温めないでください
ぼろが出てしまうんです
ぼろぼろになってしまうんです
不必要に熱くなって
不必要に口の中でちくちくと刺しまくるんです

冷たいままにしておいてください
それが
決し ....
さぁ、足許の川面に揺れる
一艘の舟に乗ろう。
(自らの重みをぐぃ…と下ろして)

誰かが置いていったまま
傾いた左右の艪を、握り
今、漕ぎ出そう。

――旅の始めは、後回しにならぬよう ....
あめの山にはいって木をきる人がいる
チェンソーをひびかせて
切る理由がある木なのだろうが
私にはわからない
他とどう違うのか

倒されてゆく木も
生かされている木も
ただ黙って空をみて ....
私は死に向かって
一直線に走っている
後悔などは何処にもない
せめて安楽な死を願うのだが
死という狭い門をくぐるのは至難の技かも知れない

痛みに弱いぼくは
レモンに告た
モルヒネ漬け ....
感じるままに生きてやる

言葉も追いつかない

あとあと

説明だらけの人生を

感じるままに生きてやる


説明しなきゃ分かってもらえないような生き方がいい

おれの人生お ....
圧力鍋の中で椅子取りゲームが行われていた。
「誰もその椅子に座りたいのだ」と言い出したのは
課長補佐だった。
「トレンドとブレンド間違えちゃいけないよ」と笑ったのは
有閑マダム。
三ツ星だか ....
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ 恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む 燃えている

あれは、
もしかするとマグネシウムホイールかもしれないね
二本の轍からオレンジ色の閃光が突っ切ってくる
反照で人々の表情はエジプト壁画のように、平面化したが ....
定期便さえない南の離島で
ひっそり平和に暮らす家族も
獣道のような細い山道の奥に
密かに暮らす人々も
二十一世紀は容赦なく襲いかかり
その存在を世界に知らせてしまう

 ここに珍しい十八 ....
目覚めた太陽のなすがまま
空に碧が滲めば

白く佇む月の裾
星々の瞬きは囁く
青い空の底
ここにいるよと震えてる

夜の帳の幕間にて
隣り合う僕らの遠さを知らず
彼方を見ては羨む
 ....
隣の塀とうちの家のスキマに
新緑を伸ばしてくる
まだ若い紅葉

窓から枝の先が見えるようになった

そこ、狭いだろう?
って聞いたら
あなたを見ていたいのです
と、軽やかに揺れた
 ....
葉桜の並木道を一台の霊柩車が行進していくのは
28℃
「にじゅうはちどしー」
と、略さずに呼びたい一日
の真白い光
噛み砕くと
腐った果実のにおいが広がる





額から垂 ....
薔薇がそらを向いて開き、まちの花盛りは終わろうとしている。連休の留守から戻ったら、好きだったなにわいばらの花はひとつもなくなり、花弁さえどこかへ行ってしまった。なつかしいあの清廉な白。
来て半年 ....
鏡を覗くと、
影の目がこちらを見ていた。
私も影に視線を返した。
すると鏡から影の手が伸びてきて、
私の輪郭を包み込む。

*

黒い塀がどこまでも続いていた。
私はび塀の向こうの世 ....
見慣れない鳥を見た
あとからそれがカササギだと知った
あたまの良い鳥だという
どうりであたまが大きかった
白と黒 翼の青
尾羽はすーっと長い
見栄えのする鳥だ
カササギは落ち着いていて
 ....
冷笑しないでください

卒寿(おいぼれ)ともなると
ゆめとのぞみは萌えにくいのです
青い年
とちがって・・・・

謳歌はうまく唄えないのです
赤い「根明」(ねあか)の齢(よわい)
と ....
東京は
東京という街は

眩しい
脆い
化ける

見渡す限り
灰色とかの無機質で囲まれた城塞
少しの期待と大きな感傷を内包した
この国で1番力のある街

足が少し浮いた ....
「昨日のお休みには何をされましたか」
「地下道の柱に串刺されたしらすのキャラクターの
インパクトから紙媒体を離れつつある広告について
思うところを喋っていました一人で」
「それは誰もいなかった ....
陽ざしが注いで
私の庭にも
優しい色の花が咲く

