すべてのおすすめ
わたしから

滴ったものの

壜詰めです

寝かせて

おいしくなります



壜の鈍色ラベルは

モザイクで見えないと

あなたはいった



あなたから
 ....
後悔を糧に生きる者は
満腹中枢が後悔のリミッタを感じなくなる
周りのものすべてが後悔に見え
見えては食い食っては探す
何が美味しい後悔なのか分からなくなる



単位時間当たりの後悔の ....
二回目のテスト結果を信じます 


天然度百パーセントを吹聴す 


吉の日に占いサイトで過ごしてる 


Bっぽくないわたくしの父は誰 


双子らと占星術の因果律 

 ....
目の前に横たわる死体から
なにを手に入れた

喉を縊ったその手は失ったはずだ
束縛を解いたその心は手に入れたはずだ

保存エネルギーを

{引用=
電柱の上にとまった黒い少女
クス ....
公園のトイレの結界を破り
用を足そうとすると
紙がない

わたしは紙を探す旅に出た

トイレの予約は
忘れずに

回数券で地下鉄を一駅
街頭でティッシュ配りをしている
手に取ると ....
もしもし母さん
なんて云うから
母なんていない
と 返す

ごめんなさい
なんて云うから
迷惑なんてもらってない
と 返す

わたしはいつだってそう
なんて云うから
あなたのこ ....
Aカップ 水着泥棒のみぞ知る 夏は涙を流してくれない


瑞々しい草木の
しなやかな手に雫を落とす


食卓のある窓の
鈍色ガラスに雫を垂れる

自分たちの体温に気づいた時
季節は泣いてくれる


 ....
「昨日と言っていることが違うよ」
「考えが変わったんだ」
「日和るんだね」
「そうかな」


  +   +



この空のどこかに宝が埋まっている
この空のどこかに宝が埋まって ....
斜光のまどろむ講義室
ノートを広げて座る僕と
入口には車椅子の男の子

授業までの待ち時間を持て余し
ふたりは
ノートの隅に書かれた
シュレーディンガー方程式の
井戸の中で
はにかみ ....
犬は閉ざされた窓から外を見上げ
うごめく棕櫚の森に耳をすませていた
そこに勝手な押しつけや創造はなく
素直な発見に頷くまで
あるいは発見がないと悟るまで
心を離すことはないのだろう

犬 ....
思いを伝えられなくて
思いを伝えすぎて
無限階段を
一歩一歩のぼっていく糧にする

でもね


たったひとりで
恥をかくことはできるかい?
闇に川音の迷う{ルビ硲=はざま}の村
トンネルに切り取られた高架橋
しじまを蹴散らしていく道しるべ
{ルビ硲=はざま}に閉じこめられていた記憶が目を覚まし
一瞬顔をしかめるも
手招きに不安を ....
地獄に堕ちた時のために
蜘蛛でも一匹
助けておこう

イヒヒヒヒヒヒヒヒ















蜘蛛を探しに山に出かけた男は
崖から落ち
今 ....
てのひらから
指折り数える時間の粒があふれ出す
指の間からぼろぼろ零れ落ちる速さは増し
掴み取るのが追いつかなくなる
焦って
その姿を子供たちに見られていることに
また焦って
わたしの欲 ....
  鬼さんこちら
   手の鳴るほうへ
    あたしのあとを
     追いかけてきて


校庭に伸びる
わたしの分身
光を与えられない
無邪気な沈黙

朱色に染まる
雲の峰 ....
あとひとつ
問題をとけば
あなたは
無傷で
頂点に立てます


これが
問題です



え?
難しい?




あなたらしくありませんね

どんな問題も
 ....
手作りの街並みは
連続的な曲率を忘れてしまっている
その中に欲しいものはなく
わたしは
資格参考書と
一握りの雨粒と
友人にお裾分けしてもらった溜め息の入った
鞄を提げて

求めたい ....
黄金比を崇めるなら
君の臀部に意味はなく

サッカリンを敬うなら
君の眼球に意味はなく

倍音を仰ぐなら
君の呼吸に意味はなく

シリカゲルを称えるなら
君の刺傷に意味はなく

 ....
サイレンに近づいてはならぬ

そは破滅をもたらすもの
そは災禍をもたらすもの

蒼き焔の説法
歌声がいかに甘美であろうと
美しき星が時を奪うように
その先には屈折した現実が
口をあけ ....
無邪気な夏を疑いもしなかった僕らは
教室にひしめいて
このなかから将来
プログラマになるやつが
出てくることも知らず

