祭司クーラスの陰謀は、戦士エイソスにまで及んだ。
というより、戦士エイソスこそが、祭司クーラスの最後の標的だった。
すなわち、戦士エイソスにアイソニアの騎士を殺させるのである。
祭司クーラスは、 ....
開いた手をいつ閉じたらいいのか
そんなことを考えていた
決してつまらなかったのではないけれど
なにを話したらいいのか
どう相槌をうったらいいかなんて
さっぱり分からなかった
水を飲むタイミ ....
強力な粘着材を
敷き詰めた部屋に
自称詩集出版というネタを
エサに呼び出して
誘い込んで突飛ばしたら
しめたものだ
身体全体が粘着材にくっつき
どうやっても
動くことが出来ない
やが ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ

白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な夢をみて、壮大な夢をみて

極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声が響く
せり ....
冬の太陽が弾丸みたいにサイドミラーではじけた
盲人の手を引いて地吹雪を渡る声

活字から落ちて 雪と見紛う
針葉樹を穿つ弱々しい木洩れ日たち


瞬間から瞬間へ
印象から印象へ
生の ....
命を結ぶって
素敵なこと だけど
つないだ手と手はいつか離れる
永遠に

キミはもう
このさみしさのトンネルを抜けて
違う世界の違う野原で自由にやすらかに駆け回っていることだろう
これ ....
白と黒が交差する
その様子をただ眺めている
なにをするでもなく
なにを思うでもなく
ただここで眺めている
もうあと何日こうしていられるだろうか
このままでいい
そう思っているわけではない ....
重い手で握手を交わし別離たぜ



別れた日声が濁って苦笑い



みたこともない川だけど三途気分



苦しみを無視するチカラを失って



 ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ無関係にひざまづく
軽妙に、繰り返し繰り ....
雪くもり一枚厚着のクリスマス
唐揚げ買って恵比寿で家路
孔子が説いたという
ゆうざの器のいましめは

つぼ状の器に水が入っておらず
空の時は傾き

ちょうど良いときはまっすぐに立ち

水をいっぱいに入れると
ひっくり返ってこぼれてしまう
 ....
とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由

完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク

行き場なし

 ....
高くて、広くて、硬くて
人工美にかこまれ
あなたがつかむもの
さめない夢

甘くて、柔くて、叫ばない
つるされた肉片
あなたがかむもの
人工の夜

空へと指をひろげる
人もまたひ ....
クリスマスという
言葉に慣れているけれど
ノエルという言葉の響きが好き

街中のイルミネーション
取り付けが急ピッチで進んだ

子供の頃
家族全員で楽しんだ夜
それは今も続いている
 ....
存在の孤独が
冷たく露わになるこの夕べ
雨滴は石を穿ち
震える胸奥を
抉るように流れ落ちる

ぽっかり深淵が口を開く
ぽっかり深淵が口を開く

遠くふるさとの汽笛が響き

わたし ....
もっと散歩にいきたかった
もっと抱いてあげればよかった
もっと話しかければよかった
もっと贅沢させればよかった
もっと遊んであげればよかった
もっともっと一緒に

朝に夕に
百万回名前 ....
神田の喫茶店エリカが休店したとき
台湾の映画監督ホウ・シャオシェン
は既に未来の光を見つめていたんだ
最初から知っていたような舞台設定
ひとりひとりの俳優のその後の活躍

東京物語のオマー ....
悪い人が一人も登場しないお話がいいと思った
山も谷もなく 主人公は風に靡くすすきの穂で
ささやかに生まれて ささやかに暮らして
そしてささやかに死んでいく それだけのお話


セーヌの ....
笑えないのがいけないのか
笑われることがだめなのか
春の夕陽が斜めに校舎を切り取って
ぽかん、とそこだけ取り残されたような
学童保育の真ん中で
君は三角形に座ってぼくのお迎えを待っていた
 ....
照れ隠しで
ヘルプミーと叫んだ

