等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
静かなる独りのイヴをむかえおり部屋の冷気が骨をいたぶる


友人との今朝のメールで燃えるごみ無事に捨てたとイヴの報告


ほほ冷える耳が悴む指先が出るミトンして作歌の聖夜


いろい ....
どしゃぶりの雨の中
透けたシャツの後ろ姿のまま
途方に暮れた君が、突ったっている

僕は時空を越えて未来から訪れた
透明人間の旅人だから
声をかけることすらできないけれど
誰よりも親しめ ....
こころ決して身を投げる
あなたの瞳の奥底へ
海の深みに沈んで落ちて
胸苦しさに酔いしれて


あなたの底に潜むものが
闇に蠢く魔物なら
どうかその触手で存分に
わたしを探って下さいな ....
漠然とした不安に
暑苦しいくらい重ね着させて
頼りない平気に
大袈裟な添え木をして
大丈夫という
お題目を唱えながら
見て見ぬふりの
巡礼の列は果てしなく続く

弓なりに反りかえ ....
あなたのために
と前置きしてもらわないと
わかることができない
愚図な女の子がいて
街頭でこの年の終わりにも
募金箱をかかえている
お金は思っていたように
集まるし
思っていたように
 ....
まぼろしをみているのではない
みずうみが現れて問うのだ
「なぜ来たの」
「だってわたしのなみだがみえませんか」
躊躇わずに応えていた
確かに泣いていた
さびしさと
寒さに

いくども ....
四歳くらいだった
目覚まし時計を
何を思ったか
分解バラバラに
親に殴られ
組み立てを試みた
ちゃんと
組み立てられたかの
記憶はありません
どうやら
私の癖らしい

そう言え ....
ふくれあがるは悲しみ

こぼれるのは涙

ひとすじの涙



 
例年にない大雪で
なれない除雪に悩む市民をよそに
ひたすらアパートの除雪に精を出す
あいつ

――大丈夫 おれ 雪国育ちだから


観測史上初を連日更新する中
近所の家々をまわり除雪 ....
友といさかい冷えた心で乗った電車
開いたドアからはいりこんだ冬の風が
通り抜けていく

二・三歳の男の子を連れた若い女が
隣にすわり 子を膝に乗せる

子の足がずれて
座席のあかいビロ ....
いいえおじさん心の
じゃなく
心は闇なんですおばさん
そこに光は射すでしょう
頭蓋骨の中
風さえ入って来るでしょう
明るい気分が領します
色彩がこぼれ温度がながれ
音声がはずみ意味がお ....
種を蒔け
たくさんの葉や花や
実をつける種を

種を蒔け
君の愛した人に
君を忘れさせないように

種を蒔け
君の生きた証を
残す旅に出た時に

種を蒔け
いつか ....
とんとんとんとん
すり鉢で

ぐるぐるぐるぐる
潰して

がしがしがしがし
裏ごしまでする

 上手にごっくん出来るように
 私はこの愛情を楽しんでいる
 
 食事と愛情

 ....
胸に巣食った小さな影が
あなたの時を刻み続ける
砂時計のオリフィスを
いつの間にか歪めていたのかもしれないと
あなた自身が気づいてから
あなたはきっと違う風景を見ている

そう、残酷な告 ....
見よ 夕焼けを照り返すほの暗い進化の井戸に化石した都市はうずくまり
たわわな花火をしげらせ枝はしなだれて
反転する視界に渦巻く積乱雲のふもとの石の階段
奈落の淵にさえずる木の実の色のように君の思 ....
そうして物語の行間
壊れた時計から逃げ出せない二人は
互いの体臭を帯びた愛の上澄みのやるせなさが
ゆっくりと肺を満たし魚に変わるまでの昼と夜を
ナイフのような耳で削りながら冷たく灯していた
 ....
指先は頬をすべって触れてゆくやさしい風のような音楽


