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たすけあい
ささえあい
かなしみあい
よろこびあい

そんなふうに
まいにちをすごしたい

こんないまだから
そんないまだからこそ

すこしのへんかをきたいして
だれ　.... 　
下を向いて歩いていたら
電柱にぶつかった

下を向いていたのだから、あたりまえだ

ぶつかったところを触ったら
赤い血が指先についた
ひどくぶつかったのだから

血が出ても、あ　.... 　単純なことほど難しく
　複雑なことは解らない


無器用なことを言い訳にしながら
いま退屈が僕を殺そうとする


出来ることと出来ないことの境目には
いつも壁があるから
仕方なく　.... どこからどこまでを少女と呼ぶのか
それは自分の幼年をさかのぼる程度でしか知らない

だとしてもだ
あの病院で出会ったのはたしかに少女だった

「会った」というより「会ってしまった」
そう　.... だれでも見えないところに空がある

晴れたり、くもったり
雨が降ったり、嵐が吹いたり

届きそうで届かないのは
空とほんとにおんなじで

何もなさそうで何かあって
そんな空っぽみたい　.... 大学合格の連絡をうけて
「おめでとう」くらいしか言えない僕です

嬉しさのかたわらで
ひっそりとたたずむ淋しさを
どうしても感じずにはいられない

卒業式は三月

けれど何かを卒　.... 「おかあさん　あの人　飽和してるよ」と
小学生くらいの子が僕を見ている

「大人になると　何人かは　ああなるのよ」と
お母さんが僕のほうを見て子供に説明している

　　　　※

胸の奥　.... よくなくきみがなかなくなった

あえば「だいきらい」っていってたきみが
ほんきでみらいをみつめようとしてから
ぼくのめをみてはなしてくれる

よくなくきみがなかなくなった

くちもとが　.... 海


空


水平線を断ち切るように見上げる


加速してゆく時代は
小さな出来事をかき消して
紙の上の真実は風に飛ばされてしまう


　　　　　※


（渡り鳥が　.... 建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

（昼下がり）

子供たちがホースの水で虹をつくる
二階のベランダから身をのりだす猫
視線の先には鳥が羽をやすめている

建築現場では低いうな　.... 夜があまりに長いので
ひとつふたつと数えたのは
ヒツジが柵をとびこえる
ひとみを閉じた景色でなく
あれはそう
誰にでもあるという
こころの風景のいろいろを
喜怒哀楽のふるいにかけて
か　.... 昨日のわたしを丁寧に埋葬する
それはやはりひとつの儀式として

今のわたしの内側には
そうやって埋葬されたいくつもの棺が
記憶と名付けられて並べられているのだ

さようなら、昨日や、あの　....
梅昆布茶さんのベンジャミンさんおすすめリスト（12）
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「あいのあるところ」- ベンジャ ...自由詩7*21-12-12
「あたりまえの、その先に」- ベンジャ ...自由詩8*14-4-4
「退屈が僕を殺す」- ベンジャ ...自由詩9*13-3-13
「少女の指で書かれたカルテ」- ベンジャ ...自由詩913-2-26
「空がある」- ベンジャ ...自由詩10*13-1-22
「卒業する」- ベンジャ ...自由詩412-9-13
「飽和する」- ベンジャ ...自由詩4*12-9-9
「こおりがとけるまで」- ベンジャ ...自由詩412-9-6
「空想距離・フラクタル次元の無限性のような幾何学的幻想」- ベンジャ ...自由詩5*12-9-2
「完成しない、今」- ベンジャ ...自由詩1012-6-21
「夜があまりに長いので」- ベンジャ ...自由詩2+*12-6-10
「埋葬」- ベンジャ ...自由詩812-5-29
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