から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった

寝ても覚めても
あんまりカラカラと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった

(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何 ....
春みそか初めて電話で聴く姉はデジャヴのような懐かしい声


姉ひとり妹ひとりの生活を東京のなかで思い描く夜


両国の回向院まで手を繋ぐ姉と妹みずいろの初夏


港町夕焼け市場の小母 ....
僕は見たんだ

きみは
そんなのはいないって
否定するけれど

横須賀の海に
照らされて
瑠璃色に輝く

ブタを見たんだ

「ジョンウォン!」って呼び掛けたら
ブタは僕の方を ....
孤独
さみしさ
なみだに濡れ
生まれる詩がある

試練
つらさ
苦悩の果て
生まれる詩がある

歓喜
よろこび
感謝と共に
生まれる詩がある

喪失
かなしみ
暗闇の ....
突き詰めて
突き詰めて
突き詰めて

出した結論は、たった一つの
”私に恋をしたい”
だった、私は、世間一般的には、変態だと言われる位置に属するのだろう

けれども、君が代の歌詞にも謳 ....
自転車はよけなかったが
携帯電話はよけた
モーツアルトのピアノソナタは
K.(ケッヒェル番号)310と330で
イヤフォンで聞いて居るうちに
幼稚なところにたどり着いた
途中会計事務所が角 ....
今日 ひとりの男が電車に飛び込んで死んだ
理由は誰も知らない
朝のラッシュ時だった 駅は通勤客でごったがえしていた
アナウンスが流れる 
「○○駅にて人身事故のため 電車大幅に遅れています」
 ....
夕暮れ時になると思いだす
冬の岸辺にウミネコ一羽
死んだ魚をついばんでる



大人しい子供だった
要領の悪い子供だった
保育園のころ いじわるな女の子に
毎日つねられたりしていたの ....
もう共感しなくなった年月が
物干し台にほされてる
夜になれなかったやみが
陽だまりで喘いでる
でも生きる方法なんて
なくならないのだと
笑ってる

昔言ったことのある言葉が
小川に産 ....
僕は見たんだ

きみは
そんなのはいないって
否定するけれど

横須賀の海に
照らされて
瑠璃色に輝く

猿を見たんだ

「サル!」って呼び掛けたら
猿は僕の方を振り返って
 ....
透明な何かがかすめた
それで十分
脳は甘く縺れる痛みの追い付けない衝撃に
砕かれ 失われ
死に物狂いで光を掴もうと
欠片たちは
凍結されることを望みながら
永久に解読不能
時間の延滞の ....
ごきぶりをみて
にげだして なきだした きみ

きっと いまの きみに

「せかいで いちばん こわいものは なに」

と きいたら

「ごきぶり!」


まよわず こたえる ....
明日は長男の誕生日だ
生きていれば十一歳だ
たぶん生きていると思うが
確かなことは言えない

離婚した妻が家族ごと夜逃げしたのは四年半程前のことだった

離婚するに当たって当時高二だった ....
カモフラージュされてしまうほどのオレンジ
大抵の人間が「夕陽」と呼ぶ現象が訪れる頃
少し冷たくなった風が そよと吹きかければ
花びらは ゆっくりと お辞儀をし始める

隣に似合うのは か ....
原宿を歩くわたしを占うと「甘えたりないあなたは長女」


午前二時はじめて電話で聴く声にデジャヴのような姉の面影


目覚めるとデータがすべて消えているケータイ」という夢に戦く
おい、みんなあ

声なき声をきいてるかあ

悲しかったり

つまらなかったり

みじめだったり

苦しかったり

そんなとき

みんなあ、声なき声をきいてるかあ


 ....
高架下に流れ込む
川は
いつも後ろ姿

追い越したくても余地はなく

一定の速度を保持し
行列を維持して
たどたどしく
けれど確実に
進んでいく


迷いながら
躊躇い ....
行ったり来たりの場面展開
ブランデーに似合うホワイト
真っ黒な猫に 似合う
根っこが確りしてる味
寝っ転がって 認めた
唯一の 甘さ

消しゴムの絞りカスや
カレーに入れる 最後の ....
静けさ
ちょこんと
夜底に
座っていた


 剥き出しの界、像なき界
 それは決して混沌ではなく
 何かを伝え何かを造形している 
 響き木霊し無限の力の生動する
 もう一つの界、 ....
よく晴れた初夏の午後
家の庭で、ダウン症児の息子に
青い帽子を被せる

