白いシャツを着せられていた
脱ぐことも赦されなかった、そのシャツを

声を発するごとに
胸の真ん中についた、赤いしみ
どんどん大きくなっていく、赤いしみ

   (人とすれ違う ....
大海原に浮かぶ月
足元の砂に
ちりちり打ち寄せる
光の欠片

溶液になった
クラゲの悲しみ

強いひとにも
朗らかなひとにも
悲しみはある

それは弱さでも
やま ....
  夜が終わりかける頃に
突然迷子になったきがして
 膝を抱えた幼子が
母の帰りを待つような
  糸口のカギを持って出てきてくれる
森の中のリスを待ったようにして
 だけど現実は
 ....
夏の夜の旅先にて
ふらり、身を入れた店で
フォアローゼスの水割りを傾けながら
もの想う

もうずっと探してる
あふれる時を

氷がからん、と合図して
ようやく僕は、目を覚ます
瞬き ....
夜で 少女で なんにもなかったとき
さびしくて 本のなかでよく眠った
本のなかも さびしかったが
外よりはすこし せまくて良かった

おきるといつも跡がついていた
夜に折り目をつけ ....
あの子はいつも笑っている

オジサンなのに子供みたいに笑っている

あの子はいつも見つめている

人の悲しみ 苦しみ 悩みを見つめている

仕事はあまりしないけれど

みんなにどや ....
神話が語らない
占いの及ばない
誰の願いも届かない
遥か遠く
暗く冷たい空白に
在って
在るからこそ放出する
己の核から外へ外へと溢れ
続け 続けて
やがて尽き果てた
非在の残像
 ....
深い陰影の中に
浮かび上がって来る清流、
何処までも澄み切り柔らかに
無音の透明なイキモノそのもの
流れて在り 在り流れ

その岸辺からの平らな地面の広がりに
秩序正しく並び立つ無数の小 ....
とろとろに溶けた頃合いが素敵だと
熟せコールをする君は 塾の帰り道

覚えなければならないことが多すぎて
記憶を辿る旅を始めてる

本当に欲しいのは
冷たい畳の上でも平気な足袋だ
 ....
 暑さ厳しい夏を向こうに控えて
 君と聴くモーツァルトが今日は愉しい。
 無限の広がりをその音に託し、
 感情の極限を曝け出した楽曲達が
 この耳を刺激する。
 曇天が水滴を垂らすような ....
副交感神経ががりがりあがって

これは現実と

それを処理するこころの問題か

脳機能障害か

ひとの苦しみよりじぶんの主張

信じるに足る

人間なんてなかなかいやしない
 ....
汗に塗れた自分の身体が
悪臭を放っているのではないかと気になる

居心地の悪い想いを拭えず
いたたまれずに苦笑いをしてみる

誤魔化したい逃げ出したい
だのに身動きがとれない

拷問 ....
その少年は2/3が
狼を飼い慣らしていることを知っていたので
ひどく怯えていた
村人達は狼が恐ろしいことは知っていたが
狼がどんな生き物かは知らず
まさか村の近くに来ているとも
思っていな ....
日本がヤバいのは
日本人の非日本人化が
進んでいることなんだ

日本人が日本人としての
マインドを忘れないで
保ち続けていられれば
支那ぐらい屁でもないし
トランプなんか花札に変えてや ....
           160711

7人の敵を探し
溶岩洞窟に潜む時
鬱病患者の4名に3名は
医療機関を訪れない
ストレスが原因だけど
脳の病気でもあるとテレビは語る
溶岩洞窟の ....
暗む夕暮れ、薄れいく青よ
溢れるこの力、どうしてくれる?
俺の中から滾滾と
湧いて溢れる力、行き場失い

恐怖に歓喜に怒りに哀しみ
どうにもその都度荒波立ち
熱砂の砂漠の如く一気燃え上が ....
ここは5次元の時空連続体の空間だ  多くのゆらぎがみえる
少し成長しては消えていく     なかなか4次元の宇宙へと変化しない
ここでできた宇宙は        すべてはじめは独立している

 ....
僕は
僕を操作していたボクを殺した
僕の墓場に埋葬した死体は
決して生き返らせることはない

その夜僕は酔っていたのか
口から出てくる死体
スパンコールの衣装に身を包み
光の輪の中で高 ....
ウゴメキ出す闇、またこの夜陰
鉛の無機質、匿名性に包まれ
アーリマンの暗躍
天井に張り付く
無数の灰白色子鰐
いずれこの脳髄に襲い掛かり
わたしの形骸意識占拠し尽くす


