存在し始めた日
水宮うみ

この脳の一番ふるい記憶。
自分の存在を知った最初の日。
何月何日かも、本当に存在したかも分からないその日が、
自分の意識にとっての、僕の誕生日だと思う。
その日から今まで、覚えたり忘れたりしながら生きてきたことを、
なんだかすこしだけ夢のように感じる。


そんな日が、あなたにもあったのだろうか。




自由詩 存在し始めた日 Copyright 水宮うみ 2020-05-25 13:38:27
notebook Home 戻る