鳩尾を透過していく
風のライオン
たてがみの感触に
背中が粟立つ

睫毛を蹴って逃げ出す
光のインパラ
ボンネットを飛び移る
逃げ足が眩しい

舗道に投げ出された
影のアミメ ....
人はなんでもないような場面を
なぜか覚えているものだ

中学校からの帰り道
乾いたグラウンド
走者のあげる土埃
プールに浮かんだ白いはなびら
すでに樹の指先は新しい葉を生やして
吠える ....
きびだんごで複数年契約 絵の具の声が
はじめて油絵具を手にした少女には 聞こえた。
「恥じるな ためらうな チューブから色を ひねりだせ」
開封し、すこしだけ色を出してはみるけれど、ぬっちょりとした色があるだけの
そ ....
夜明けの森を夢見た わたしの閉じたまぶたは
光によってひらかれる あなたの白い
春のような指さきで


わたしのためにあなたは生きていた
わたしが悲しいときははらはらと涙を流した
嬉し ....
 水は、万象の旅人

 生き物の身体は
 彼等の泊まる、仮の宿

 水よ

 お前が
 笑いさざめくのは
 春の林床に降り注ぎ
 小川を結び、走るとき

 お前が
 咳き込み ....
眠れない夜に吸殻だけが溢れてゆく。
君は誰?
僕の味方?
それとも君も偽物?

明けてゆく窓越しに過去がものすごい勢いで覆いかぶさってくる。
君は今幸せかい?
君は誰かに守られている ....
とても綺麗な彼女にだって
鼻くそのひとつやふたつ
たまることぐらい
当たり前なのに
許せなかったのは
僕が余りに幼すぎたから

僕に好意をよせてくれているのが
なんとなく分かっていたく ....
飛行船追いかけて知らない町 卒業証書の筒からマーブルチョコレート ことばに変換できない
内に断層の捲れ上がる感覚
{ルビ穿=うが}たれた二つの池が風もないのに細波立つ
千も万もの透明な手足を生やしては
縋るものもない空の空を
死にもの狂いで掻き毟る

 ....
私は卵を毎日産む
優秀な鶏
多くの同胞と同じように
一羽ずつ
ケージの中で大切に守られ
整った環境で
健康に育てられ
栄養が 無駄な筋肉や
要らない羽にいかないで
卵のみに集中するよ ....
子どもの頃
大縄跳びが苦手だった
自分の順番がきて
入るタイミングを計っているが
なかなか飛び込めなくて
戸惑っていた

後ろから
早くと背中を押されて
飛び込んだら
いつも縄を踏 ....
主語がない! アレ。コレ。

子どもをたくさん産んだ主婦ほど威張っている

失敗しても謝るより先に人のせいにする

ゴキブリとおばさん、どっちがしぶといか? 生物学レベルで検証中!

 ....
女たちがまた
向かっていく 風俗街 そして
何も言わずに入っていく ピンク色の壁の中
薄暗い店の中は いつも 寂しい

そんな風にして 出かけていった
寂しい男も夜になると集まってくる ....
ぼくらに見えているのは

それが跳ね返している色なんだ

きらきらきらきら

きらきらきらきら

それに跳ね返されている色なんだ


真実は真実をはねかえす

愛は愛をはねか ....
初めてのセックス 知らない人が死んだ日 小さな凧になって
白い干潟の方へただよっていく
そんな夢をみた
空はいつもの人見知り
いそがしく雲がゆききして
染まるべき色を探している
そんな風力2の午後だ
自分が思っているようには
他人は自分を見てくれない

それで私は
極力自分を
客観視しようと試みた

気付いたら
他人の顔色ばかり伺って
ますます自分が
わからなくなっていた

 ....
眼下の木目のまな板に
鯛が一匹、のっている

包丁を手にした、僕は
ひと時の間、思案する

いつかの夢の誰かの囁きが
何故か脳裏にりふれいんするのだ
(かっ裁いちゃあいかん、かっ裁いち ....
いつの間に寝ていたのだろう

まぶしい

もう朝か

目の前に虹がある

壁紙のわずかな凹凸紋様と相まって
まるで絵画のようにかすれて
わずかに揺れているように見える

 ....
 
