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とろっとろに吐露したい

溢れて、流れ出しちゃいたい

もう隠しごとは嫌だ

毎夜に寸胴鍋で煮込みまして

とろみ、とろとろ、とろっとろ

とっくに出来上がってるよ

おた ....
日々に少しの余白を

どうか忘れないでいてね

なんにもしない日とか

空ばかり眺めていたりとか

そういう

一見すると無駄のような

切って捨ててしまいそうな

だ ....
昼間、干しておいた敷き布団

どこか小麦の香りかな

ひとまず、嗅ぐ

犬になる

犬になっている暇はない

はやく眠らねば

眠らねば、ならぬのに

やはり小麦の香り ....
夏の子孫になり損ねました

また置いてけぼりです

誰もが暑い坂を駆けてゆくのに

白い夏制服の誰もが

それなのに僕ときたら

汗のかき方さえ習得していません

父も祖父 ....
願わくば、彼女の長い三つ編みに巻き込まれ、ぐいっと押し込まれ。
上手く言いくるめられ、やがては絞め殺され、終いには引き抜かれ。
僕の影は僕本体よりも薄く華奢で、か細く切ない少年のように。
薄曇りの午後には一層、彼は薄く透け、あちらへ消え入りそうに。
革張りのソファーに夏肌を吸われ、少しスケベエな気持ちになったり。
しかしそれが合成皮革だと気付くと、少しスケベエな気持ちが萎えたり。
夕暮れは、いつも隣に座ってた

河川敷の土手に、いつも僕と座ってた

何を話すでもなかった

ただ何となく、二人で座ってた

夕暮れは、いつも時間になると帰ってった

泥だらけ ....
主の戻らぬ蜘蛛の巣は、日毎に艶を失い、いつかは風に壊されて。
命はいつも風の町からやってきて、風任せに元の町へと帰ってく。
寒夜の洗面所に、固形石鹸は芯から冷え、それは無垢な恋人のよう。
悪事に染まった我が黒き掌でよければ、優しく包んであげましょう。
遥かな草原に立ち尽くす夏制服の、三限にて早退した僕の、幻影の。
四限のプールの、命の歓びの、それだけが心残りのような細き背の。
実家の方角から、炊き込みご飯の炊ける薫りのしたような。
晩秋の寂しそうな母の背が、硬い根菜を刻んでいたような。
ポトスを東側の窓辺に置いて眠るといいよ。
ポトスのポストに、朝陽の小包が届くから。

悲しい朝に目覚めたら、深く深呼吸を。
心の産毛へと、澄んだ風を送るように。



1番の歌詞が、みんなのものならば。
2番の歌詞は、あなただけのものさ。



ラフな ....

コーデュロイと10回唱えれば秋となる。
デュの発音、決して油断なさらぬように。



古着屋のお兄さん、元気かな。
首筋に、五芒星の墨の入った。



MA―1を着た ....
青年ではなく青魚として、この夏をするりと越えてみせる。
一人ではなく一匹として、父の川を泳いでいた頃の身軽さで。
蜘蛛を決して殺さないこと、幼き夏の夕に僕は僕と約束をした。
左右の小指で指切りをし、指が切れ、僕は8本指の少年となった。
この夏に飛ぶはずだった白球よ、君はバニラアイスではないはず!
この夏を溶けることなく越え、君はいつか必ず青空へ駆けるはず!
メモ帳の全てのページにマミムと書き込むのが僕の使命。
この世界の全てのマミムメモを完成させるのが僕の使命。
先生の使い残した白いチョークをこっそり持って帰ったりした。
僕ね、先生のことが大好きで、僕ね、先生の遺骨が欲しくって。
いつか父が日曜大工で建てた日曜日の家。
その小さな家から僕が巣立つ月曜日の朝。
火曜日を素因数分解していくと沢山の小さな火種が残るとのこと。
そんな可愛い奴らが、かつて、地球を氷河期から救ったとのこと。
季節の変わり目、肘の内側にアトピーが少し出る。
新しい季節への扉を開けて、アトピーが少し顔を出す。
見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。
あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。
君のほっぺた、むにむに、君の太もも、むにむに。
君のむにむに、君だけのむにむに、唯一無二無二。
てくてく歩くのに疲れたら、くてくて歩けばいいさ。
道中に見つけた酒場で、ぐでんぐでんになっちまおうぜ。
僕の経営するさみしがり屋は年中無休だよ。
店先にちょこんと座り、君が来るのを待ってるよ。
目と鼻の先だからと油断しちゃいけない。
象の目と鼻の先って、結構なかなか遠いよ。
僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
野菜の値段を知るということ。
そういう所から生活は生まれるよ。
梅昆布茶さんのクーヘンさんおすすめリスト(58)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
とろっとろ- クーヘン自由詩1*21-9-6
糊代- クーヘン自由詩5*21-8-25
犬になる- クーヘン自由詩6*21-7-29
夏の子孫- クーヘン自由詩6*21-7-23
三つ編み- クーヘン自由詩2*21-5-27
- クーヘン自由詩2*21-5-22
スケベエ- クーヘン自由詩3*21-5-18
夕暮れは、いつも- クーヘン自由詩13*21-3-23
風任せ- クーヘン自由詩2*20-12-28
恋人- クーヘン自由詩8*20-12-22
早退- クーヘン自由詩9*20-12-17
炊き込みご飯- クーヘン自由詩12*20-11-1
ポトス- クーヘン自由詩3*20-10-18
処方箋- クーヘン自由詩3*20-9-20
古着屋さん- クーヘン自由詩6*20-9-13
青魚- クーヘン自由詩5*20-7-12
指切り- クーヘン自由詩11*20-6-8
白球- クーヘン自由詩7*20-6-2
マミム- クーヘン自由詩3*20-5-25
先生- クーヘン自由詩6*20-5-17
日曜日- クーヘン自由詩5*20-5-10
火曜日- クーヘン自由詩8*20-5-5
アトピー- クーヘン自由詩2*20-3-16
図星- クーヘン自由詩11*20-2-29
むにむに- クーヘン自由詩8*20-2-2
てくてく- クーヘン自由詩8*20-2-1
さみしがり屋- クーヘン自由詩12*19-12-29
- クーヘン自由詩5*19-12-24
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18
生活- クーヘン自由詩9*19-12-10

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