痛いか痛いか

一緒だった

痛いか痛いか

自分に聞いた

痛いか痛いか

おまえに聞いた


こころの周りは悲しみばかり

指先までが悲しくしびれた

逃げられないから先頭にたった

弱みを握られないように

でも自分のことだけを考えないように

このふたつだけはぶれないように


痛いか痛いか

一緒だった

痛いか痛いか

自分に聞いた

痛いか痛いか

おまえに聞いた


商談相手のうしろに窓があった

景色のむこう

おまえの痛みがベッドに寝ていた

きっとひとはひとと

窓と窓とでつながっていた


痛いか痛いか

一緒だった

痛いか痛いか

自分に聞いた

痛いか痛いか

おまえに聞いた