おいらの悲しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ

おいらの悔しい涙をみたのは、おふくろとおまえだけだ

おいらがひとのために歌うのをきいたのは、おまえだけだ



 
番犬にならない犬がよく食べる 社会人になり
デスクワークの仕事で
尚且つ週休二日であり
学生の時より暇になったので
念願の大型自動二輪の教習に通いだした

教官に免許を取ったら何に乗るのか?
と尋ねられ俺は迷わず
 ....
  つまり
  ラーメンとか
  カレーとか
  ある程度
  味とか想像できないとか
  いやなんです

久々に聞いた
とか弁

僕らの世代の流行りだった言葉づかい


  ....
ものすごく可愛い声で
鳴く動物がいます
ものすごく可愛い顔で
笑う女の子を抱いて
リボンで包んで大切にするのは
男の人じゃなくて
やっぱり女の人

男の人は
ただのラッピング ....
  羊の影が
  小径を歩いて行くのがみえた
  人も居らず ごみばかり落ちている
  その小径は雨の臭いに満ちていて
  もう
  まもなく、
  日暮れが訪れる
  マフラー ....
わたしに
ゆ という文字を
教えてくれた人は
あたかもそれを
ひとふでがきのように
描いてみせるので
その曲線の美しさに
魅せられたわたしは
日暮れて
昏くなるまで
いくどもそれを ....
いつもの窓からは
光が差している
塗装の剥げた電車が転げている
昼すぎに、森の気配は
いくつかの季節を巡る


まだ青い瞳で
私は階段を昇っていく


となりの部屋の人たちの
 ....
なにかいいことがある

そう思おうとする

ひとのこころのすごさ

そこに向かおうとする

ひとのこころの真面目さ

きっと使命とはそういうものなのだ


それを壊しちゃなら ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
21℃_31%_4m/s- nonya自由詩19*14-4-24
かあさんも受験生だった頃がある- そらの珊 ...自由詩1114-4-24
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血管少女- るるりら自由詩15*14-4-23
アグネシュカ_夜明けの森- 石瀬琳々自由詩10*14-4-23
透明な声- まーつん自由詩14*14-4-23
夜明け前の戯言- ヒヤシン ...自由詩3*14-4-23
彼女にだって鼻くそはたまる- 花形新次自由詩114-4-22
飛行船追いかけて知らない町- 北大路京 ...自由詩714-4-22
卒業証書の筒からマーブルチョコレート- 北大路京 ...自由詩614-4-22
軋む人- ただのみ ...自由詩16*14-4-22
白色レグホン- Lucy自由詩20*14-4-22
【_大縄跳び_】- 泡沫恋歌自由詩10*14-4-22
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の七- 泡沫恋歌俳句5*14-4-22
今日歌舞伎町で- 番田 自由詩214-4-22
きらきら- 吉岡ペペ ...自由詩314-4-22
初めてのセックス_知らない人が死んだ日- 北大路京 ...自由詩614-4-21
カイト- 橘あまね自由詩914-4-21
客観視- Lucy自由詩15*14-4-21
まな板の鯛- 服部 剛自由詩514-4-20
小さな朝のギャラリー- ichirou自由詩9*14-4-20
おまえだけだ- 殿上 童自由詩18*14-4-20
番犬にならない犬がよく食べる- 北大路京 ...自由詩514-4-20
Ninja- 一 二自由詩314-4-20
とか- ichirou自由詩6*14-4-20
王子(カレ)という名の消耗品- 比良末潮 ...自由詩4*14-4-20
羊の影- 草野春心自由詩914-4-20
- そらの珊 ...自由詩2614-4-20
二十一歳- アオゾラ ...自由詩1214-4-20
使命とは- 吉岡ペペ ...自由詩314-4-20

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