タケイ・リエの詩集『まひるにおよぐふたつの背骨』は、詩を書くときの自我、あるいは詩を書くときにかかわらず、人間が本源的に備えている自我の在り方について、詩という形式の持つ直接性を用いて我々に訴えかけ .... ロックフェスで人の見る夢は
一体 何だ
それは道ばたに転がっている
ガムの吐き跡のような物なのだろう
ぼんやりとそれを見つめても
いつかの 自分が吐き出した物であることを
僕には言い表 ....
 ガレージキットで
 お天気お姉さん五体セット
 作ろうっ

 でもさ
 肖像権とか
 どうすんのさっ

 まあ
 ガレージキットだから

 でももし
 訴えて来たら

  ....
ああ、主よ、葡萄酒製造樽の中の数学者よ、
黄金比の幾何学の理想形の球形の塵よ、
此処彼処に蹲る地獄の岩石の似姿よ。
私は殺されて、夢を見ました。
抉れた両目の花が咲き綻ぶ滝となるのを見 ....
夜があまりに長いので
ひとつふたつと数えたのは
ヒツジが柵をとびこえる
ひとみを閉じた景色でなく
あれはそう
誰にでもあるという
こころの風景のいろいろを
喜怒哀楽のふるいにかけて
か ....
ある日、名指揮者は倒れ 
コンサートは(指揮者無し)で行われた 

ヴァイオリンもフルートもホルンも 
それぞれの奏者は皆 
無人の台の上にいる 
まぼろしの指揮者のうごきを見て 
それ ....
空のツリー
その足元に水族館だと
日本人は好きだな
サンシャイン市にも作ったっけ
新名所には水族館
呼び水の呼び水
徒に易くは帰すまじ
展望ついでの家族巡礼
妖しく爽やかデートスポット ....
 頭の中で魚が跳ねた
   ぴしゃんと深みへ姿を消した


 黒い子猫が静かに見てた
   風がぱらぱら捲っていった


 時間は長くも短くもない
   人の物差しはいい加減だ
 ....
正直にいえよっていうけど
ほんとうのことって爆弾で
破裂したら大変で
だからみんな包んでる

キレイな包装紙はね
心の一番うえのこと

ほんとと嘘のその中間
それがね
文字になるん ....
夜がすき
たまらなく
夜のにおいが

透きとおる風の底から
夜更けの窓が見える、
わたしを呑みこむ
星屑の泡が立つ
深海の窓

ありふれた街で息をする、
そのことがたまらなく愛お ....
誰もが弱い
誰もが日々不安

だけど、
生きていくのが運命
与えられた人生を
生きるしかないのだけど

切り開いて
生きていくことは
出来るだろう

寂しさや切なさの中で
 ....
 
 
今日、豆腐は
朝から不在だった
テレビの画面でも
新聞や本などの印刷物でも
その姿を見かけなかったし
豆腐、という言葉すら
出てくることはなかった

妻との他愛もない会話に ....
笑った顔をして
こっちを向いている。
物悲しいようで
寂しいようで

誰にも見えない
少女は立って
消えていった。
霧の中に

公園の水飲みが
流れていた。
時計台の鐘が
鳴 ....
ふくらむ風船を地上に繋ぎとめる碇が

今すぐそこにあります

私を複数の内の一人として再定義します

グリーンピースをいくらかポケットに入れておいたので万が一何かおきても大丈夫でしょ ....
僕を笑わせるなよ
君達の言っている事、全部下らない
どれ一つ取っても血の味一つしない
観念だけで味付けした
無味乾燥のドライフルーツみたいだ

僕を笑わせるなよ
"条件&quo ....
まぶたで揺れてる 律儀な愛情
深めようとするたび 身を隠してる
3つめの朝が やって来たよ、と
あなたは目を開けて
わたしの姿だけしっかり見つめていて

I just wanna say  ....
幻影のような朝が来る
鬱蒼と立ち込める靄と 聳え立つ樹木

ありふれた瞬間をこんなに愛しく思うのは
きっと 恋に落ちたから…

行ってしまった君を二度と 笑わせることが出来ないのなら
 ....
湖面の淵に座り
文字で満たされた水面を掬う
誰かの言葉が耳を貫いた
様々な感情が混ざりあった波は
さらさらと湖面を滑る

