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星々が名のない列車に乗ってゆく
それを透明な駅員だけが見送る
自分たちがどこへゆくのかもわからないまま
疑問さえも忘れて
月明かりというのは
死んだ星の遺言だよ
誰かがそう言った
....
星々が紡いだ朝を毛布にして
夜は眠る 瞼を閉じた役割のない世界で
毛布になった朝は太陽を掲げる
その両手は太陽の手と呼ばれた
名のない時代でもそれは当たり前のように巡り廻った
その頃 ....
息をとめた空間で毎日を過ごした
こわい こわい
こわい こわい
未来が見えない
音を消した過去を毎日思い出した
いやだ いやだ
いやだ いやだ
どこにも行けない
歩かない花だっ ....
綺麗になりたいと思って伸ばした爪に入る汚れの多さ
痒いと思って掻いた後に気付く瘡蓋から流れる血
届かないはずの想いを瓶に詰めて海に流したら届いた時の怒り
手をつないだ君との将来の約束 ....
私は強い人は見たことないが賢い人なら見たことがある。
私は弱い人は見たことないが自分を卑下する人なら見たことがある。