君の背に耳寄せて聴く森があるざわめき揺れる二人の愛も


黄昏に言葉を失い泣き濡れてモルフォ蝶飛ぶわたくしの夜


白い手にか ....
行間に滲む主人公の涙が
雨音と重なり
過去を洗い流すカタルシス
だけど僕の指先は動かない
流れてほしくない涙もある

活字が捉えて離さない
涙腺に訴え
琴線に響く
人はそれを感動 ....
ヤケドしそうな体温も全部私が選んだ君 どっちにしたって
大罪
嫉妬だなんて笑わされる
ああ
小さい 小さい!
そんなに多くではありませんが
本に囲まれていさえすれば
わたしは幸せでした
読む本がそこにあるというだけで
わたしは穏やかな気分になれました
それ以上の何も望むものはないと
わたしは少 ....
というわけでわたしは最近
今までにない集中力と戦力をあわせ持ち
真面目なうんこを辞めて
柔軟なうんことして
戦うことを
ここに誓います。
大教室は後ろのドアから入ってなるべく前から見えなさそうな席を確保した睡眠時間は大切にねって学生時代の話書こうとして過去形でしか書けないのはなぜだろうか現在進行形が入り込めなかった思い出に鍵かけられた
 ....
古書店の百科事典や枯柳 期日前投票が許されてんなら
期日後投票だって許されんだろ
と役所に今から行くって
電話したら、病院の電話番号を
教えてくれた
さすが行政サービス行き届いているねえ💃

仕 ....
雲ひとつない夕闇にこだまする

いくらもないたったひとつの夢なのに

悲しかったのはなぜだったのか

砦になりたいと思ったのはなぜだったのか


相殺されるような気がしたから

 ....
  海がみえたあとは
  歯のかけた歌だけきこえた
  ぼくをわらっていたのだろう
  あなたがここにいたなら
  朝靄のなか、踊りながら
  「もしも」や「けれども」を蹴ちらしなが ....
陽の当たらない玄関の
下駄箱の上に置かれたガラスの水槽
その中に金魚が一匹 

夏の宵
太鼓の音や提灯に囲まれた広場の
入り口で掬い取られて 
運ばれてきた

  たくさんの兄弟と泳 ....
もうずっと遠い昔に
絶望から一歩を踏み出して
歩いてきた僕だから
これ以上裏切られることもないし
やけのやんぱちにもならない

光りあふれ
花咲く道の途切れる先に
真っ暗な口を開け
 ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
十二月の疼痛- そらの珊 ...自由詩15*14-12-24
「春が一番好きだからです」_2014.12.24_(一二首)- もっぷ短歌3*14-12-24
透明人間の声援(エール)__- 服部 剛自由詩714-12-24
無邪気な竪琴- ただのみ ...自由詩18*14-12-23
三日月の国- nonya自由詩16*14-12-23
…午後から首都圏は雪- もっぷ自由詩614-12-23
さざなみ- もっぷ自由詩414-12-23
分解- ドクダミ ...自由詩314-12-23
- 殿上 童自由詩16*14-12-21
雪国の男子- ただのみ ...自由詩16*14-12-20
母の胸- イナエ自由詩13*14-12-20
アノミーちゃん- salco自由詩1114-12-19
種を蒔け- 瑞海自由詩13*14-12-19
食事と愛情- 朝焼彩茜 ...自由詩17*14-12-18
隣に住む人- 夏美かを ...自由詩28*14-12-18
秋の階段- Lucy自由詩1514-12-17
イメージだけがひとり歩きだす場所で- ただのみ ...自由詩17*14-12-17
風のような音楽- 石瀬琳々短歌3*14-12-17
ラストシーン- keigo自由詩2*14-12-16
ヤケドしそうな体温も全部私が選んだ君- 北大路京 ...自由詩714-12-16
うつわ- 中原純乃自由詩3*14-12-16
それ以上の何を- 南無一自由詩314-12-16
真面目なうんこ- うんち自由詩5*14-12-16
後ろの席でくしゃみする/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩6*14-12-16
古書店の百科事典や枯柳- 北大路京 ...俳句214-12-16
期日後投票- 花形新次自由詩2*14-12-16
たったひとつの夢- 吉岡ペペ ...自由詩514-12-16
エトランゼ- 草野春心自由詩314-12-15
冬の金魚- イナエ自由詩16*14-12-15
絶望のあとに- Lucy自由詩19*14-12-15

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