原宿の御文殊さんの縁日でニッキを買ったと日記には書く


小遣いも尽きそうになり見も知らぬ姉さんの売る情けを買った


海の子か山の子行きの分岐ですナビに問われて空の子と云う


突 ....
幼いころの古びた靴は
シャベルよりも
ずっと小さくて、
土遊びをしながら
泥だらけで夕暮れに沈んでいた。
永くて遠い春はすでに
まなざしの向こうにあって、

冬を越えるたび
軽くうな ....
籠から溢れそうな
熟れた果実の
すこし傷んだ
あまい匂い
視線は蠅
めまい/匂い/めまい
スケッチしながら
溺れている
出口のない部屋
ぬるい潮が満ちて
鋭い線が
削り盗り
移 ....
 さて、私の航海はこれで何度目だろう。
 未だ明けきらない朝に、港の喧騒は透明だ。
 果物かごを抱えた婦人が通り過ぎ、
 口髭をたくわえた紳士に足音はない。

 静寂なのだ。
 この神 ....
   暗闇で会話する
   わたしの鼓動と
     
   悲しくはない?
    ―かなしくはない
   
   寂しくはない?
    ―さびしくもない  
   
   無理 ....
桃始笑
ももはじめてさく


コートを脱いだら
沈黙していた鎖骨が
独り語りを始める

ポケットから出た
あてどない指先が
止まり木を探している

音符を思い出した
爪先 ....
             160310

スミレは紫と決まっています
三色スミレは三色だから
ピンクのは無いのではと
わたくしは瞬間的に思ったのです
スミレも現在では品種改良の結果
ピン ....
ミサイルが飛んで落ちてまた昇るまでのあいだ、
くだらない冗談をひとつずつ言いあって
河原の小石をうめるようにしていた
川釣りのおじさんが面倒くさそうに餌を投げてくれる
もしかしたら彼もみか ....
土手の手つかずの雪が老いて
カラスがなにやら啄んでいる

穏やかな冷気に衣服の戸惑い

惜しめば儚く望めば遠く声は
なにも残さないただ揺らした

言葉が追う死者を追うように

セー ....
きらきらと
ひかるピンクのすみれの
しあわせを願うきみのまなざし
誰にでもあって誰にでもないもの
さがしてさがして
たどり着く束になったひかり
すべてから
とき放たれたような ....

街はすみずみまで霧に覆われていた
平等に満ちている粒は
白いサプリメント

普段は透明が満ちていて
遠くまで見渡せた
海に点在する小さな島や
船が描いてゆく波のような道までも

 ....
いまおじさんは萌えている。エンターテイメントの世界がまたおもしろくなりそうだ。ジャニーズJr.たちの台頭である。いろいろと話題になったゴタゴタを差し引いても、40代を迎えその踊りや歌声にも翳りがみ .... いろんな花をつみながらあるいてきたね
あかるい花もくらい花も、つぼみも種も
ふりかえることもできないくらいいつもすべては近くにあって
コップはいつも割れそうに満ちていた
みちていた
そう ....
青のしたの鉄のむきだしすべりだい ななめにういた赤錆の音

(なるほど)と(それもそうだね)と(なるほど)
(出していいよ)と(でもまだ待って)

いつまでも凍えてるわけにはいかないでし ....
 私はカルピスのいちごオーレの底にたまった沈殿物。
五百ミリリットル入っていても果汁は一パーセントにも満たない。
濃いピンクのふりをしても、先生たちは私のことを講堂に響く大きな声で、赤点、ギリギリ ....
君よ、童心のまま
舞踏せよ
日々の動作の只中に
あの炎を垣間見るまで  
冬晦日わが腸で燻ってる悔しさの種よいかわるいか


『潮騒』の一頁目でわが詩はひっくり返るほどの衝撃


日日を記し思い出の写真託してみるネットはとわじゃないとしっても


会えない ....
ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し


ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く


背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ....
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満


ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない


深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す


 ....
そのやわらき
てをにぎり
あいしていますと
つげるとき

くろうして
そだてたはなの
いちりんの
かべんなんぞに
なみだする

きのうは
いきていたはずの
つめたくなった
 ....
足。た?
明く。た?
悪。た?
夕暮れの空は
少し甘めのコーディアル
濁り踏み荒らされた雪解けの道に
照り返し

闇雲な胸騒ぎも
無知な喧噪も
先鋭化した矛盾の
せっかくの露呈も

ほんのり澄んだ彩で
やさしく ....
どろうみから
 タって 
   ミせて
      あなたはあなたを
ミて
  イたり
     ニたり
        《シ》ナいから
        《シ》して《シ》舞う
カのふ ....
元気とは愛するひとに心配をかけない合言葉のようなもの

春霞の朝の街道に生き物たちの匂いがする

うまくいかないことばかりだけど反省する暇なんてなかった

信じ込んでくちびるを噛んで胸をつ ....
小さな火種はやがて
大きく育っておもいのほか
はげしく燃えるものだから
たじろぎ
あとずさりしたボクを
キミはすこし笑った

よく燃えるね
木と紙でできた家だからね
それに……
怒 ....
ダンスはここから遠い場所でつくられた
彩色された記憶 プラスチックの
開かれない窓、錠のない鍵
閉ざされながら きみょうにあかるい
箱のなかの部屋

物語を
つくる というよりも 願 ....
夜がすっかり明けて
なにもかも
とりかえしがつかなくなってから
あちらからもこちらからも心優しい人々が
花を抱えてやってきた
涙を流し祈りをささげた

いつもそうだ
愛されていた人が
 ....




外が言う聖域なき改革に
少し笑ってから
だれにも教えるつもりのない
ひとつのメールアドレスを
登録して機能させる
(そこはサイバーエリア)
(そこは賃貸住宅) ....
     夕餉が終わると皿を洗い
     油や醤油で汚れた台所を
     布巾でぬぐう
     鍋も皿ももとの位置に戻し
     静けさと落ち着きを取り戻す
     風呂を ....
母になれないこのままで
あなたに名前を名付けたい
あなたは黒い目玉を輝かせ
きょとんと笑ってくれるでしょうか

母のになれないこのままで
あなたを産んだといってみたい
海のな ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13700)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「flip_side」_2016.03.13- もっぷ短歌216-3-13
たんぽぽ花粉予報- りゅうの ...自由詩17*16-3-13
空白の果実- ただのみ ...自由詩11*16-3-12
航海- ヒヤシン ...自由詩10*16-3-12
鼓動- 石田とわ自由詩7*16-3-12
桃始笑- nonya自由詩16*16-3-10
ピンク色の菫の花束- あおば自由詩4*16-3-10
ゆうやけ- はるな自由詩516-3-10
春葬列- ただのみ ...自由詩17*16-3-9
ピンク色の菫の花束- かんな自由詩4*16-3-9
白いサプリメント- そらの珊 ...自由詩1216-3-9
ジャニーズJr.賛歌- アラガイ ...散文(批評 ...4*16-3-9
コップ- はるな自由詩516-3-9
むきだし- はるな短歌316-3-8
足並み- 為平 澪自由詩716-3-8
- 服部 剛自由詩316-3-8
かおるのおと「砂の城」6首- もっぷ短歌316-3-8
かおるのおと「楽になれるお薬」5首- もっぷ短歌2*16-3-8
かおるのおと「みあげると空は」6首- もっぷ短歌216-3-8
憧れ- ドクダミ ...自由詩116-3-8
あした- ドクダミ ...自由詩116-3-7
ティータイム- Lucy自由詩13*16-3-7
どろうみ- ただのみ ...自由詩11*16-3-5
春霞の朝- 吉岡ペペ ...自由詩516-3-5
春の焼失- そらの珊 ...自由詩1216-3-4
あかるい部屋、暗い部屋- はるな自由詩216-3-4
少年の夜- Lucy自由詩14+*16-3-3
@mail_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩10+*16-3-3
漂白のとき- 石田とわ自由詩11+*16-3-3
母になれないこのままで- 為平 澪自由詩716-3-2

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