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文字はやかましくでしゃばりだ
強引に目にねじこまれ
目を閉じた後も暴れまわる

あなたの暴言なんかまだやさしい
文字にはかなわない
なのにどうしても文字がほしい

しるしのような
明 ....
男がため息をついている
背中はどんどん小さくなって
いつのまにかそこには
泣きそうな男の子がいるだけになる

男はせきばらいをひとつして
たちあがって歩いて行った
その背中はまだ少年だっ ....
あめの山にはいって木をきる人がいる
チェンソーをひびかせて
切る理由がある木なのだろうが
私にはわからない
他とどう違うのか

倒されてゆく木も
生かされている木も
ただ黙って空をみて ....
ソースとかしょうゆみたいに
自然にテーブルに乗っかってたい
だれにも気にされないぐらい
自然に過ごしてたい
たまには大量に必要とされたい

いろんなことが起きる
普通の居間の
普通のテ ....
十二月三十一日で神様と決別した
もう神を頼らない

歯医者で思わず
神様! なんてすがらないし
こわい検査の前にもうっかり
神様のあしをつかもうと考えない

子供の頃必死で
神を憎ん ....
川の中に鳥が三羽
岸に一羽

川の中の鳥は
水にもぐったり泳いだり
一生懸命にみえる

三羽は家族にみえる
話しあっているようにみえる

岸の一羽
みなに背をむけている
別の方 ....
すきなひとに気軽に
すきと言えないように

きらいなひとにきらいと
言えるはずもない

一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる

湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう

だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ

わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない

えさをはこん ....
私はトマトじゃないのに
さかさまにしても私だ

栄養も毒もあるよ
たぶん

あなたの1日も
私の1日も
同じ長さなのに
たぶん
長かったな 今日

また夜がきた
今日も死にま ....
黙っていることがすきだ
だれかといても
なにも言わずにいられることが
そのひとをすきだということに比例する

なにか話さなくてはならない
そう考えるとき私は急に無能になる
言わなくてもい ....
すきなものを語る時
いいことをしている気持ちになるけど

きらいなものを語る時
なぜか後ろめたい

文字だけの世界に
吐き捨てるように語るきらいという感情
それが引き起こす現象がこわく ....
母がいたから私がいる
父がいたから私がいる

今日は言えないけど
やっぱりありがとうかもしれない

カーネーションの赤いギザギザが
忘れられなくて
今年もつばめがやってきた

帰ってきた
と言う

うちで生まれたつばめや
と言う

小さいな
よく動くな
と話す
話し合う

家族
という言葉を
改めて感じる
春の我が ....
お母さんはこどもを怒る
いっしょうけんめい怒る

こどもは怒られる
いっしょうけんめい怒られる

こどもは泣く
お母さんは
泣かないけど
その肩はふるえている

それをとりまく
 ....
眠ることがすきだ
だが眠れば明日がくる

夜になると眠るのが惜しくなる
きっと明日が近付くのがこわいんだ

夜中になくのは弱いものだけじゃないだろ
強いからなく
夜になにかを決意してな ....
おばあちゃんは栗をむく
背中を丸めて栗をむく
かたいかたい栗をむく

息子にも
娘にも
孫にも食べさせたい

むいたほうが食べやすい
ただそれだけで
もくもくと
真剣に

一 ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある

背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう

まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
信じるということは黙っていること
だからかな
月はいつも無口だ