柔らかい雲が
少し動くと
空に向かって
胸を開いていた
白木蓮も
風に 花びらを
はらはら散らす
白樺の若葉は濡れてなお淡く
陰りの中に揺れ
畑の麦はより深く  
滲むように息づいた
日差しにかすむものたちが
雨の日には薄められず
沁みて とおる
焦げついた所まで
土の匂い 
湿 ....
  祝日、
  見あげたところに
  日の丸がはためいている
  木蔭では 優しい五月も笑う
  大切な人からの最後の{ルビ詞=ことば}のような
  陽射し…… 僕は思う、いつまでも ....
           160507
生まれてしまったからには、何処かで蹴りを入れて
1ゴールくらいはしないと格好悪いとおんぼろ車のアクセルを ....
人は
ひとひらの
花のように舞い
着地するまでの
風を感じ
陽の光を浴びて

寂滅の歓びの中に埋もれてゆく

歓びも悲しみも
大したことではなく

ひとつひとつの現象がただ通り ....
「星とたんぽぽ」


ねぇエトワール 見て御覧
中芯は 中空に在るよ
精一杯 背伸びする風の最果て
つかめぬものを つかもうする指先

いちめんに咲く たんぽほのロゼットが地面をつ ....
若葉道歩けば赤い靴きれい  ワルツの流れる部屋の窓から遠く海を望む。
 海は二拍子だと昔から思っていた。
 先入観を捨てた時、私の世界は広がった。
 まだ見ぬ出来事や光景がこの世には美しく溢れている。



 ....
ずっとずっと
灰を感じていました
くりかえしくりかえし
乾いては潤う
水を含んだ灰が
目と背に降るのを
感じていました



何も無いところから
火は火に手わ ....
ソースとかしょうゆみたいに
自然にテーブルに乗っかってたい
だれにも気にされないぐらい
自然に過ごしてたい
たまには大量に必要とされたい

いろんなことが起きる
普通の居間の
普通のテ ....
もこもこもこもこ
 私の中に潜り込むアナタ
もわもわもわもわ
 私の中で熱くなるアナタ

私という溶けゆく造形
 崩れて朽ちて流れ出し
  扉が無くなる境が消える
   そうして意識は ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
べんとう- 北村 守 ...自由詩416-5-10
旅人の舟- 服部 剛自由詩416-5-9
伐採- 朧月自由詩316-5-9
予感- レタス自由詩616-5-9
説明だらけの人生を- 吉岡ペペ ...自由詩816-5-9
圧力鍋- 為平 澪自由詩216-5-9
喪服姿でアイスの実を食べたせいだ- 北大路京 ...自由詩416-5-9
恋文の紙飛行機がゆっくりと春のカケラを集めて進む- 北大路京 ...短歌316-5-9
ゆらり_リエゾン_- るるりら自由詩8*16-5-9
21seiki- イナエ自由詩6*16-5-9
星空のコーラス- 梟 由香 ...自由詩3*16-5-9
もみじ- ガト自由詩6*16-5-9
死活- 飯沼ふる ...自由詩216-5-9
ばらのこと3- はるな散文(批評 ...316-5-8
吸い殼- あおい満 ...自由詩516-5-8
カササギ- ただのみ ...自由詩8*16-5-8
望郷(二)- 信天翁自由詩716-5-8
東京- 瑞海自由詩4*16-5-7
こうしてとじるみずしらすの領分」/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩3*16-5-7
五月- Lucy自由詩14*16-5-7
雨/みどり- ただのみ ...自由詩11*16-5-7
波光- 草野春心自由詩3*16-5-7
こうしてとじるみずしらすの領分」- あおば自由詩3*16-5-7
花埋み- レタス自由詩1316-5-7
おおぞらに_<二篇のみの詩集>- るるりら自由詩7*16-5-7
若葉道- chiharu俳句3*16-5-7
ワルツを聴きながら。- ヒヤシン ...自由詩3*16-5-7
夜のたより- 木立 悟自由詩616-5-7
最強調味料- 朧月自由詩516-5-6
変容する愛- ひだかた ...自由詩4*16-5-6

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