なあ人存在 ....
私が昔、パリからの航空機を利用し、マルセイユの空港に着いた時、薄曇りの空模様だった。空気は少しだけ乾いているように感じられた。そして、空港から街までの格安バスがあるらしかった。しかし、確か、10ユ .... 手紙が届けられた受取人は
その宛先が書き換わってないかを確かめ
午後になってその手紙を読み
宛先を書き換えてポストに入れた。

彼らのなかで、書いた手紙はたった一度だけ読まれるものだった ....
感謝とは

じぶんの命とじぶん以外の命、その近さを

もったいないな、申し訳ないな、と感じるこころのことだ

だれもひとりでは生きられない

ひとりというか

生き物ひとつで生きる ....
本名は石田太郎らしい
いしだ、たろう、だって・・・ククッ

こいつは
ワケわからんデモに参加して
血相変えてアジったことで
とんでもない
薄らバカだということがバレて
干されたと思った ....
まどろみのなか
昭和の夏を漂っていた
モノクロの日差しを浴び
切り取られたジブリ映画の中を
由美かおるが微笑んでいる
蝉しぐれが騒がしく
少年のランニングシャツの白がまぶしい

海で泳 ....
この美しい瞳は
なにも映していないだなんて
どうしても信じられず
指先で触れてみたくなる
取り出してみたくなる
衝動を必死に堪え
悶絶し
のた打ち回り
平静を装って
その目蓋に口吻し ....
私は今日 投票に行った
私は 国民のひとりとして 一生のうち一度くらいは 
国の命運をかける投票をしてみたい 
投票に行くのはいいけれど 
しかし 政策の似たり寄ったりの政党は
肩を並べたよ ....
この定理を証明するのは簡単だ
定職に就いている人間には
そもそも犯罪を起こす
時間がないからだ

日中は仕事をしているし
夜は明日の仕事のために
休息を取らねばならない
夜勤の人はその ....
わたしの死角をひとひらの蝶が往きつ戻りつしていた
目の前に広がる森の少し分け入った辺り木漏れ日にあ
やされながら成熟した木々の裾に纏わるつややかな若
木の葉は森の外観とは対照的で光を透かして淡く ....
ほおずきをぶら下げて

ぼくは萎れたオレンジをぶら下げて

お寺の門にひろがる空を見る

勇気を与えよう

安心を与えよう

不穏なことに慣れ親しもう

そしてみんなで自民党に ....
情熱の赤い薔薇より

悲し気なくちなしの花の方が

さまになるわ

燃える太陽よりも

白い月の方が

さまになるわ

喜びよりも

悲しみが

希望よりも

絶望 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シャツ- 為平 澪自由詩416-7-14
水母- Lucy自由詩13*16-7-14
ナイトシーズ- 唐草フウ自由詩4*16-7-14
夢ノ声- 服部 剛自由詩316-7-14
模様- はるな自由詩1016-7-13
あの子- 星丘涙自由詩5*16-7-13
星は美しく滅ぶ- ただのみ ...自由詩11*16-7-13
vision.07- ひだかた ...自由詩316-7-13
渋柿- 藤鈴呼自由詩2*16-7-13
峻厳- ヒヤシン ...自由詩7*16-7-13
悲劇と沈黙- 吉岡ペペ ...自由詩116-7-13
蛙になりたい- 坂本瞳子自由詩2*16-7-13
2/3- 紀ノ川つ ...自由詩416-7-12
18歳のきみに- 花形新次自由詩116-7-12
すてきなてきに- あおば自由詩2*16-7-12
過剰航海- ひだかた ...自由詩3*16-7-12
宇宙誕生- st自由詩2*16-7-12
亡霊- イナエ自由詩6*16-7-12
悪現- ひだかた ...自由詩216-7-12
あるバス停で- 番田 散文(批評 ...116-7-12
手紙- 佐藤伊織自由詩116-7-11
命の近さ!- 吉岡ペペ ...自由詩216-7-11
石田純一- 花形新次自由詩216-7-11
昭和の夏- 星丘涙自由詩7*16-7-11
愛狂しい- 坂本瞳子自由詩2*16-7-10
ある投票- 番田 自由詩116-7-10
無職=犯罪者の定理- 花形新次自由詩216-7-10
入口・・- ただのみ ...自由詩5*16-7-10
純粋なひとびとが- 吉岡ペペ ...自由詩516-7-10
詩言葉- 星丘涙自由詩3*16-7-10

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