まだ{ルビ喋=しゃべ}れない5才の息子は
うわあっ!と
帽子を脱ぎ捨てる

部屋の中にはBGMの
ロックが流れ ....
透明な羽が浮かんでいた

透きとおっているけれど
それは無いということではなくて

小さなシャボン玉は
虹を載せてゆくのりもの
パチンとはじければ
虹はふるさとへ還る

ふいに風
 ....
暗がりに恋情を隠す
心音が落ちてゆく
水の階段を登り下り
君の肌の質感に流され
簡素な語彙に抗えない
私の内部の熱源に点される
愛にも似たようなもの
鍵はそのままにして
綺 ....
本気になれば
生まれてから死ぬまで
一分一秒もらさず
動画に保存することが
出来る時代になった

超長編ドキュメンタリー映画
「そこらにいる単なる
ジジイババアの90年近い人生の軌跡」 ....
あした生きていたらひばりは80歳になる

酉年に80になるなんてやっぱりひばりだ


レコードデビューまえ9歳の彼女は巡業中バス事故に遭う

死体としてならべられ白い布を顔に被されそうな ....
 白い景色の中で回るメリーゴーランドに人はいない。
 何かの気配を感じる朝はいつもより濃い目の珈琲を飲む。
 人工的な村は閑散として涼しげだ。
 そして私は今日もまた何かに迫られて過ごすのだ ....
木の高いところに骨がかかっていて
鳥が面白くなさそうについばんでいる
手にしたほうきでつついて落とすと
地面に落ちたそれは乾いて白い

夜中に夢から覚めて
台所で水を飲んで寝に戻る
さっ ....
朝は胸元を掻きあわせる、ひとりぼっちでうす水色の空のしたあるいている、しゃべることのできない胸のうちにぶらさがるのはサナギ、だまって羽化する日をまっている。夕暮れがきた、ほれ、いくつめだろうか、折って .... 雨が降っている
間断なく

なぜ 雨を物悲しく感じるのだろう

たとえば 勢い良く降る驟雨は 元気で精悍ささえ感じる
まっすぐで 常に潔い

でも 夜になり 家のなかで ひ ....
淡い知覚の海に 
ふと あたたかな弾力
戸惑いながらも知らぬ間に 
綻んで往く 原初の蕾


声音と面差しは波のよう
外から内へ 内から外へ
柔らかい殻を脈動させながら
会得して往く ....
薄く なまめかしい生を 朧にたずさえて
キミは 呼吸している


しみじみ キミは 黒曜石だ

意識する外界に ぶしゅと 放出させたものは
どんなにか甘美な夢でしょうか 
キ ....
梅昆布茶さんのおすすめリスト(13739)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
からがら- ひだかた ...自由詩10*17-6-2
「しずくいろの初夏」_一〇首- もっぷ短歌217-6-1
美しいブタ- 花形新次自由詩217-6-1
淀んだ魂- 星丘涙自由詩6*17-6-1
私に恋をしたい- 水菜自由詩217-6-1
夾竹桃- 間村長自由詩11*17-5-31
誰も知らない- 涙(ルイ ...自由詩717-5-31
ライフ_イズ_ビューティフル- 涙(ルイ ...自由詩517-5-31
もう共感しなくなった年月- 新人さん自由詩5*17-5-31
美しい猿- 花形新次自由詩617-5-31
スティグマティクス- ただのみ ...自由詩11*17-5-31
ごきぶり- 巴(とも ...自由詩6+*17-5-31
告白〇魂の穴- ひだかた ...散文(批評 ...817-5-31
菜の花が見えない- 藤鈴呼自由詩2*17-5-31
「未明通過」_三首- もっぷ短歌217-5-31
声なき声をきいてるか- 吉岡ペペ ...自由詩417-5-30
夕暮れの赤い川- Lucy自由詩9*17-5-30
らヴ・ちょこれいと- 藤鈴呼自由詩2*17-5-30
浸透する静けさ(改訂)- ひだかた ...自由詩717-5-29
息子の叫び- 服部 剛自由詩317-5-29
夏へ向かう羽- そらの珊 ...自由詩16*17-5-29
トイレの鍵- かんな自由詩3*17-5-28
ドキュメンタリー- 花形新次自由詩317-5-28
ひばり讃歌- 吉岡ペペ ...自由詩317-5-28
無題- ヒヤシン ...自由詩9*17-5-28
水鳥の夢- 春日線香自由詩917-5-27
ばらばら- 田中修子自由詩8*17-5-27
- 前田ふむ ...自由詩11*17-5-27
三つの微笑み- ただのみ ...自由詩5*17-5-27
しじみ- るるりら自由詩12*17-5-26

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