なにかを求めて
なにかを積み上げ
なにかをこねまわし
なにかを ....
罪咎の月光が降り注ぐ
身体の冷えた僕には
その暖かさはあまりに残酷で

君がいるはずだった世界を
壊してしまったこの手には
その暖かさはあまりに無慈悲で

テラスの鉢植えも
白を誘う ....
心の傷を刻んだ日記を
銀の檻に閉じ込めた
底の見えない泉に沈めて
冷たい鍵を握りつぶした

もう二度と振り返りたくない
この手で穢した自分
別れの言葉も告げずに目を閉じ
背中を向けて歩 ....
   <ホルン 
     1st、3rd:主に高音部
           ソロを演奏することが多い
     2nd、4th:主に低音部
     パート数に人数の満たない楽団では
   ....
みんなの幸せを願った言葉を
みんなに届けようと
誰の顔も見ることなく
誰の心も見ることなく
蒼い天に放った

不自由な言葉は重力にひかれて
わたしの顔にへばりついた


ひっぱった ....
「自分よりも苦しんでいるひとたちがいる」だって?
「自分よりも自分に頑張っているひとたちがいる」の間違いだろ?

「頑張っているひとたちに申し訳ない」だって?
まずは自分に頭を下げるんだ

 ....
あしたあたしはあの女から命を授かる
口紅と下着とカロリーメイトと退廃の
散らばる部屋に産声を上げ
ストッキングで顔をぐるぐる巻きにされ
タンスの{ルビ抽斗=ひきだし}につめられるんだ

耳 ....
乳母車の乳児のバイバイに
こたえた手
布の端をひとかがり

  だっこされている乳児を
  泣かせた作り笑い
  布の裏に斜めの縫い目を見た

横断歩道を渡る小学生に
掲げた手
布 ....
スイッチを切るためのスイッチは
ヒトをあざわらって入れられたのに

気取って薬指を伸ばすと
完全試合を放棄した口が
ハイヒールを履いて
「わたしは左が凹んでいるほうが好きなの」
なんてほ ....
月の裏側が見たいと
弟が呟いた
瞳はもう
赤方偏移を繰っているように
白兎を歌って

憧れと諦めをわたしに託して
弟はもう
腐りかけた足で
旅に出ていた

痛々しいほどに頑張りす ....
北大路京介さんの悠詩さんおすすめリスト(33)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
タトゥー- 悠詩自由詩3*08-1-30
サナトリウム- 悠詩自由詩2*08-1-21
占術と心理テスト- 悠詩川柳5*08-1-16
虚軸天秤- 悠詩自由詩6*07-10-3
白い少女- 悠詩自由詩6*07-8-22
間違い電話- 悠詩自由詩3*07-8-13
Aカップ- 悠詩川柳11*07-8-11
夏は泣かない- 悠詩自由詩24*07-8-2
信念の塔- 悠詩自由詩6*07-8-1
車椅子の背中- 悠詩自由詩4*07-7-31
犬の詩が聞こえる- 悠詩自由詩10*07-7-30
相対・性- 悠詩自由詩5*07-7-29
無人駅- 悠詩自由詩8*07-7-27
クワンダトゥア- 悠詩自由詩8*07-7-25
置き去りカンバス- 悠詩自由詩6*07-7-25
影踏み- 悠詩自由詩8*07-7-23
ヒント- 悠詩自由詩5*07-7-21
グラデーション- 悠詩自由詩15*07-7-21
NECROMANTIC- 悠詩自由詩2*07-7-19
サイレン- 悠詩自由詩8*07-7-17
テトリス- 悠詩自由詩7*07-7-15
月下美人- 悠詩自由詩4*07-7-14
檻の女神- 悠詩自由詩2*07-7-12
無伴奏- 悠詩自由詩5*07-7-11
摂動- 悠詩自由詩5*07-7-10
寛解期症候群- 悠詩自由詩5*07-7-10
誇りある嬰死- 悠詩自由詩6*07-7-9
まつり縫い- 悠詩自由詩8*07-7-8
スイッチ- 悠詩自由詩5*07-7-8
月の裏側- 悠詩自由詩18*07-7-7

Home 次へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する