ひたひたと夜に歩いていると
しらずしらずに素直になる

だれもがなにも言わないで
暗い夜に白くなり
明日がこっそり訪 ....
私よりも正直な
私のからだを
知らないままに
歩いていた

不調をうったえられて
むきあえば
ひとりでないような
気がする今さらに

天井だけが
見慣れた空のよう

どこにい ....
おかあさんと
呼んでみたくなるとき
自分でも気づかぬぐらい
わずかに
はっきり
さみしい夜

月がでていないからと
言ってみようかな
文字はこっそり小さめで

黙っていても
伝 ....
雑草にみえるやまから
綺麗な花をみつけるひとは
私のきらいなひと

きらいという
気持ちに負けてなんとなく
花から目をそらす
かえりみち
私の耳の穴をさわっても
なにもでてこないんだ
脳内を今日のかけらが
さらりとながれる

君の耳のかたちの
しまをめぐれば
世界ににたけしきが
耳からきざまれる

あしたへゆこう
 ....
とんぼはまっすぐ飛ばなくて
上へ下へ
ゆるいカーブをえがきつつ
さがしてるのかな
自分の道を

空は高いばかりじゃないけど
人と同じ場所に
なぜいるのとんぼ

地面にくっついてる
 ....
言葉には棘がある?
だから履いたら足が痛む

言葉には角がある?
だから当たれば胸が痛む

言葉には温もりがある?
だから抱けば涙が流れる

支えられて
傷つけられて
癒されて
 ....
いつから願い事をしなくなったのでしょう

かないっこないからじゃない
夢がなくなったんだよ

私よりも
先に歩いている大人たちは
そういうのです

少し後ろを歩いているはずの
子供 ....
とんがってるのが
雨にたたかれて

とんとんとん
まったいら
ならいいけど
でこでこでこ

だから
くっついても
もういたくないよ

雨がつくった
ひととひとのうえいぶ
安心すると
ねむくなる

亀になって
ねむくなる

君のこうらはどうしたの
ずうっとうしろに脱ぎ捨てて
だからかな
とがってる
かみつきそうな
顔してる

待っててやるから
 ....
ひとは
自分では
はじめることも
おわることもできない

できることは
ただすすむだけ

うろうろと
ふらふらと
すすむだけ のろのろと

それをみただれかが
指をさしてわら ....
自由って
探すと自由じゃない

おふとんの中ぐらいの広さでいい
伸ばした手足が届くぐらい
それより先が未知数で
それよりうちが私の温度

自由って
想えば想うほど自由じゃない

 ....
ポケットのついた服を着ている
あわてて後悔を隠すため

間違っては訂正を繰り返し
ポケットはいっぱい

夜にざららととりだして
テーブルに並べる
色はあせているけど
今日の景色だね
 ....
梅昆布茶さんの朧月さんおすすめリスト(104)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
でしゃばりな文字- 朧月自由詩318-6-3
男はつらいよ- 朧月自由詩516-9-14
伐採- 朧月自由詩316-5-9
最強調味料- 朧月自由詩516-5-6
卒神さま- 朧月自由詩316-1-8
空をみる鳥- 朧月自由詩415-11-2
土鍋のこころ- 朧月自由詩1215-10-31
つばめたちの家- 朧月自由詩715-7-10
たぶん- 朧月自由詩615-3-30
黙っているひと- 朧月自由詩214-8-3
きらいきらいきらい- 朧月自由詩214-7-16
柔らかなギザギザ- 朧月自由詩414-5-11
春の家- 朧月自由詩1014-4-4
叱られて- 朧月自由詩513-11-7
夜になく鳥- 朧月自由詩613-10-20
まんなかの栗- 朧月自由詩613-9-27
赤い道- 朧月自由詩813-9-25
無口な月- 朧月自由詩413-9-23
青空ベッド- 朧月自由詩513-9-2
さみしげな星- 朧月自由詩213-9-1
あかいはな- 朧月自由詩313-9-1
耳のかたちのしま- 朧月自由詩613-8-18
とんぼをのせた花- 朧月自由詩313-8-9
言葉- 朧月自由詩513-7-21
永遠のひかり- 朧月自由詩313-7-7
人波- 朧月自由詩313-6-26
いねむり亀- 朧月自由詩413-6-24
人船- 朧月自由詩613-6-23
自由の泉- 朧月自由詩713-5-15
ポケットの中の風景- 朧月自由詩513-4-28

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