙が出ないピアノも独り
君を呼ぶ声を遮る雨音がAm(エーマイナー)からE(イー)に変わった
親指を包丁の刃に押し付ける。
すっと傷がつき、たらと血が垂れる。
ポタポタと音をたてながら廊下を渡る。
ポタポタ、ポタポタ、ポタポタ。
尾を引く血痕。
流れる血。
親指はジンジンと痛む。
....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている
テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく
春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
子供部屋はできたが俺の部屋はない
俺は窓を開けて煙草を吸っている
工事現場の赤いランプが見える
遠くに鉄塔がある
通りを越えればそこは埼玉だ
歯周病が進行している
歯磨きをしても歯 ....
練馬インターは関越自動車道につながっている
関越とはたぶん、関東と北信越のことではないか
俺は車に乗らないのでわからない
車とは人殺しだ
窓からマクドナルド1.8kmという看板が見える
....
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです
さて、私はこの気持ちの良い夜を吸い込もう。
満天の星空もろともだ。
あなたも私も輝ける朝を待っている。
何をしようが何もしまいが朝は来るのだ。
私はしばしば夜の香気に身を委ねる事があ ....
窓を開けると練馬インターが見える
皆ここからどこかへ行き
或いはどこかから帰ってくる
けれどこの街に立ち寄るわけではない
行き過ぎる人たちの中心に僕らは住んでいる
引っ越してきたばかりの ....
携帯は見ない
家事はいっさいしない
仕事のことは考えたくない
窓も開けないで
一日中 ボーとして
無為の時を過ごしている
病気じゃないけど ....
豆腐屋の娘の口へさくらんぼ
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激
悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で
私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた
大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
....
帰宅する
幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ
自分の父母は随分 ....
地上からトム少佐へ
ブザーが鳴りつづけている
音の先を追いかけている
アムロ、行きます!みたいに
地上からトム少佐へ
ブザーが鳴りやんだ
音の先から放りだされる
....
名前が変わる前のようにはもう生きられないだろうと彼女は小部屋で言った
「自分の中でこっそりと作ったルールは500円までだった
大体高校生が多かったからおやつみたいなものだと思う」
盗人は大人 ....
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
深緑の忘却の中で私は啄木に深く共感する。
確実なものを求めていた私の何かが滝壺に飲み込まれてゆく。
逃げてゆくネズミの尻尾を追いかけるような真似はもうやめよう。
ただ素直に、誠実に生きよう。そし ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト
(13700)
タイトル
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カテゴリ
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日付
重力を連れて散歩に出る
-
无
自由詩
16
14-4-1
両腕を広げて君は雨を待つ買ったばかりのレインコートで
-
北大路京 ...
短歌
5
14-3-31
立ち呑み屋のテレビに年老いたプロレスラー
-
北大路京 ...
自由詩
5
14-3-31
サークル「群青」_課題「春」_『春への憧れ』
-
木原東子
自由詩
9*
14-3-31
雨三句
-
……とあ ...
俳句
8*
14-3-31
アゲハで見た光
-
番田
自由詩
8
14-3-31
ご用心
-
殿上 童
自由詩
21*
14-3-30
曖昧な一日
-
空丸ゆら ...
自由詩
15
14-3-30
幸福
-
吉岡ペペ ...
自由詩
5
14-3-30
simple_plan3
-
たもつ
自由詩
9
14-3-30
頭_胸_腹
-
ただのみ ...
自由詩
15*
14-3-30
黒鍵を叩くと赤い雨が降る涙が出ないピアノも独り
-
北大路京 ...
短歌
2
14-3-30
君を呼ぶ声を遮る雨音がAm(エーマイナー)からE(イー)に変 ...
-
北大路京 ...
短歌
4
14-3-30
刃
-
opus
自由詩
1
14-3-29
桜の樹の下へ
-
小林螢太
自由詩
20*
14-3-29
練馬インター3
-
馬野ミキ
自由詩
2
14-3-29
練馬インター2
-
馬野ミキ
自由詩
1
14-3-29
ため息で曇るガラスの向こう側あなたの傘を持って待つ人
-
北大路京 ...
短歌
4
14-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです
-
北大路京 ...
自由詩
8
14-3-29
美朝
-
ヒヤシン ...
自由詩
5*
14-3-29
練馬インター
-
馬野ミキ
自由詩
5*
14-3-29
【_仮病_】
-
泡沫恋歌
自由詩
20+*
14-3-28
豆腐屋の娘の口へさくらんぼ
-
北大路京 ...
俳句
4
14-3-28
貴様へ感謝の念を飛ばす
-
朝焼彩茜 ...
自由詩
11*
14-3-27
影の春
-
nonya
自由詩
20*
14-3-27
不安−詩想との訣別
-
……とあ ...
自由詩
17*
14-3-27
トム少佐の歌
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3
14-3-27
un/re-can-t
-
ブルーベ ...
自由詩
3*
14-3-27
雨の止むその一瞬でも唇を重ねた夜のメロディよ鳴れ
-
北大路京 ...
短歌
4
14-3-27
廻る軌跡
-
ヒヤシン ...
自由詩
10*
14-3-27
1
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