水面を覗きこんだ
私の白い肌は
言葉に出来なかった思いが赤く滲 ....
狐の嫁入りと言う言葉を聞いたのは中学生の頃


何故か白い狐の面を被った白無垢のお嫁さんを思い描いた


林の中をひっそりと進む行列が雨に濡れて哀しく思えた


何故狐の面な ....
雨好きです

雨があがるように

死んでゆきたいと

うたった詩人は誰だったろう

雨があがるように

死んでゆけたのか

ぼくが死んだら聞いてみよう

雨好きです

 ....
{画像=120608223742.jpg}



何もないが降った日に


季節はもう初夏だと言うのに
空から何もないが降ってきた
何もないは初夏の街並みを埋めてしまって
僕は降り ....
つくづく
人の身体とは水で出来ているのだ
と感じる

代謝がいいと
良く水を排し
身体はくびれ
欲し
肌は潤う

水によって
清められ
水に癒される

そうだ
命の源も  ....
苦悩の女神が
僕の手を引いて
眠れぬ夜に連れ出した

花は閉じ 草は項垂れ
月は雲の毛布に潜り込んで 高い鼾をかいていた

ブナ林を背にして 裏庭に立つと
女神は両腕を広げ 僕はその中 ....
 
 
豆腐のプラモデルを買った
部品が全部そろっているか確認した
思ったよりもたくさんの部品があった
毎日空いた時間に少しずつ組みたてた
その間に何通かのダイレクトメールと
公共料金の ....
友よ
あなたがこれまで流した涙の量を
知る由もないのだが
これからは僕の頬を使えばいい

友よ
あなたがこれまで吐き出した怒りを
どこで燃やしてきたのか
これからは僕の手を焦がせば ....
「きゃりーぱむぱむって噛まずに言えるもんね」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『言えてないやん』 
「言えてるもん」 
『きゃり ....
つるくさは
伸びていく
明日の空へ向かって

つるくさは
伸びていく
しなる鞭のように

つるくさは
伸びていく
答えをつかまえようと

つるくさは
伸びていく
時々誰かに ....
原発を止めたって
心臓が止まるわけじゃない

嫌ならやめちまえ
生きるのはそもそも
楽な仕事ではなかった

昔から そうさ

原発を止めたって
世界が終るわけじゃない

ただ生 ....
太陽を食べて
涙雨を飲んで
微風を纏って
空気を読んで

そうして生まれてきたの
はじめまして  わたし

素敵なわたしの物語
ここからはじまるよ!
うそつきな服を着た少女たちがすべってゆく表通り
中華料理店の裏口の窓に三度高く上がった炎
路面電車の停車音が精神異常者の断末魔の叫びを中和するダイヤグラム
ボサノバ気取ったニュー ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タケイ・リエ小論- 葉leaf散文(批評 ...9+12-6-10
サマーソニックの道すがら- 番田 自由詩212-6-10
夢工房- 藪木二郎自由詩1*12-6-10
改悛と葡萄・悲歎の幻視- 高濱自由詩112-6-10
「夜があまりに長いので」- ベンジャ ...自由詩2+*12-6-10
まぼろしの指揮者_- 服部 剛自由詩712-6-10
水族- salco自由詩9+*12-6-9
釣りには良い日だ- ただのみ ...自由詩20*12-6-9
文字の正体- 朧月自由詩312-6-9
sailing- Akari Chika自由詩3*12-6-9
存在- 桜 歩美自由詩4*12-6-9
豆腐の不在- たもつ自由詩912-6-9
少女- ペポパン ...自由詩6*12-6-9
グリーンピース- まきしむ自由詩4*12-6-9
僕を笑わせるな- yamadahifumi自由詩112-6-9
I_just_wanna_see_you_today.- Akari Chika自由詩2*12-6-9
擬似恋愛- 南 さや ...自由詩212-6-9
- ミツバチ自由詩8+*12-6-8
狐の嫁入り- 永乃ゆち自由詩8+*12-6-8
雨好きです- 吉岡ペペ ...自由詩2012-6-8
日本橋のイタリアンレストランで_/__2012.05.27- beebee自由詩25*12-6-8
すいぶん- 森の猫自由詩11*12-6-8
眠れぬ夜に、裏庭で- まーつん自由詩9*12-6-8
部品- たもつ自由詩1312-6-7
友よ- 乱太郎自由詩16*12-6-7
#poem24_揺れる- 北大路京 ...自由詩12*12-6-7
アラベスク- そらの珊 ...自由詩1112-6-7
ある宿題- まーつん自由詩2+*12-6-7
はじめまして- 田中真知自由詩112-6-6
饒舌する不在(それが伝言板ならどんな言葉も読み取れることはな ...- ホロウ・ ...自由詩5+*12-6-6

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