みんなは笑った
僕も淋しく笑った

世界には
後悔さえ残らない

僕は
本気だったから
南天の紅の実のさびしさの訳を知ってる人はいますか チンポと呼べば
チンポと応える
診療内科の受付で
「チンポ」
「なんだい?」
燃える恋心
二人は若い

診療内科へ
防火服を着て、ヤマト消火器を
背負って行こうとしている時点で
 ....
月までの
長い階段を
上ってる
永遠みたいな
道のり

階段端で
休んでいると
月側から下りてきた
子供が隣に座る

何も言わずに
じっと私を見てる

腕時計を外して
 ....
嘘臭い友の想い出話聞く着色好きの作家の卵

お気に入り移動式パン屋今日休みフランス人の仲良し夫婦

暑いほど気温上がった春の午後何かするでもなくただ眠い

世の中を揺らす政治の問題が政治家 ....
二〇一八年十一月一日 「現実」


 現実はきびしいね。だけど、がんばろう。がんばる仲間がいれば、だいじょうぶ。


二〇一八年十一月二日 「考察」


ぼくというものを媒体として、 ....
{引用=白心中}
唇の合掌
耳は氷柱みたいに澄んで
睫毛の雪がとけた

遭難と凍死を繰り返す
冬眠できない二人
こうしてまた長い
白昼夢の時代を迎える





{引用=ゼ ....
かまぼこのカーブはいつまで美しいだろうか

遠くに霞んでいるトンネルの入り口
小雨が降りはじめ暗い匂いがする 
黒く濡れた何かが静かに入ってくる

そんな車からさっと降りた
姉さんは真っ ....
ひどく冷え切った大地の感触が
次々と押し寄せる波のように
切迫する夜、
わたしはわずかな白飯を掬い
震える口顎の明け閉めを
そっとそっと反復する

鉱物質の肉体と
欲望の魂と
唯一無 ....
おゃ
知らないのかい

本場イタリアじゃあ
サンタじゃなくって

魔女が
クリスマスプレゼントを運ぶのさ

もともとは
聖書のなかにある

伝説の老婆のこと

キリストをさ ....
ぼくときみ
文字の世界で
1となり
花と開けや
令和文化よ
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
祭司クーラス(五)- おぼろん自由詩2*21-12-27
喫茶店にて- 坂本瞳子自由詩3*21-12-26
自称詩人ホイホイ- 花形新次自由詩221-12-26
狂気の舌- ひだかた ...自由詩921-12-26
雪原を駆ける海馬- ただのみ ...自由詩3*21-12-26
日常- そらの珊 ...自由詩5*21-12-26
クロッシング- 坂本瞳子自由詩2*21-12-26
罪の花- 秋葉竹自由詩221-12-26
ヌード- ひだかた ...自由詩521-12-25
雪曇り- 足立らど ...短歌6*21-12-25
ゆうざの器のいましめ- st自由詩521-12-25
聖夜に籠る(改訂)- ひだかた ...自由詩421-12-25
夜々- soft_machine自由詩5*21-12-24
ノエル- 夏川ゆう自由詩921-12-24
名無し人- ひだかた ...自由詩921-12-24
さみしさのトンネル- そらの珊 ...自由詩13*21-12-24
東京物語- 足立らど ...自由詩321-12-24
ジヴェルニー- 藤原絵理 ...自由詩521-12-23
笑える日、笑えない日。- ちぇりこ ...自由詩6*21-12-23
照れ隠し- TwoRivers自由詩8*21-12-22
たずねびと- もっぷ短歌221-12-21
自称詩人の火祭りカレンダー- 花形新次自由詩221-12-21
panorama- mizunomadoka自由詩1621-12-20
パン屋- 夏川ゆう短歌321-12-20
詩の日めくり_二〇一八年十一月一日─三十一日- 田中宏輔自由詩11*21-12-20
寒くなると物忘れがひどい- ただのみ ...自由詩3*21-12-19
運動_それから- ふるる自由詩1021-12-18
冷夜- ひだかた ...自由詩521-12-18
魔女のクリスマス- st自由詩621-12-18
令和文化よ- 足立らど ...短歌221-12-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458